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イノーバマーケティングチーム2024/03/10 6:25:121 min read

お金や生活に関するコンテンツはより慎重に発信しましょう!Googleが提唱するYMYLの意味とふさわしいコンテンツのつくり方

YMYLとは、Googleがガイドラインで定める「お金や生活」に関連したコンテンツのことで、他よりも高い信頼性が求められます。その背景とどのようなコンテンツを指すのか、さらに実際にYMYLとして認められるコンテンツをいかにつくるのか、ポイントをまとめました。

YMYLとは?

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、直訳するなら「あなたのお金、または生活」ということになります。これはGoogleが自社で定める検索品質評価ガイドラインにおいて「非常に高い品質での評価をする」と規定されているもので、それによれば「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」のことを意味しています。簡単にいえば、Googleが「お金や健康に関する情報は特に大切だと考えている」ことの宣言なのです。

Googleはユーザに対してより最適で高品質な情報を検索結果として提供するために、外部の評価者を使って常に品質をチェックしています。ここで使われる評価基準や対象をまとめたものがGoogle検索品質評価ガイドライン(英語では単にgeneral guideline)です。かつては非公開となっていましたが、度々ネット上に流出したこともあってか現在では公開されています。最新のアップデートが行われたのが2018年7月。SEO対策を講じる企業の担当者やウェブマスターにとっては、Googleがどういった基準でWebページを評価しているのかがわかるため、非常に役立つ情報だといえるでしょう。

ちなみに似たような言葉で、同じくGoogleが公開しているウェブマスター向けガイドラインというものがあります。こちらは基礎的なSEOやスパム対策についてまとめられたガイドラインで、Googleによる「基本的な品質を担保するための基準」と呼べるでしょう。一方の検索品質評価ガイドラインはより高い品質を確保するためのものなので、より厳格な基準が示されているといえます。一般向けとプロフェッショナル向けと理解するとわかりやすいかもしれません。

どのようなコンテンツのことを指す?

GoogleがガイドラインでYMYLについてわざわざ言及しているのは、そこにはより高い信頼性が求められるためです。具体的にはどのようなページがそれに該当するのでしょうか。ガイドラインによれば、以下のような内容を扱うページのことです。

ショッピング、または金融取引に関連のあるページ

「ユーザがオンラインでの購入や送金、請求書の支払いができるようなページ」とされています。

金融情報に関するページ

「投資や税金、退職計画、家の購入や学費の支払い、保険商品を買うことなどにかんする情報を提供するページ」とされています。

医療情報に関するページ

「健康や薬、特定の疾患や症状、メンタルヘルス、栄養に関する助言や情報提供を行うページ」とされています。

法律情報に関するページ

「離婚や子どもの親権、遺言状の作成、市民権の取得といった内容に関する法的な助言や情報を提供するページ」とされています。

市民にとって最新の重要なニュース記事または公的・公式情報に関するページ

「地域や州、国の政府のプロセス、政策や人々、法律に関する情報、および災害対応サービス、政府によるプログラムや公共サービスに関する情報、国際的なイベントやビジネス、政治や科学、テクノロジーといった重要なニュースを含むページ」とされています。他よりも少し長いうえに、冷静に読めば含まれる情報がかなり広範であるように思われます。このためか、「地域に関する知見を活用したり判断したりしてください」、「すべてのニュース記事がYMYLと見なされる必要はありません」という但し書きがついています。

その他

上記以外にも考えられるYMYLの対象となるコンテンツの例として、「養子縁組や自動車の安全に関する情報」が挙げられています。

YMYLはなぜ重要か?

上記のように具体的なコンテンツを見ると、YMYLが包含する情報はかなり多岐にわたっていることがわかります。それでは、どうしてGoogleはYMYLを重視しているのでしょうか。最大の要因は「それらが与える影響度が大きいため」だといえます。医療や金融に関する情報は、一歩間違えれば健康を損なったり、あるいは多額のお金を失ってしまうことが考えられます。たとえば、実際には確固たるエビデンスにもとづかない薬事情報が検索結果の1ページ目に出てきた場合、ユーザはそれが信頼できるものと考え誤った薬を服用してしまうかもしれません。あるいは、不正確な情報に基づき「この分野への投資は簡単でリスクも低いですよ」とうたうページが同様に上位に表示されていれば、気軽にハードルの高い投資を行って損をしてしまうことも十分考えられるでしょう。

インターネット、そして検索による情報収集はすでに生活に必要不可欠なものとして人々の人生に深くかかわっています。Googleはこうした情報を扱う際にはより信頼できるページを検索上位に位置づけ、ユーザに寄与しようとしています。こうした背景から、YMYLに該当する(であろう)コンテンツを扱う際のSEO対策は、信頼性が最優先となるのです。

YMYLへの対応は?

それでは、最後にYMYLの対象となるページではどのようなSEO対策を行えば良いか、見てみましょう。

E-A-Tという概念

YMYLで求められるのは通常よりもさらに高い品質です。では、高品質をどのように定義しているのかというと、こちらもGoogle自身が明らかにしています。それが「E-A-T」と呼ばれるものです。これはExpertise(専門性があること)、Authority (権威)、Trustworthiness (信頼性)の頭文字をとったもので、逆にいえばこうした要素を満たしていなければ外部評価者によって「品質が低いページ」と見なされる(=順位を大幅に下げられる)可能性があります。

専門家になろう

こうしたE-A-Tに沿ったコンテンツを作るには、まずは専門性を深めることが必須です。専門性というと難しそうに聞こえますが、実際にはコンテンツを作り続けることがそれにあたります。たくさんのコンテンツが製作されていれば、「この分野に関してよく知っている人なのだな」と思ってもらうことが可能です。また、そもそも多くのコンテンツを作るためには一定以上の知識が必要であり、さらに製作を続けることでより専門性を深めることもできます。そうして知識が深まれば、これまで以上に違った視点から対象にアプローチしたり、初心者では真似できないような、対象について深掘りしたコンテンツをつくることもできるでしょう。

事実だけが信頼される

なお、こうしたコンテンツを製作する際に必ず気をつけたいのが、「事実だけを扱うこと」です。実は、これがE-A-Tにおける「信頼性」につながっています。たとえば、ブログ記事であれば、せっかく多種多様な記事を製作していても、内容として事実ではないことが掲載されていれば、それだけで閲覧者には不信感を抱かせます。とりわけYMYLが特別視されている背景を考えれば、ここがもっとも大切といえるかもしれません。ファクトチェックをおろそかにせず、疑問や矛盾があれば公開前に徹底して調べる姿勢が信頼性を生むのです。

権威を持たせるためにできること

また、これらの製作へのアプローチだけではなく、E-A-Tに即したYMYLコンテンツとして評価を高めるには「Authority(権威)」も必要です。この部分は一般の人にはハードルが高そうに見えますが、すでに権威があると認められている人から引用されることがその第一歩になります。少しでもそういった機会があれば必ずまとめておき、情報を公開すると良いでしょう。さらに、カンファレンスのような公の場でスピーチをするような機会があれば、そうした情報も権威あるページとしての評価につながります。

インターネットが社会や人々に貢献するためのYMYL

Googleの定めるYMYLは「お金と生活」に関するページを高品質に保つためにあるもので、ある意味ではインターネットが日常生活に深く浸透した現代における社会的責任の一環といえるかもしれません。評価に関するガイドラインは公開されているので、もしも自社が運営するページがYMYLに関する情報を含んでいる場合、SEO対策としてもぜひチェックしておきたいところです。

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