スマートデバイスを使った「オーダーメイド」でリアルをもっと面白く

デジタルマーケティング
ユニクロやアディダスが展開する、新しい形のオーダーメイドが話題となっている。
ファーストリテイリングが運営するカジュアル衣料チェーン「ユニクロ」は、消費者がオリジナルのTシャツをデザインできるサービスを提供し、アディダスはオリジナルのスニーカーを作成できるサービスを、2014年夏に開始する。
消費者自らが創作したオリジナルのTシャツをオーダーできるサービスは、今に始まったことではない。
ユニクロやアディダスが提供するオーダーメイドサービスの特徴は、我々に身近になったスマホアプリやSNSとの連動にある。
ユニクロ:スマホアプリでTシャツをデザイン
ユニクロは、アプリを使ってTシャツをデザインできる新サービス「UT Me」を導入した。
このサービスの特徴は、スマホやタブレットにダウンロードされたユニクロのアプリを使って、気軽にテキストやグラフィックを制作することができることだ。
完成したデザインは、好みのサイズのTシャツにプリントされる。
アディダス:人気の写真SNSでスニーカーをオーダーメイド
一方アディダスも、ユニクロ同様、新しいオーダーメイドサービスを試みている。
アディダスが公式サイトで明らかにしたところによると、Instagram上の写真をアディダスの最新のスニーカー「adidas ZX Flux」にプリントして、自分だけのオリジナルスニーカーを作成できるサービスを始めるという。
このサービス「miadidas」は、iPhoneおよびAndroidから利用でき、2014年8月のリリースが予定されている。
アプリ、SNSとの連動
繰り返しになるが、カスタマイズサービス自体は特に新しいわけではない。ナイキやプーマも過去にカスタマイズのサービスを展開したことがある。
しかし、アディダスが一線を画するのは、世界中で人気のソーシャルメディアと連動し、ネットとリアルの連動した取り組みを実現したことにある。
Instagramは言わずと知れた人気写真ソーシャルメディアだ。筆者もInstagramユーザーだが、なにげなく撮ったものが良い感じで加工され、それをシェアできるので重宝している。
サービスが開始されれば、ネット上に保管し、シェアしたお気に入りの一枚が、実際に身に付けるデザインとなりリアルの世界でもシェアできる、というわけだ。
まとめ
ここ最近、スマホやSNSと連動したオリジナル・アイテムのオーダーサービスが急速に普及してきている。ユニクロやアディダスにかぎらず、近い将来他のブランドも続々参入することになるだろう。
「ネットはネット」でとどまらず、「ネットを使ってリアルをより面白く」という柔軟な発想が、今度さらに重要となるだろう。
参考元:?ユニクロ、自分でTシャツがデザインできるアプリ?Adidas to Customize Shoes With Instagram Photos?adidas Originals ZX FLUX- Limitless Possibilities with miadidas
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