【ソーシャルメディアマーケティング事例】「洗練された」スタイルが決め手、Michael Kors(マイケル・コース)のケーススタディ

コンテンツマーケティング

ニューヨークを拠点に活躍するファッションデザイナー、マイケル・コース(Michael Kors)。クラシックなデザインのレディーススポーツウェアなどで知られ、アメリカではトップデザイナーの1人に数えられる。オバマ大統領の第一期就任時に、ミシェル夫人の公式ポートレート用ドレスをデザインしたことでも有名である。

そして現在では、積極的にソーシャルメディアマーケティングを行うデザイナーとして注目される。特に、洗練された雰囲気の美しい写真を用いることでよく知られ、Instagram、Facebook、Twitterを自在に使い分けながらファンを魅了し続けている。

今回は、それぞれのプラットフォームでマイケル・コースがこれまでにどんなマーケティングを繰り広げてきたかを振り返ってみたい。

Instagram―写真の美しさでファンを惹き付ける

まずは、なんと言ってもInstagramである。ファッション雑誌のようにハイ・クオリティーな写真が並び、眺めているだけでなんとなくラグジュアリーな気分に浸れる。
商品を写し取ったもののほかに、ファッション撮影のアウトテイクやイベントの舞台裏写真なども見られ、メリハリの効いたページとなっている。

いずれの写真もすっきりと洗練されたイメージで高いシェア数を誇るが、特に印象的だったのはやはりこの一枚。

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出典:Michael Kors Instagram

これは、昨年Instagramが広告の本格運用を開始した際、初の広告として投稿されたもの。
背景のフレンチマカロンがマイケル・コースの時計を見事に引き立て、優雅なティータイムを想像させる。記憶に新しい、という方も多いのではないだろうか。この投稿の後、3万3000人もフォロワーが増えたという。

マイケル・コースのInstagramページでは、このように色の美しい写真もよく見られるが、ほぼモノトーンのシックな画像も多い。

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出典:Michael Kors Instagram

全体的にスタイリッシュな雰囲気の写真が多く、テイストにブレがない。ファンがいつも安心して眺めることのできる統一感のあるページとなっている。この「ブレがない」というのは、ブランドの固定ファンを増やすうえで重要なポイントだと言える。

Facebook―限定商品でファンを虜に

「モノトーン」と言えば、昨年Facebookファンに限定販売されたゼブラ柄のスニーカーが思い出される。

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出典:Pivot

マイケル・コースのFacebookページには、Instagramと同じくこのように美しい写真が多数掲載されているが、特にこのような「限定モノ」を紹介する画像はファンの注意を引くだろう。

とはいえ、「FACEBOOK EXCLUSIVE (Facebookファン限定)」の文字を特別に目立たせているわけではなく、画像右上にさりげなく掲げられているだけ。この辺りがスマートで、やはり「洗練性」を感じ取れる。

これは、マイケル・コースのFacebookファンが500万人に到達したことを記念して行われたキャンペーン。クーポン券をFacebookで提供してファンの心をつかもうとする企業は多いが、こうした「限定商品」もうまく取り入れていきたいものである。その商品画像でファンに大きなインパクトを与えられるというメリットがあるからだ。

また、ファンからすれば、このような限定商品がときどき登場するなら、Facebookページを継続的にチェックしていこう、という気にもなるだろう。

Twitter―ファンの間で会話をはずませる

「美しい写真が売り」とはいっても、マイケル・コースはビジュアルの力だけに頼っているわけではない。Twitterでは、商品に関連した内容の「問いかけ」を行い、ファンの会話を促すこともある。

例えば、昨年発表された「Sporty Sexy Glam」というフレグランスおよび化粧品のラインについても、ハッシュタグを用いながらTwitterでファンに語りかけている。

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出典:AllFacebook

このラインでは、「Sporty」「Sexy」「Glam」の3つのテーマでそれぞれ別々の香りや化粧品が作られたのだが、マイケル・コースはそれぞれについて、「#MK Sporty」「#MK Sexy」など異なるハッシュタグを用意した。
そして、"What makes you feel sporty?(あなたをスポーティーな気分にさせるものは)?"などといった投稿によって、ファンの関心を高めていったのだ。

ビジュアルだけでなく、言葉の力もうまく利用しているところに注目したい。

チャリティーキャンペーンにもソーシャルメディアをフル活用!

これまでに数々のキャンペーンを行ってきたマイケル・コースだが、最近では、"WATCH HUNGER STOP (ウォッチ・ハンガー・ストップ)" キャンペーンへの参加などといった活動も見られる。

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出典:MICHAEL KORS

世界の飢餓撲滅を目的としたこのキャンペーンにおいて、マイケル・コースはオリジナルTシャツを無料配布するなどさまざまな企画を組み、その様子をInstagram、Facebook、Twitterで公開している。そして、人々のチャリティーへの関心を高めていったのである。ここでもソーシャルメディアを最大限活用したと言えるだろう。

まとめ

マイケル・コースのソーシャルメディアマーケティング、いかがだっただろうか?

その特徴として注目したいのは、「美しい写真」を軸としつつ、それだけに頼らずに多彩なキャンペーンを展開しているところ。何か確固たる「核」となるものを持ったうえで、「幅」を広げる―これは、マーケティングキャンペーンに限らず、物事に成功するための1つの大事な要素と言えるのではないだろうか。

そしてまた、マイケル・コースのマーケティングキャンペーンは一貫して「洗練されたスタイル」を保っている。この「一貫性」もファンを惹き付けてやまない1つの要因であろう。ぜひ参考にしていただきたい。

参考元:
Michael Kors Shows Poise and Sophistication on Social Media
How Levi's, Michael Kors, and General Electric Are Using Instagram for Content Marketin
Michael Kors targets aspirational consumers with social media for new beauty line
4 Reasons Michael Kors is the Fashion Brand to Follow [Case Study]
Michael Kors World Food Day social media campaign
10月16日はマイケル・コース表参道店へ! 「WATCH HUNGER STOP」キャンペーンTシャツを無料配布。
MICHAEL KORS