ユーザー参加型マーケティングが強力な理由を、ユニークな事例から学ぼう!

デジタルマーケティング
ユーザー参加型コンテンツ(User-Generated Content:UGC)とは、ユーザーによって作られたコンテンツのこと。ソーシャルメディアへ投稿された記事や画像、動画、商品レビュー、さらにはフォーラムへの書き込みなども含まれる。
例えば、あなたがFacebookに投稿した行きつけのファミレスで撮った料理の写真は、ユーザー参加型コンテンツになる。お気に入りのファッションブランドについてのツイートもそうだ。SNSで目にするもののほとんどは、ユーザー参加型コンテンツと言っていいだろう。
コンテンツがユーザーによって自主的に作られ、自動的に増えていく仕組みは時間も予算も限られた企業にとってはありがたいこと。しかも、このようなコンテンツは全て消費者による意見や体験談なので、とても強力だ。
そこに気づいた企業は、商品やサービスを使用したユーザーに、代弁者つまりリアルなストーリーテラーとしてマーケティングに参加してもらう試みを始めた。そして、次々に成功事例も出ている。
まずは、企業がユーザー参加型マーケティングを取り入れるべき理由を、具体的に見ていこう。
目次
ユーザー参加型マーケティングを取り入れるメリット
企業がユーザー参加型マーケティングを検討すべき理由は複数あるが、その中でも特に強調したいものが二つある。
一つ目は、見込み客に提供できる情報の質だ。企業はユーザー参加型コンテンツを通して、商品やサービスの詳しい情報を伝えたり、購入の決断を促したりすることが可能だ。見込み客はそういったユーザー提供の情報の中から、自分と同じ悩みや好み、意見を持つ人を見つけて、参考にできるというわけだ。
二つ目は、情報に対してのお客さんからの信頼度の高さだ。レビューなど、他人の意見を参考にして購入を決める人が多いことは、皆さんもご存知のとおりだ。多くのユーザーは、宣伝・広告から得られる情報や、企業のサイトに掲載されている情報よりも、ユーザー参加型コンテンツを信用しているという調査結果も複数存在する。
言い換えれば、ユーザーの手によって作られたコンテンツの人気度は、かなり高いということ。楽しめるものも多いので、公式サイトへのトラフィック、ブランド認知、コンバージョン率の向上を期待できるだろう。
また、ユーザー参加型コンテンツを注意深く観察することは、企業にとってターゲットオーディエンスを知るための良い機会にもなる。お客さんの意見に耳を傾けるのは、マーケティングの基本。ユーザー参加型コンテンツは、貴重なデータの宝庫でもあるのだ。
ユーザー参加型マーケティングの事例その1:Warby Parker
Warby Parkerのユーザー参加型コンテンツの例
https://twitter.com/search?q=%23WarbyHomeTryOn&src=typd
Warby Parkerはオンラインのメガネ・ショップだ。自宅に届く五種類のフレームを五日間試せる「Home Try-On」という無料サービスで知られている。
この企業の賢い点は、購入プロセスにユーザー参加型マーケティングを取り入れていること。無料お試し期間中に、各フレームをかけた自分の写真にハッシュタグ「#WarbyHomeTryOn」をつけて、SNSに投稿するよう促しているのだ。
これは、ソーシャルメディアにとても適したコンテンツとなる。見込み客は「どれが私に似合うかな?」と問いかけることで、他のユーザーたちから意見をもらえるからだ。また、似合っていない画像は、ジョークにもなり得るだろう。
そして、Warby Parkerにとって、これらのコンテンツは全て無料の広告となる。見込み客がシェアをすればするほど、ブランド名と「Home Try-On」サービスの情報は広まり、さらなる見込み客を獲得できるのだ。
ユーザー参加型マーケティングの事例その2:Snazaroo
Snazarooのユーザー参加型コンテンツの例
http://www.snazaroo.co.uk/community/
Snazarooはフェイスペイントの代表的なブランドで、ヨーロッパを中心に展開している。公式サイトで注目したいのが、「Community」ページだ。ここでは、商品を使ってフェイスペイントを施したお客さんの写真が、多数アップロードされている。
このユーザー参加型コンテンツの強みとしてまず挙げられるのは、画像だけで商品の情報や効果を伝えられること。見込み客は、Snazarooのフェイスペイントの使い方や安全性を瞬時に知ることができる。
また、顧客にとっては、フェイスペイントのデザインや工夫を競い合う場となっている。他の人の画像を見れば刺激を受けるし、自分の写真を見てもらうことはモチベーションにつながるだろう。このような仕組みは、直接リピーターの獲得につながるはずだ。
ユーザー参加型マーケティングにチャレンジしよう
ユーザー参加型コンテンツが、顧客エンゲージメントを高めるのにどれだけ効果的か、分かっていただけたと思う。
真実味、人間味が加わることで、見込み客へリーチしやすくなり、顧客との関係が強まり、ブランド認知も向上する……。これだけ強力なコンテンツは、なかなかないのではないだろうか。
もたもたしていれば、競合に先を越されてしまう可能性もある。この機会に、ユーザー参加型マーケティングを取り入れられないか、ぜひアイデアを練ってみていただきたい。そして、今回ご紹介した事例が少しでもお役に立てば幸いである。
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