Webサイトの導線設計でコンバージョンを上げるためのポイントを解説

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検索や広告、SNSなどさまざまな経路をたどり自社Webサイトに訪問してもらったとしても、すぐに離脱、直帰されてしまっては、コンバージョンの向上は実現しません。コンバージョンを向上させるには、訪問したユーザーによって有益なコンテンツを提供するだけではなく、迷わず目的のページへ誘導することが必須です。そこで今回は、Webサイトの構築で欠かせない導線設計について、動線との違いや適切にユーザーを目的のページへ誘導しコンバージョンを向上させるポイントをお伝えします。
導線設計とは?
導線設計とは、自社Webサイト内で訪問ユーザーに対し、最終目的であるページまでの動きを想定し、迷わず辿りつけるようルートを設計することを指します。たとえば、ECサイトであれば最初に訪問したページから、商品の説明ページへ行き、そこから商品ページ、注文といった流れです。企業のWebサイトであれば、最初に訪問したページから、複数の関連情報ページを巡り、最終的にメルマガ登録や資料請求ページまでの導線を設計します。
動線との違い
導線設計を考えるうえで知っておきたいのが導線と動線の違いです。導線は前述したように訪問ユーザーの動きを想定し、目的のページへ辿りつけるようにつくるルートを指します。これに対し、動線は、訪問ユーザーが実際にWebサイト内で動いたルートです。
つまり、導線と動線が一致すれば、そのWebサイトの導線設計は正しいといえます。しかし、一致しない場合は、コンバージョンにつながらない可能性が高まるため、改めて導線設計の見直しをしなくてはなりません。このように導線と動線は高い関連性があり、導線設計をするには、まず訪問ユーザーの動線分析を行う。そして導線設計後の検証をする際も、実際の動線確認が必要となります。
導線設計が重要な理由
Webサイト運用において、導線設計が重要な理由はいくつか考えられますが、なかでも主なものとして挙げられるのは次の5点です。
- コンバージョンの向上につながる
導線設計がしっかりとしていれば、訪問ユーザーが目的のページに辿りつき、コンバージョンが実現する可能性が高まります。これが蓄積されていけば、コンバージョン向上も可能です。
- SEO対策につながる
訪問ユーザーが設計した導線を辿って目的のページまで移動すれば、滞在時間や閲覧ページ数が増え、結果としてSEO対策にもつながります。
- ユーザー理解につながる
導線設計を行い、ユーザーにどう動いてもらいたいかを決めるには、ユーザーが何を求めているのかの理解が欠かせません。つまり導線設計を徹底的に行うことは、ユーザーのことを徹底的に考えることになり、ユーザー理解にもつながります。
- ユーザービリティ向上につながる
適切な導線設計を実現させるには、ユーザーがストレスなくWebサイト上で目的を果たせるようにすることが必要です。そのため、適切な導線設計が実現することが、ユーザービリティ向上にもつながります。
- リピート率向上につながる
ECサイトの場合、ユーザーがストレスなくWebサイト上を移動し、目的を達せられるようになれば、満足度向上が実現します。その結果、リピート率も向上する可能性が高まるでしょう。
適切な導線設計を実現させるためのポイント
導線設計をすることの重要性は理解しても、適切な設計ができなければメリットも得られません。ここでは、適切な導線設計を実現させるポイントについて解説します。
- Webサイトの目的を明確にする
ECサイトであれば商品購入、企業のWebサイトであれば、メルマガ登録、資料請求、ホワイトペーパーダウンロード、セミナー参加などWebサイトの目的に合うように設計します。
- 既存ユーザーの動線分析を行う
既存ユーザーの動線分析を実施します。具体的な分析ポイントは、現状、コンバージョンにつながる動線がどうなっているのか、無駄がないか、足りないコンテンツはないかなどです。
- 動線分析の結果を基にコンテンツの整理をする
動線分析の結果を基に、離脱や直帰が多いページは見直しを行い、足りないコンテンツがあれば新たに作成します。
- サイトの入口となるランディングページを最適化する
Webサイトの流入元は、主に「検索経由」「広告経由」「SNS経由」の3つです。それぞれから訪問するユーザーの課題に応えられるようなランディングページを作成します。
- ターゲットにするユーザーの行動を想定し、導線となるコンテンツの順番を決める
どのコンテンツから見てもらうかにより、コンバージョンにつながるかどうかの確率も変わります。そのため、動線分析の結果も見つつ、ランディングページからスムーズに目的のページへ移動できる順番を決め、コンバージョンにつながる確率を高めることが重要です。
- 効果測定を実施する
定期的に効果検証を実施し、ユーザーがスムーズに移動していない、離脱・直帰が多いページや導線があれば改善します。改善を繰り返すことで精度が上がり、成果も出やすくなるでしょう。
- 導線はできるだけわかりやすくする
大きなボタンを設置する、関連する内容の内部リンクを適切に配置する、目立つ場所にバナーを設置するなど、ユーザーが迷わないよう、わかりやすい導線づくりが重要です。ただし、コンテンツ内容よりも誘導ばかり露骨に目立つようにすると嫌がられてしまうため、注意しながら設置します。また、ページによってグローバルメニューが消えてしまい迷子になるといったミスがないよう、確認を徹底することも欠かせないようにしましょう。
- トップページを重視する
多くのユーザーは、特定のページから入っても閲覧していくうちにトップページに戻るケースは少なくありません。そのため、トップページには伝えたい情報、誘導したい場所のバナーなどをわかりやすく設置しましょう。
トップページに戻った際、次に行くページを上手く伝えられれば、そのまま離脱されるリスク軽減にもつながります。
適切な導線設計の実現のポイントは徹底した動線分析とコンテンツの質向上
Webサイトにおける導線設計とは、訪問ユーザーが自社の目的とするページにスムーズに移動してもらえる動きを想定し、迷わないようなルートの用意をするものです。
適切な導線設計をする際のポイントは大きく2つあります。1つは既存ユーザーの動線分析を徹底的に行い、ユーザーが求めるものを把握する点。そしてもう1つは、ユーザーが有益だと感じられるコンテンツを作成する点です。
導線設計というと、いかにユーザーに想ったように動いてもらうかばかりを考えがちになります。しかし、ユーザーが自分たちの思い通りになることはありません。企業側が考えなくてはならないのは、ユーザーが何を求めているのか、どうすれば有益だと感じてもらえるコンテンツを作成できるかです。そのうえで、わかりやすい道標を設定することで、初めてユーザーが信頼感を持ち、目的のページに進んでくれるようになります。
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