中小企業がコンテンツマーケティングでソートリーダーになるには?

コンテンツマーケティング

これまで3回にわたってお送りしてきた「ソートリーダーシップ」シリーズ。今回はとりあえず、最後の締めくくりとなる(「とりあえず」というのは、いつかまたこのテーマで執筆させていただくかもしれないので……)。

【第1回】ソートリーダーシップはマーケティングにどう効くのか?【第2回】コンテンツマーケティングでソートリーダーになるには??【第3回】コンテンツマーケティング戦略に自分以外のソートリーダーを取り込もう!

シリーズ第4弾の本ブログでは、中小企業がコンテンツマーケティングでソートリーダーとなる方法を紹介していきたい。

*「ソートリーダー(thought leader)」とは、自分の哲学や考え方を表明し、特定の分野やビジネスの世界などでリーダーシップをとっていく人または企業のことである。ソートリーダーになることが、最終的に企業の業績UPにつながるとされる。

なぜ中小企業がソートリーダーになると良いのか? そして、なぜコンテンツマーケティングなのか?

他社にない優れた技術やノウハウを持つ中小企業は多い。そのような会社が、人々から知識や経験を評価されて「ソートリーダー」と見なされるようになれば、信用が高まり、大きな飛躍も期待できるだろう。そのために利用したいのが「コンテンツマーケティング」である。

コンテンツマーケティングは、「ブログを始める」など低コストで実践でき、費用対効果が高く、小規模の会社がソートリーダーシップを獲得する手段として、適しているのだ。

どうすれば、小規模の会社でもソートリーダーになれる?

では、実際にどうすれば、小規模の会社でもソートリーダーになれるのだろうか? 具体例を交えながら見ていこう。

1. とにかく、多くの場所へ顔を出す!

中小企業のオーナーの場合、大企業の代表者とは違い、メディアへの登場機会も多くないので、たとえ優れた技術やアイデアを持っていたとしても、それらが人々の目に触れにくい。

まずはプレゼンス(存在感)を高めることが必要だ。その手段として、さまざまなソーシャルメディアやコンファレンスなど多くの場所に顔を出すということが挙げられる。

例えば、グラフィックデザインのオンラインサービスを提供するCanva社のエヴァンジェリスト、Guy Kawasakiの活動はその参考になるだろう。

彼は、Google+で特に大きなプレゼンスを獲得しているほか(フォロワー数600万人以上)、公共の場やウェビナー(Webセミナー)など、多くの場所に登場し、その存在感を強めている。

Google+ では、自らが参加したコンファレンスの写真からワールドカップまで、さまざまなテーマの投稿を行っている。また、アメリカン・エキスプレスのオープンフォーラムに参加して、ビジネスについての考えをシェアしたりもしている。

American Express open forum : Guy kawasaki

2. 勉強する

シンプルだが、やはりこれにつきる。

ネットで情報検索することに慣れたユーザーは、目が肥えている。有益な情報を見極める力があるということである。彼らは、「自分にとって価値のある」情報を発信する会社であれば、大企業であろうと中小企業であろうと関係なく注目するだろう。

したがって、自分(あるいは自社)の強みである部分を伸ばすために勉強を重ね、他のどこにもない価値の高いコンテンツを提供できるようになれば、自然とファンが増えるだろう。

昔と違い、いまや個人や中小企業も情報を集めやすい時代となった。フリーの情報もたくさんある。例えば、Couseraのようなフリーのオンライン講座を利用して知識を増やせば、専門的なスキルを伸ばすことができる。

3. 専門性の高い情報を提供

自社が元々持っている技術や、SNSやオンライン学習などで新たに得た知識を基に、ブログやウェビナーなどで専門性の高い情報を発信していけば、ソートリーダーとなる道筋をつけることができる(ウェビナーは大きな会場を借りなくてもよいので、コストを抑えられるというメリットがあり、中小企業でも活用しやすい)。

小規模な会社ならではの気配りの利いたコンテンツを制作していけば、ファンを獲得しやすくなるだろう。

情報を補完して、ロイヤリティの高いフォロワーを増やす!

ソートリーダーとして人々に認められるには、プレゼンスを確立し、自社の専門性をアピールすることのほかに、ロイヤリティの高いフォロワーを増やすことが必要である。

そのためには、Eメールマーケティングのような、パーソナライズされた情報を発信できる方法が有効だ。一人ひとりに確実に届けられる「メール」を利用し、ブログやウェビナーでは伝えきれなかった情報を提供することで、フォロワーを増やすことが可能となる。

まとめ

いかがだっただろうか? 小規模の会社がコンテンツマーケティングを通してソートリーダーになるための道筋が、何となく見えてきただろうか?

きっとあなたの会社にもある、「ウチだけが持っている技術やノウハウ」。ぜひ、それをうまく活かしながら、ソートリーダーシップを獲得していってほしい。

参考元:?Content Marketing: 7 Ways Small Businesses Can Be Thought Leaders?5 Strategies Thought Leaders Use to Get Followers

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