“予想外”がカギ!2014年上半期でバイラルした動画ベスト5

コンテンツマーケティング

ネットサーフィンをしていると、必ず目にするのが動画広告。

人気のあるものは次々とSNS上でシェアされ、シェアがさらなるシェアを呼び、バイラル動画と呼ばれている。

マーケティングのプロへ向けたWebサイト「ADWEEK」で紹介された、2014年上半期で最もバイラルした動画ベスト5をカウントダウン形式で紹介しよう。

#5 Wren: First Kiss(ファーストキス)

かつて、予算1300ドルで作られた広告が、ここまで話題になったことはあっただろうか? 誰もが持っている甘酸っぱいファーストキスの体験を思い出させるような動画で、売り上げを130倍にも伸ばしたのは、米国アパレルブランド「Wren」。

<ストーリー>

その日初対面の10組が、ファーストキスをする。

 

 

 

ただそれだけなのに、女性ボーカルの甘い歌声に合わせて流れる白黒の映像は美しく、キュンとさせられる。そこにアパレルブランド感は微塵も感じられず、宣伝色もほとんどない。

身近な題材を斬新な形で捉えることで人々の心を動かした動画は、“シェアされやすい”ということを証明している。まさに、新しいブランディングのお手本と言える動画である。

#4 Cardstore: World's Toughest Job(世界一タフな仕事)

母の日を前に、グリーティングカードを販売する企業が作ったこの動画は、実際に新聞とウェブサイトに求人広告を載せ、まるで実在する仕事のように面接をする一種のドッキリだ。

<ストーリー>

面接官が説明する仕事内容は、「週135時間勤務で、ほぼ立ちっぱなし。残業あり。休憩なし。交渉力、対人能力、薬に関する知識や経済的な知識も必要……。給与はゼロで、休暇を取る暇なんてない!」

「違法でしょ?」「あり得ない!」といった、人々の納得できない様子を見て、面接官はすかさず「何十億という人が従事している仕事です」と、付け加える。

ズバリその仕事とは? 母親業!
http://youtu.be/HB3xM93rXbY

興味を持たせておいて、まずは不快感を与え、やがて驚きと共に腑に落ち、最後には母親への感謝の心を思い出させる。

リアルなニセ面接から伝わってくる感情の変化を“共感できるコンテンツ”に仕上げたうまい例で、実際に母親を思い出してカードを贈った人も多くいただろう。

#3 Budweiser: Puppy Love(子犬の愛)

毎年、アメリカンフットボールの決勝戦スーパーボウルは、その巨額な広告放映料もさることながら、話題を呼ぶCMが数多く制作されることからも、マーケティング界で最も注目されるイベントの1つとなっている。

2014年、そのスーパーボウルCMの中でバイラル動画となっているのは、みんなが大好き“動物モノ”だ。

<ストーリー>

犬の保護施設で暮らしている、何とも愛くるしい子犬と、隣の牧場にいる親友の馬の物語。いくら連れ戻されても、何度も何度もフェンスをくぐって馬のもとへ遊びに行く子犬。ところがある日、もらい手が見つかり引き取られることに。その車内で吠え続ける子犬を、馬が救出するという物語。

 

 

 

これまでビールのCMと言えば、美味しく飲む姿を全面に打ち出した“わかりやすい”ものが多かった。

しかし、このCMはあえてビールは登場させずに、異なる2種類の動物の友情物語をシンプルなロゴとBest Buds(最高の相棒)という短いメッセージで締めくくることによって、ビールは人のBest Budsという強い印象を与えることに成功している。

ちなみに「Bud」はBudweiserの商標でもあり、ここでは掛け言葉となっている。

#2 20th Century Fox: Devil Baby Attack(悪魔の赤ちゃんが襲いかかる)

こちらは、“怖すぎる”と話題になった新作映画「Devil’s Due」のプロモーション画像。悪魔の子を妊娠する夫婦をテーマとした映画にちなんで、ニューヨークを舞台に人の良心を利用した“怖すぎる”ドッキリが仕掛けられた。

<ストーリー>

ニューヨークの街中に放置されたベビーカーが1台。泣き声を聞いて心配になった人々が様子を見に行くと、赤ちゃんが急に起き上がり、悪魔に取り憑かれたように血相を変え、首を振りながら、奇声を発する。そして勝手に動き出すベビーカー……。

 

 

 

もちろんこれは、精巧に作られた赤ちゃんロボットと、遠隔操作されたラジコンベビーカーの仕業。とはいえ、そのリアルさにロボットとは気付かず、はめられる人が続出。

あまりにも衝撃的なコンテンツで“怖すぎる”と話題になり、ホラー映画の宣伝として大成功だったことは間違いない。

#1 Activia: Shakira - La La La (Brazil 2014)

世界中が夢中になる4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップ。その大会公式アルバムにも収録されている、南米出身の歌手シャキーラが歌うLa La La(Brazil 2014)のプロモーションビデオが2014年前期のシェア数、第1位だ。

ビデオには、メッシ、ネイマール、ハメスなどのスタープレーヤーに加え、シャキーラのパートナーであるピケや彼との間の1歳になる息子も登場しているとあって、注目度は抜群。力強い歌声とサッカー、国旗、ダンス、スタープレーヤーの笑顔……。

次から次へと変わる映像にどんどん引き込まれていく。
http://youtu.be/7-7knsP2n5w

そのエンターテイメント性に加えて、Activia(Dannon社のヨーグルト)とコラボして国際連合世界食糧計画の活動支援も呼びかけているこの動画は、まさに“シェアされやすい”動画であるといえるだろう。

まとめ

一見、全く異なる5つのバイラル動画。それぞれ個性があるとはいえ、そこには共通するキーワード、“予想外”があった。

感情を揺さぶる飽きないコンテンツに“予想外”というスパイスが加わり、誰かに教えたい衝動をかき立てているのだ。

“予想外”なのに違和感がない。バイラルする動画のヒントはそこにある。