Vine成功事例に見るブランド醸成方法

デジタルマーケティング

あなたはVineを利用したことがあるだろうか?

今、この6秒間の動画を世界に公開できるサービスに、世界の市場が熱い視線を注いでいる。

Vineとは?

Vineは、Twitter公式のアプリケーションサービスである。最大6秒のループ動画を作り、Twitterのフィードを利用することで共有して楽しめる。

いま、世界の企業がVineを通じて顧客の自社ブランドに対する「ブランド醸成」に活かそうと、様々な努力を重ねている。しかし、実らない例もまた多い。

Content Marketing Institute(CMI)によれば、現在、B2Bマーケターはコンテンツ制作への投資を増加させているものの、配信先のソーシャルメディアのうち、Vineが効果的であったと話している担当者は全体の22%以下にとどまっているという。

そこで、今回はKristin Kovner氏の記事「Best Practices for Branded Vine Videos」をもとに、Vineの成功事例をひもとき、Vineで「ブランド醸成」につながるコンテンツを作るためのヒントを紹介しよう。

成功事例からわかるVineにおけるブランド醸成のヒント

企業が戦略として打ち出しているVineコンテンツ。多くの人々から支持を受けている作品を見ると、成功するためのヒントが見えてくる。

1.笑いを散りばめる

米国に本部を置く消費者分析の大手、ニールセンは消費者心理を測定するべく、19種類の大手メディアを通し58カ国以上、2万9000人のインターネットユーザーを調査した。その結果、回答者の47%が「ユーモラスな広告に最も共感した」という回答を得ることができた(GLOBAL TRUST IN ADVERTISING AND BRAND MESSAGES)。

今や世界で有名な洗剤、「Tide」もこのヒントを取り入れた戦略を行っている。昨年のハロウィーンには日本でもお馴染みの「パラノーマル・アクティビティ」や「サイコ」、「リング」といったホラー映画の有名シーンをモチーフに、パロディ動画をTideのVine公式アカウントで公開した。その動画は現在もいろいろなメディアに取り上げられ、多くの人々に共感・共有されている。

2.人のタメになる情報を伝える

2011年に、ニールセンにより委託されたAOLチームの研究によると、最も共有されやすいコンテンツは生活のなかで有益な情報、もしくはハウツーの情報であったという。これは現在でも変わらない。

ロウズカンパニーは、アメリカで展開している住宅リフォーム、生活家電の有名チェーンであるが、Vineで50以上のヒントやコツを共有する「fix in six」キャンペーンを行った。ネジ穴がつぶれたネジを取り出すときの解決方法動画をはじめとする、これら一連のキャンペーン動画は、シェア数が数万に及んだ。そして、広告代理店協会4Aが今年度開催した「変革の2014年会議」で、本キャンペーンは栄誉あるO'TooleBox賞を勝ち取っている。

3. 仕組みを理解してVine の持ち味を活かす

Vineビデオは6秒に制限されるが、「ループする」という特性を持っている。この制約と特性を利用して、自社のブランドを効果的にアピールしている事例を紹介しよう。

サムスンは、毎回この特性を上手に取り入れたアピールを行っている。以下で紹介する動画を見れば、Vineのリピート機能を利用すると良好にブランドを演出できることがわかるはずだ。サムスンは本動画以外にもいくつかの動画で反響を呼んでおり、まさにVineを使ったブランド醸成に成功している企業と言えるだろう。

4.クラウドイベントを開催する

ネットワークを通じてフォーラムやイベントを開くことも効果的だ。多くの人々に自らコンテンツを作成、公開してもらえるだけではなく、交流により自社ブランドの新たな方向性がわかるかもしれない。

昨年8月、GE社は「6秒サイエンスフェア」を開催。Vineユーザーから化学反応をテーマにした動画を募集した。結果、100本以上の動画が集まり、600人以上のユーザーが投票した。このキャンペーンはユーザーの間で話題となり、GE社のキーテーマである「イノベーション」についての会話を巻き起こしたのだ。GE社は、複数のプラットフォームにおいてもソーシャル活動に成功している。

5.単発では終わらせない

一番重要なことは「続けること」だ。ここまでに紹介した事例に共通するのは、どれもが単発ではなく、シリーズの一部であるということだ。「続きがある」という事実は、ユーザーの興味を大いに突き動かすことができる。また、6秒というVineの動画コンテンツは短いがゆえに見やすく、ユーザーはコンテンツの数よりも物語全体に対して価値を見出してくれるのだ。

Vineはビジネスに対して多くの可能性を秘めている

Vineの動画コンテンツは6秒と実に短い。しかし、今回紹介した事例のように、その6秒間のなかに眠るビジネスの可能性は無限大だ。

ぜひ、新しい可能性の発掘に挑戦してみてほしい。