コンテンツのネタとしていかが?海外の「おもしろ記念日」を探す方法

コンテンツマーケティング
2月28日が「ビスケットの日」、5月5日が「薬の日」、9月3日が「ベッドの日」であることをご存知だろうか? 海外の話ではない。これらは全て、日本の記念日だ。
「○○週間」、「○○月間」なども多く存在する。そして、海外にはさらに多種多様な記念日が転がっている。この面白いネタを、コンテンツマーケティングに取り入れないのはもったいないのでは?
バラエティ豊かな「記念日」を効果的に利用すればコンテンツの質がアップし、ブランド認知の向上にもつながるだろう。本記事では、日本と海外の記念日の例、コンテンツに取り入れるアイデア、コンテンツ例、探し方などをご紹介する。
日本の記念日と活用方法
まずは、日本の記念日から見ていこう。どんな記念日があるのかを見てみるには、次のようなサイトが参考になるだろう。
・一般社団法人 日本記念日協会
記念日の研究、情報収集、認定・登録などを行う日本記念日協会のサイト。ページ左にある検索欄で、日付またはキーワードで検索できる。
・366日への旅 記念日編 今日は何の日
カレンダー形式になっているので、日付での絞り込みに向いている。イラストが多く、見やすいサイト。キーワード検索も可能。
・今日は何の日~毎日が記念日~
日付から絞り込める。簡素に見えるサイトだが、内容は充実していて、各記念日の情報も掲載されている。
・記念日カレンダー – POPWORLD
日付から絞り込める。各記念日の詳しい情報はないが、どんな記念日があるか一覧するには向いている。
記念日をコンテンツとして利用することをイメージしていただくために、少し例を挙げたい。
4月8日は「タイヤの日」だが、これをコンテンツに取り入れるべきなのは、どんな業界だろうか? そう、自動車販売、中古車販売、自動車修理、レンタカーなどだ。オートバイ業界や自転車業界も考えられる(ちなみに5月5日は「自転車の日」)。
衣料関係の記念日は、複数存在する。例えば、「Tシャツの日(7月20日)」、「ミニスカートの日(10月18日)」、「ファッションショーの日(9月21日)」、「パンツ(下着)の日(8月2日)」などだ。5月10日の「コットンの日」は、幅広い業界で取り入れられるだろう。
ナッツ系は、どうだろうか? 「ナッツの日(7月22日)」、「くるみの日(9月30日)」、「ピーナッツの日(11月11日)」が存在する。食料品、菓子、飲食などの業界に向いているだろう。また、記念日当日にナッツ関連のセールを行ったり、レシピを提供してみたりするのもいいかもしれない。
いろいろな業界で幅広く使えそうなのは、家族に関係した記念日。「親に会いにいこうの日(8月15日)」、「親に感謝の気持ちを伝える日(2月25日)」、「いい夫婦の日(11月22日)」、「妹の日(9月6日)」、「パパの日(8月8日)」、「親父の日(8月20日)」、「まごの日(10月第3日曜日)」などを、自分のビジネスとつなげられないか考えてみよう。
海外の記念日を探す方法
海外の記念日をリサーチするときは、多少英語が関わってくる。Google 検索で探す場合は、以下のようなキーワードを参考にしていただきたい。
- unique holidays(ユニークな記念日)
- bizarre holidays(奇妙な記念日)
- unusual holidays(珍しい記念日)
- weird holidays(風変わりな記念日)
- strange holidays(一風変わった記念日)
- odd holidays(妙な記念日)
このようなワードで検索すると、面白い記念日をまとめたサイトや記事を見つけることができる。しかし、そのような“まとめ”サイトや記事にある記念日を一つひとつチェックしていくのは大変だし、数が少なかったり偏っていたりもする。自分のビジネスに合ったものを確実に見つけるためには、記念日に特化したサイトの利用をおすすめしたい。
海外の記念日サイトには、次のようなものがある。
・Holiday Insights
Holiday Insightsというサイト内にある「2014-2015 Bizarre, Wacky and Unique Holidays」には、ユニークな記念日がまとめられている。見たい月をクリックすると、その月の「○○月間」、「○○週間」、「記念日」が並んだページに飛べる。記念日には、それぞれ詳細ページもあり。
・HOLIDAYS 2015(Official)
ごちゃごちゃしていて少し見にくいが、とにかく掲載している記念日の数が多い。少しスクロールすると、それぞれの月のアイコンが並んでいる。各ページに飛ぶと、「○○月間」、「○○週間」、「記念日」の長いリストを閲覧できる。
・Days of the Year?
全体的に見やすくて、利用しやすいサイト。ページ左のカレンダーから簡単に月を選べるし、検索も可能。例えば、検索欄に「insurance(保険)」と入力すると、「Insurance Awareness Day(保険啓発デー)」「Car Insurance Day(自動車保険の日)」などが見つかる。画像付きなので、英語が苦手な人でも推測しやすくておすすめ。
・Holidays-and-Observances.com
アルファベット、日にち、月から探すことができる。「ペット」や「子供」、「フード」などのトピック別のページも用意されているが、数はあまり多くない。
自分のビジネスに関係のある記念日を見つけたら、忘れずにメモを取るか、カレンダーに書き込んでおこう。コンテンツのアイデア帳や、予定表にも記入しておいていただきたい。
ただし、海外市場に向けた英語コンテンツに取り入れる場合には、情報をしっかり確認することをおすすめする。「どこの国で知られている記念日なのか?」「どこで誕生した記念日なのか?」までを念のために調べよう。「○○○(記念日名)+origin」、「○○○(記念日名)+history」などで検索してみるといいだろう。
また、海外向けコンテンツとして発信する際には、記念日の選択と取り上げ方にも細心の注意を払いたい。特定のグループを傷つけたり、タブーに触れたりしてしまうこともあるからだ。特に宗教、人種、社会的少数者などに関係した記念日は、軽い気持ちで取り上げない方がいいだろう。
海外記念日の例と活用アイデア
日本の例と同様に海外の記念日も、どのような業界でコンテンツとして取り入れられるかを見てみたい。
・ペット、ペット用品業界
動物関連の記念日は、とにかく幅広い。「去勢/避妊啓発月間(2月)」や「犬のトレーニング月間(1月)」のように真面目なものから、「猫の質問に答える日(1月22日)」、「犬用ビスケットに感謝する日(2月23日)」といったユニークなものまである。
・航空会社、旅行、ホテル業界
旅に関連のある記念日は「一人旅のプランを立てようデー(3月1日)」、「ビキニの日(7月5日)」、「ゴルフ月間(8月)」、「航空の日(8月19日)」など。特定の観光スポットにちなんだ記念日もあるかどうかチェックしてみよう。
・不動産、建築、インテリア業界
家に関係した記念日には「家を片付けましょうデー(1月14日)」、「家を買った人の日(5月1日)」、「家のデコレーション月間(4月)」などがある。
・ビジネス、オフィス系
「働く女性の日(9月22日)」、「オフィス改善の日(10月4日)」、「職場で楽しむ日(1月31日)」、「バックアップの日(3月31日)」などは、幅広く活用できるだろう。
実際に、記念日を効果的に取り入れているコンテンツ例も、いくつか見てみよう。まずは、オンラインの眼鏡ブランドWarby Parkerが、「サングラスの日」である6月27日に投稿したツイートがこちらだ。
様々なサングラスが並んだ画像に、「良いサングラスの日を!(Happy National Sunglasses Day!)」というメッセージを添えている。眼鏡屋さんにとってこの記念日は、自分のブランドを印象づける良いチャンスだろう。
任天堂(Nintendo)は、「兄弟の日」の4月10日に、Facebookページ(グローバルサイト)でこんな投稿をしている。
「兄弟の日を祝うために、皆が大好きな兄弟を紹介します!(To celebrate National Siblings Day, we present everyone’s favorite brothers!)」とあるが、確かにこの二人ほど「兄弟の日」の日にピッタリな兄弟(マリオとその双子の弟ルイージ)はいないかもしれない。記念日を上手く活用し、とてもインパクトのあるコンテンツとなっている。
記念日をコンテンツに取り入れる際は、記念日そのものが自分の業界と関係していることが基本だ。同時に、Nintendoのようなユニークな使い方も参考にしていただきたい。
記念日を取り入れたコンテンツはとても効果的
記念日のネタは、ブログやソーシャルメディア投稿のアイデアに詰まったときなどに、面白い雑学として提供するのもいいだろう。それ以外に、自分のビジネスと関連のある記念日をコンテンツに取り入れると、実はとても効果的なのである。
人は役立つ情報を求めているが、同時に旬な情報も常に欲しているものだ。この「旬な」情報には、種類がいくつか存在する。
1つは、ニュースだ。これには時事ネタや芸能スポーツニュースなどだけではなく、業界の最新情報も含まれる。
もう1つは、季節のネタや、四季のイベントのお祝いメッセージだ。季節の話題には、春の桜、梅雨、夏休み、初雪などが挙げられるだろう。代表的なイベントは、やはりお正月やクリスマスだ。
しかし、お正月に「明けましておめでとうございます!」、クリスマスに「メリークリスマス♪」だけでは、十分ではない。企業やユーザーがそろって発信しているのと同じ内容では、皆の投稿の中に埋もれてしまうだけだ。
そこで、個性的な記念日を見つけて、活用していただきたいわけである。自分のビジネスにつながる面白い記念日を紹介すれば、それだけでユニークなコンテンツになるからだ。
可能であれば、記念日にちなんだキャンペーンも検討してみよう。セルフィー(自分撮り)の投稿者にクーポンを提供する、動画コンテストを開催するなど、いろいろな可能性が考えられるだろう。ユーザーが楽しめるものであれば、ポジティブな印象を与えることで、人々の記憶に強く残るはずだ。
参考元:
Cool Holidays for Unique Marketing Ideas
How to Use Trending Triggers to Create Contagious Content
2014-2015 Bizarre , Wacky and Unique Holidays?
Days of the Year
Holidays-and-Observances.com
Answer Your Cat’s Question or Change a Pet’s Life: January Pet Holidays to Celebrate
Dog Biscuit Appreciation Day? Funny, Helpful, and Important February Pet Holidays
一般社団法人 日本記念日協会
366日への旅 記念日編 今日は何の日
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