競合のソーシャルメディア戦略をこっそり探る方法

コンテンツマーケティング
ソーシャルメディア戦略の立て方、見直しにお悩みではないだろうか? 特に、SNSにおける見込み客の発言や行動の情報が不足している場合、戦略の改善は難しい。
でも、その問題を簡単に解決できる方法がある。それは、ライバル企業のソーシャルメディア戦略を探ること。データが足りないのであれば、競合の行動をこっそりのぞかせてもらえばいいのである。
本記事では、ライバルの戦略を“スパイ”する方法や、調べるべきポイントなどをご紹介する。
目次
STEP1:どのSNSを使っているかを突き止める
競合のリサーチは、まず利用しているプラットフォームを探るところから始まる。
一番簡単な方法は、公式ページやブログを訪れて、SNSのアイコンを探すこと。ページ上部、下部、サイドバーのいずれかに、複数のアイコンが並んでいるはずだ。
もし、特定のソーシャルメディアを積極的に使っていない、または全く使っていない場合も注意を払いたい。そのSNSがただ単に業界向きでないというケースもあるが、ライバルが少ない中で戦えるおいしいプラットフォームであるかもしれないからだ。
STEP2:ファンの数をチェックする
競合のアカウント全体における、ファンの数を覗いてみよう。Facebookページなら「いいね!」の数、Twitterであればフォロワーの数をチェックするということだ。
ファンの数そのものにとらわれすぎる必要はないが、「なぜこんなに増やすことができたのか?」または、「こんなに少ない原因は何だろう?」といった視点で見るのは大事である。
定期的に各ページを訪問する方法もあるが、ツールを使えば簡単にファン数や増加状況をモニターできることも覚えておこう。
STEP3:ページ全体をくまなく調べる
ページ全体で見るべきなのは、デザイン、プロフィール、そのページから受ける第一印象などだ。
カバー写真やプロフィール画像は、必ず確認したい。その他にも、全てのSNSで同じものを使っているか? どんなカラーを取り入れているか? 人物を登場させているか? ロゴをどのように使っているか? などの点に注意を払おう。
プロフィールも、チェックを欠かせない要素だ。ビジネスの説明は、どのようにされているだろうか? また、自社サイトへのリンクの設置場所や、リンク先(トップページか、ランディングページか?)も確認しておこう。
STEP4:コンテンツを詳しく分析する
概要を把握できたら、次はコンテンツの調査だ。ただ何となく眺めるのではなく、じっくり細かく見ていく必要がある。
コンテンツの種類は、画像か、動画か、画像を伴ったテキストか? 内容は業界ニュースか、ブログ記事の紹介か、ファンへの質問か、キャンペーンのプロモーションか? どのようなトピックをカバーし、どんなコンテンツをシェアしているかなども押さえておくべきだ。
それぞれのコンテンツの反応は、どうだろうか? ツールを使って「いいね!」数、リツイート数、シェア数、コメント数などを分析しよう。また、各SNSにおける投稿の頻度や時間帯も把握しておきたい。
STEP5:ネットワークを探って、会話を観察する
さらに深く探るには、競合が誰とつながり、どのようなコミュニケーションを取っているかを知る必要がある。
フォロワーやフォロー、友達、参加しているグループを見つけて、彼らの会話に耳を傾けよう。そうすれば、どんな話題やコンテンツがシェアされているかを知ることができる。
また、競合は、ユーザーからの質問にどんな風に答え、どんなアドバイスをしているだろうか? トーンやアプローチ法を観察するのも、いい勉強になるはずだ。それを元に、自分だったらもっと違う方法でアプローチできないかどうか、考えてみよう。
STEP6:会話に参加する
競合のネットワークの中では、良い見込み客を見つけられる可能性も高い。コミュニケーションを観察する中で、アプローチしたいユーザーを見つけたら、自分もつながってみるといいだろう。
ただし、会話への参加は慎重に行わなければならない。すぐに商品やサービスを売り込もうとするのは、もちろんNGだ。少しでもスパムっぽい言動を取れば、見込み客はするりと逃げていくだろう。
特に最初のコンタクトは、とても自然なものである必要がある(少なくとも、そう見えなくてはいけない)。見込み客の悩みに共感して、じっくり聞いてあげよう。そして、彼らの問題を解決できる、本当に役立つ情報をそっと差し出そう。
このステップが、自然な形で信頼を勝ち取り、見込み客との関係を深めることにつながり、顧客になってもらえる可能性を高めるのである。
最後に
同じような商品やサービスを提供している企業が複数ある場合、ソーシャルメディアを征するブランドに軍配が上がるのは当然のこと。SNSでより上手くアピールし、より優れたコンテンツを提供する会社が、より多くのファンを魅了するからだ。
戦いに勝つためには、やはり競合の調査は欠かせない。強みを見つけたら、そこからアイデアやヒントを得よう。
また、弱点から学べることも多い。ライバル会社の弱い部分に気づいたら、もっと上手くできないか、もっと役立つコンテンツを提供できないか、考えてみよう。もし不満を持っているユーザーを見つけたら、自分が代わりに助けられないか、それを今後のコンテンツや商品開発に活かせないか、検討してみるといいだろう。
本記事を参考にしながらライバルの動向をしっかりと探り、全ての情報をフルに活用し、業界のトップを目指して戦略を練っていただきたい。
参考元:
Learn From Your Competitors By Keeping Your (Online) Ear To The Ground
How to Create a Social Media Strategy By Spying Your Competitors
How To Get Your Competitors’ Social Media Followers
Do You Know Who Your Competition Is On Social Media?
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