コンテンツの発注前に知っておきたいクラウドソーシングのリスクと対策

コンテンツマーケティング

クラウドソーシングは、大勢の人に業務を委託できるのが大きな利点だ。一方で、面識のない人と顔を合わせないまま契約を交わし、業務を一任しなければならない。そのため、テキストコンテンツの発注では、契約後の作業進行や納品の検収でさまざまなリスクが伴うのが現状だ。

クラウドソーシングでテキストコンテンツ(文章執筆)を委託するときは、どのようなリスクが起こり得るのか、そしてどのように対策をしていけばよいのだろうか。

確約の保証がない“守秘義務の遵守”

新製品の紹介記事や、ランディングページに掲載する文章作成を委託する際は、公開前に商品内容や価格が外部に漏れてしまうとマーケティング戦略上好ましくない。クラウドソーシングを通じて業務委託の契約を交わした際、受託者が守秘義務を遵守して作業を進めてくれるかの確証は得られない。

守秘義務に関する不安を解消するには、契約前に受託者との間で秘密保持契約(NDA)を取り交わしておくのが得策だ。クラウドソーシングを提供するサイトでは、このNDAを結ぶための機能がある。手続きの方法については、利用するクラウドソーシングサイトのガイドを参照してほしい。

システム上での手続きではなく、書面でNDAを交わしたいときは、その旨を伝えて契約時に送付してもらうのも一手だ。

クラウドソーシングで契約を交わすのが初めての人には、守秘義務を要する作業の委託はなるべく避けたほうがよいだろう。何度か契約を交わして信頼関係を築いた人に委託するのが望ましい。

適任者を選考する難しさ

クラウドソーシングでは、納品された原稿の品質に当たり外れがどうしても起きてしまう。このリスクは、最初の人選で明暗が分かれやすい。

品質のよい納品を受けるには、相応の専門知識や経験を持ち備えた人と契約することが必要である。そのためには、応募者にこれまでの実績(執筆した原稿など)を提出してもらったり、課題記事を書いてもらったりして、選考となる材料を確保しよう。実務経験者には、実績リストを提出してもらうのもよいだろう。これらの情報をもとに、応募者を最終的に採用するか判断して、契約を結ぶようにしたい。

執筆内容のミスマッチ

納品された原稿の中には、出来栄えはよくても内容が時代遅れだったり、期待していたものとかけ離れていたりなどのミスマッチが生じることがある。こうした状況を防ぐには、盛り込んでほしい情報やスタイル(仕様)を詳細に提示しておくと改善できる。

クラウドソーシングでの委託業務は、最初から望み通りの納品を受けられるとは限らない。契約した人も、原稿のすり合わせなど、委託者との呼吸が合わないことが多いためだ。同じ人に何度も委託をして互いに意思疎通を深めながら、求める品質の納品を受けられるようにするのが最良の方法である。

盗用やコピペによる納品

クラウドソーシングでテキストコンテンツを委託したときに気がかりなのは、盗作や丸写し(コピペ)をした原稿の納品である。仕事に対する責任感やプロ意識のある人ならまずあり得ないが、プロとしての経験がなく、執筆者としてのモラルを知らない人に委託すると、他のサイトや媒体から盗用した内容の納品を受ける恐れがある。

対策として、納品された原稿は検収の際に必ずコピーコンテンツ確認用のツールを使って、盗作ではないか調べておこう。また、契約前に転用やコピペによる納品は絶対にしないよう承諾を得ておくのも忘れずにしたい。

コピペではなくとも、他の案件で納品した原稿の一部を書き直しただけの納品といったケースもあり得る。一回の取材をもとに、複数の媒体に書くような場合も、類似の度合いに注意するのが必要だ。トラブル防止のためにも、発注者側としては、既存原稿の使い回しは認めない旨を伝えておくとよいだろう。

契約前に応募者と綿密な確認を

クラウドソーシングで業務を委託するときに懸念されるリスクを減らすには、採用決定者と契約をする前に、確認しておきたい事項をきちんと申し合わせておくのが重要である。

最も失敗しがちなのが、応募者と十分な打ち合わせを済ませないうちに採用の契約をして、すぐさま納品を求めてしまうことだ。希望通りの納品が受けられないとき、加筆・修正を求めても改善が見られなければ、契約を途中で打ち切ることにもなりかねない。そうなれば、時間と経費の両方を損失してしまう。

こうした事態にならないためにも、応募者と入念なやりとりを繰り返し、仕事を任せても大丈夫であるか十分見極めるのが大切だ。相手からの返答の言葉遣いや仕事への取り組み方、求めたい技量の有無を推察し、契約するかを判断するのが賢明である。

契約後のリスクを軽減するためにも、業務を委託するときは十分な選考期間を設けておくとよいだろう。

クラウドソーシングは顔を合わせずに業務の委託をするだけに、どうしてもリスクはついてしまう。それを少しでもなくすためには、応募者とのコミュニケーションを綿密に行い、慎重な選考を心がけたい。

参考元: Crowdsourcing: 9 Hidden Pitfalls of This New Method of Generating Your New Business Name The Problems with Crowdsourcing and how to Fix them

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