メールマーケティングに動画を活用しよう!

マーケティングオートメーション

「FacebookやLINE、Twitterといったソーシャルメディアをコミュニケーションのメインにしている人が多いから、メールマーケティングはもう古い」。

そう思っている方がいたら、それは大きな間違いだ。

ソーシャルメディアをメインに利用している人も、そうではない人も含めて、全てを網羅できるのがメールマーケティングだからだ。

メールマーケティングは、見込み客を、実際に購入してくれるお客様(顧客)にしたり、既存の顧客を自社ブランドにエンゲージしたりするためにとても効果的な手段だ。

だが、インパクトのない、文章だけのメールを送り続けていては飽きられ、ただのジャンクメールで終わってしまう。そこで、ターゲットオーディエンスを惹き付けるための手法が、「動画メールマーケティング」なのだ。

Ciscoは、メールマーケティングにおいて、メールのタイトルに「動画」と入れると、開封率が7~13%アップするという調査結果を発表した。

Webマーケティングにおいて常に先をいくアメリカが、ここ数年注目している新しいマーケティングの手法、動画メールマーケティング。その効果のほどについて、以下で解説しよう。

メールマーケティングにおける動画の必要性

アメリカで行われた調査で、すでに60%の企業が動画メールマーケティングを実施していることがわかった。

前年の52%と比べて数字が伸びていることや、未導入の企業のうち、26%が導入を検討していることからも、動画メールマーケティングに企業が確かな効果を感じていることがわかる。

月間約60億時間もの動画がYouTubeで再生されていることからも、今や動画の必要性や重要性は、無視できないところまできている。

動画が持つ「人を惹き付けるパワー」を利用し、効果を高めるのが、動画メールマーケティングなのだ。

動画メールマーケティングの活用例

例えば、かかりつけの歯科医院から、定期健診のお知らせメールが届いたとしよう。定期健診を知らせる文章だけのメールなら、行動を起こさせるほどの効果を持たず、“時間があるときにでも行こう”と思わせる程度の、ジャンクメール扱いで終わってしまう。

しかし、定期健診の日時と共に、白い歯をアピールした動画の中で「ホワイトニング20%オフ」といったターゲットメッセージが送られてきたら……。

顧客を個別にターゲティングしたこのようなアプローチは、見込み客を顧客にする可能性を高めるだろう。

動画メールマーケティングは、ジャンルを限定せず、多方面にわたって利用できる。そして、動画の中でスペシャルオファーなどの、ターゲットオーディエンスにとって有益な情報を盛り込むことで、より確実にエンゲージすることを可能にする。

不動産会社を例にとってみると、ターゲットオーディエンスが興味を持ちそうな物件を紹介する動画を送るだけでなく、次のアプローチのための連絡先を尋ね、入手するなど、その効果は1つではない。

今や、メジャーなスポーツリーグでもエンゲージメントを高めるためにメールマーケティングを利用している。

マーケティングシェルパの調査によると、NFL.com(米国のプロ・アメリカンフットボールリーグNFLの公式サイト)では、ターゲットオーディエンスをより明確化するために、サポーターたちを、ひいきのチームごとに区分けしている。

それぞれに自分の応援するチームの最新情報や動画、スケジュールなど送ることで、開封率は121%、クリック率(CTR)は26%、モバイルデバイスからのアクセスは9%アップした。

メールマーケティングに動画を利用するポイント

メールマーケティングに動画を利用する際の、いくつかのポイントを紹介しよう。

1.関連性がキーポイント

ターゲットオーディエンスに関連のあるメッセージを送ろう。

2.動画はできるだけ短く

できるだけ3分以下程度に抑える。もし、10分以上になるなら動画をいくつかに分割する。ターゲットオーディエンスが、興味を持ち続けられる長さにすることは大事だ。

3.動画マーケティングの場を広げる

動画マーケティングの効果を、ソーシャルネットワーク戦略の場にも拡大しよう。

4.メーリングリストにジョインさせよう

メーリングリストにジョインしたくなるような、ディスカウント情報やスペシャルオファーを、動画の中に盛り込もう。

5.創造性を発揮する

目的は、ターゲットオーディエンスをエンゲージし、購入の際に自社を選ばせることだ。ターゲットオーディエンスを魅了するインパクトを持った動画を創ろう。

まとめ

動画は、文字情報と違い視覚と聴覚を活用して伝えることができる情報伝達手段だ。

動画の持つ「印象に残りやすく短時間でわかりやすいメッセージを伝えることができる」メリットを利用することで、メールマーケティングにおいてさらなる効果が期待できるだろう。ぜひ、ご活用いただきたい。

参考元:?Best practices for using video in email marketing?Video Succeeds in Email Marketing: 6 Out of 10 Marketers Use It

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