表示速度がSEOに影響する!?サイトスピード改善の重要性を理解しよう

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デザイン、コンテンツ、導線設計…Webサイト構築時に留意すべきポイントは多々ありますが、そんな中でも意外に見落とされがちなのがサイトスピードです。

この記事では、ユーザエクスペリエンス(UX)やSEOに少なからぬ影響を与えるサイトスピードについて解説します。

そもそもサイトスピードとは?

サイトスピードとは、ひとことで言えばWebサイト(Webページ)が表示される速度で、「サイト速度」「サイト表示速度」などの名前で呼ばれることもあります。具体的には、ユーザがWebサイトにアクセスした際にページが読み込まれて表示されるまでの速さを計測したものがサイトスピードで、通常は「1秒」「3秒」などの時間で表現します。

サイトスピードはデザインやコンテンツ設計に比べて軽視される傾向がありますが、Webサイトの構築において、サイトスピードは非常に重要なポイントの一つです。

なぜサイトスピードが重要なのか

では、なぜサイトスピードが重要視されるのでしょう?これには、大きく3つの理由があります。以下、順番に説明していきましょう。

1. ユーザエクスペリエンスを損なう

1つ目は、サイトスピードが極端に遅いと、ユーザエクスペリエンスを損なう恐れがあるという点です。Webサイトにアクセスしたものの、待てど暮らせどページが表示されずにイライラした経験のある方は少なくないのではないでしょうか?
実際、サイトスピードが遅いとユーザにとっての「使いやすさ」が阻害され、直帰率の上昇を招く恐れがあるという調査結果が出ています。 2018年にGoogleが行った調査によれば、サイトスピードが1秒から3秒に落ちると直帰率が32%上昇するという結果が出ています。さらに、1秒から5秒に落ちた場合は90%、1秒から6秒に落ちた場合は106%も直帰率が上昇してしまいます。

2. SEOに悪影響を与える

2つ目は、サイトスピードが遅いと検索順位が低下する恐れがあるという点です。
Googleは2018年に「Speed Update」というアルゴリズムの更新を行い、サイトスピードが検索順位に影響を与える可能性があることを示唆しました。
この際のアップデートでは、サイトスピードが検索順位に与える影響は限定的であり、たとえ読み込み速度が遅くとも、検索クエリとの関連が高く、かつ魅力的なコンテンツであれば、上位表示される場合もあると発表されました。
Googleの検索アルゴリズムは基本的には非公開であり、サイトスピードが今後も半永久的に検索順位に影響を与えると断言することはできません。とはいえ、前述のとおりサイトスピードの遅延がユーザエクスペリエンスにも悪影響を及ぼすのは間違いのない事実です。Googleの顧客が検索ユーザであり、検索ユーザは常に「快適に閲覧できるサイト」を探していると仮定すれば、サイトスピードが著しく遅いWebサイトが有利になることはないだろうことは想像に難くありません。

また、サイトスピードが著しく遅い場合、GoogleがWebサイトをクロール(※1)する際に悪影響を与える懸念があります。サイトスピードが遅すぎるあまりにGoogleが途中でクロールを断念した場合、インデックスされない、更新情報が反映されないといった事態を招きかねません。
※1:クローラーと呼ばれるロボットプログラムが定期的にWebを巡回する処理。

3. Google Chromeに「不名誉なバッジ」が表示されてしまう!?

3つ目は、著しく低速なサイトに対して、「低速サイト」であることを示す不名誉なバッジが付与されてしまう可能性があるという点です。

Google は2019年12月のDeveloper Blogで、サイトの読み込みが遅くなる可能性がある場合はそのことをユーザに分かるようにし、将来的にはChrome上に、読み込みの速いサイトと遅いサイトを見分けるためのバッジを付ける可能性があると示唆しています。低速バッジのついたサイトはユーザに敬遠されてしまうかもしれません。

このような事情を踏まえ、可能な限りサイトスピードを高速化していきたいところです。

 

サイトスピードを確認するには?

サイトスピードに高速化に取り組む前に、まずは自社サイトのサイトスピードを確認してみましょう。サイトスピードを確認するツールは色々ありますが、お勧めはGoogleが提供する「PageSpeed Insights」です。

PageSpeed Insights

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図1:PageSpeed Insights

 

使い方は簡単で、ページ上部のボックスにサイトスピードを確認したいページのURLを入力して「分析」ボタンをクリックするだけ。サイトの分析が行われ、モバイルとPC(パソコン)の分析結果が、それぞれのタブで表示されます。

分析結果に表示されるFirst contentful paintとは(FPC)とは、対象サイトのテキストや画像が最初に描画されるまでにかかった時間で、こちらは秒(S)単位で表示されます。

一方、初回入力遅延(First Input Delay:FID)は、ユーザの操作に対するWebサイトの反応の速さを示す指標です。ユーザがWebサイト上でリンクをクリックしたりボタンをクリックしたりした瞬間から、次にブラウザが使用可能になるまでの時間がミリ秒(ms)単位で表示されます。

分析結果は「速い」「普通」「遅い」の3段階で評価され、「速い」は緑色、「普通」は黄色、「遅い」は赤色で表示されます。
前出の例(図1)では、サイト全体の平均FCPが1.1秒で、これは「普通」を表す黄色の文字で表示されています。対してFIDは61ミリ秒で、こちらは「速い」を表す緑色の文字で表示されています。その下に表示されている帯グラフは、サイト全体の中で「速い」「普通」「遅い」に該当するページが占める割合を示しています。

 

サイトスピードの改善方法

PageSpeed Insightsの分析結果などを踏まえてサイトスピードが遅いと判断される場合は、サイトスピードがサイトスピードの改善に取り組みましょう。以下、サイトスピード改善のためのポイントの一例をご紹介します。

1. 画像ファイルを圧縮する

画像ファイルは一般にサイズの大きなものが少なくありません。Webページ内に画像を表示する場合はデジカメで撮影した巨大な画像ファイルをそのまま読み込ませるようなことはせず、画像ファイルを可能な限り圧縮しましょう。画像ファイルの圧縮は、Photoshopなどのツールを利用して行うことが可能です。

2. JavaScriptやCSSを最適化する

JavaScriptやCSSのサイズの縮小も、サイトスピードの改善につながります。具体的には、ファイル内から余分な改行を省いたり、コメントアウトを削除したりといった最適化を行います。

3. サーバの応答時間を改善する

Webサイトが配置されているサーバ側のチューニングを行うことで、サーバの応答時間を改善できる場合があります。サーバの処理速度が著しく遅い場合、前出のようなWebサイト本体側のチューニングを行っても思わしい効果が出ない可能性があります。
Webサイト用のサーバを自社内で運用しているのであれば、サーバ管理者に相談してチューニングを依頼します。外部のレンタルサーバを利用している場合は、サービスを乗り換えることでサーバの応答時間を改善できる可能性があります。
なお、複数のユーザで一つのサーバを共用するようなプランを利用している場合、アクセス数の多いマンモスサイトが同じサーバ上で運用されていると、サーバの性能に影響が出る場合があります。このような場合、自社専用のホスティングプランに乗り換えてみるのもお勧めです。

このほかにも改善のポイントは色々とあります。
前出のPageSpeed Insightsによる分析結果の末尾に「改善できる項目」という見出しがあり、推奨される改善ポイントが表示されている場合があります。どこから手を付けてよいかわからない場合、まずはこれを参考にして改善に取り組んでみるのもよいですね。

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図2:改善のポイント

 

着手しやすいところから改善に取り組もう

以上、この記事ではサイトスピードの重要性について解説し、およびサイトスピード改善のポイントをご紹介しました。

サイトスピードの改善は、細かいチューニングを繰り返す地道な作業です。デザインやコンテンツ開発と比べるとやや地味な取り組みではありますが、対策した結果がすぐに数値で表される点はモチベーションにつながるのではないでしょうか。

この記事でご紹介したPage Speed Insightsなどのツールを活用し、まずは着手しやすいところからサイトスピードの改善に取り組んでみてください。

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