スクリーンショットを集めて欲しい物リストが作れるアプリ「SnapUp」

デジタルマーケティング

いつでもどこでも使える、便利なスマートフォンやタブレットは、デジタル時代に最も欠かせないモバイルデバイスである。

「comScore(コムスコア)」の2013年モバイル利用動向調査によると、ユーザーがスマートフォンでEコマースに費やす時間は、2010年と比べて、何と約4倍も増加している。

このユーザーの動向をいちはやくとらえたiPhoneアプリが登場した。様々なショッピングサイトのスクリーンショットを集めて「欲しい物リスト」を作成できるアプリ、「SnapUp」だ。

ここでは、この新アプリの使用方法とその優れた発想に注目する。

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出典元:SnapUp

1.商品のスナップ写真

iPhoneでショッピング中に欲しい商品を見つけたら、スクリーンショット機能(「ホーム」ボタンと「電源」ボタンを同時に押す)で、その画面の写真を撮る。その画像はカメラロールに自動的に保存される。

従来、画像自体は視覚情報のみ含まれている。しかし、「SnapUp」は、カメラロールに保存されたスクリーンショットから、商品とメーカーを識別できる技術をもっている。

このアルゴリズムは、「SnapUp」により認識された画像がショップサイトのURLに変換する、という特殊なシステムから成り立っている。

現在、このアプリによって、ほぼ全てのオンライン商品を画像から特定することが可能だ。

2.欲しい物リスト作成

カメラロールに保存された画像から得た商品情報は、全て「SnapUp」にインポートされる。

ユーザーは「ファッション」「キッチン」「クリスマス」「誕生日」などオリジナルフォルダーを作り、「欲しい物リスト」を整理できる。

3.セールのお知らせ

「SnapUp」は、自動で保存された商品の価格を追跡し、アイテムが値引きした際にはユーザーにプッシュ通知を送信する。

そして、ユーザーの納得のいく値段であれば、ワンクリックで即購入できる便利な機能も兼ね備えている。

Pinterestとの違い

現在人気のある「Pinterest」にも、欲しい物をボードで整理したり、価格変動通知など「SnapUp」と似たような機能がある。

しかし、根本的に違うのは、「Pinterest」がソーシャルメディアなのに対し、「SnapUp」はそうではない。アプリ開発者は、実用性を重視するため、故意に「シェア」や「コメント」といったソーシャル機能を避けた。

「Pinterest」のようにインスピレーショナルな画像の収集ではなく、ユーザーが実際に購入を考えている商品を集め、購買に役立てることが「SnapUp」開発の目的だ。

発想の転換

モバイルショッピングにおけるデメリットは、ユーザーが様々なショップ専用アプリを使用した際、気に入った複数のサイトの商品を、比較や追跡のために、1箇所にブックマークできないことだった。

その問題解決に焦点を当てた開発チームは、iPhone のスクリーンショットそのものをブックマークにしようという画期的なアイデアを思いついた。

どうすればユーザーが快適で楽しいモバイルショッピングを体験できるかという点に着目することで、より優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供できるアプリが実現したのだ。

2014年8月現在、このアプリは無料でダウンロードできるので、ぜひこの素晴らしい技術を体験してみてはいかがだろうか。

参考元:
SnapUp app tracks and organizes favorite online products for mobile shoppers
SnapUp Lets You Go Shopping, Track Prices Just By Taking Screenshots On Your iPhone
SnapUp
Online shopping becomes increasingly mobile

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