SEOは大学で教わるべきもの?

コンテンツマーケティング

将来のキャリアを考えて、SEOを学ぶために資格を取得したり、教育機関で学んだりすることを検討している人もいるだろう。しかし、SEOは果たして大学などの教育機関で教わるべきものなのか? それとも、そうではないのか? 米国のブログメディアを中心に、ちょっとした論争が起きている。

今回はそうした記事や海外(米国、英国、アルゼンチンなど)の情報を参考にしながら、SEOを大学で学ぶことのメリット・デメリットについて考えてみたい。

SEOを大学で学ぶメリット4つ

1.SEOの体系的・標準的な知識および応用知識が身に付く

ITやマーケティングと全く違う業種・業界で働いている人にとっては、「SEO」という言葉さえ知らないという人が多いだろう。そんな人が「SEOはどんなものか?」といった基本的なことからある程度の応用知識までを知ろうと思ったときに、大学でそのようなコースが提供されていれば、有効な選択肢となるだろう。

また、多少SEOのことを聞きかじっていても、「SEO」といったときに思い浮かべる内容は、人によってかなり異なっているのが現状だ。大学のような教育機関で、体系的・標準的な知識が提供されていれば、SEOの共通理解の形成のためにも役に立つ。

2.マーケティング・エージェンシーなどへの就職に有利

将来IT関連の仕事やWebマーケティング関連の仕事に就きたいと考える学生やキャリアチェンジをしたい社会人が、大学でSEOを学んだことを就職の際にアピールすればメリットになる。とくに、Webマーケティング・エージェンシーなどでは、SEOの知識は必須だからだ。

また、大学卒以上の学歴が必要とされる企業も多いことだろう。そういった企業に就職することを前提とすれば、大学でSEOを勉強しておくことは役に立つ。

3.人脈が作れる

SEOについて学べる大学に通うことで、そこで勉強している学生たちと交流することができる。彼・彼女らの中には将来IT企業やマーケティング業界で活躍する人も出てくるだろう。または、すでにIT業界・マーケティング業界で働いている人と大学で知り合える可能性もある。

このようにSEOに強い人脈が作れるのもメリットである。そこが世界各国から学生の集まっている大学であれば、グローバルでのSEO人脈を築くこともできるのだ。

4.分析力が身に付く

SEOの業務で欠かせないのは、Webサイトのアクセス解析結果を見ながら分析を行い、検索エンジン最適化を実際に行っていく能力である。つまり、SEOを学ぶには、分析力を高めることが欠かせない。

今日のWebマーケティングにおいて分析力のあるマーケターが求められているのはもちろんだが、大学でアクセス解析やその他のWeb解析に慣れておくことは、SEOに留まらず、企業内で分析力が必要とされるあらゆる仕事に役立つ。

SEOを大学で学ぶデメリット3つ

1.急速な変化についていけない

SEOは時代の流れと共に、急速に変化している。よく知られる通り、検索エンジンの最大手Google は、検索結果の順位を決めるアルゴリズムをアップデートすることがある。つまり、昨日まで通用していたSEOが明日には使えなくなることもあるのだ。

大学で習ったことすべてが通用しなくなることはないとしても、卒業してSEO担当として企業の当該部署に配属になっても、そのときに通用するSEOの理論は、大学で学んだときとは変わっているかもしれない。

2.実社会で応用できない

大学で勉強しSEOの知識はあるものの、経験が全くないという人は、新入社員と同等レベルの仕事しかできない可能性が高い。知識があっても、それを現実で応用できるかがSEOのプロとしての評価を左右する。

もし、今からSEOについて詳しくなりたいと望むのであれば、実社会で経験を積みながらSEOについての経験値を高めていくこともできる。

3.お金がかかる

大学でSEOについて学ぼうと思えば、卒業までに数十万~数百万単位でお金がかかるだろう(国公立か、私立かなどにもよる。留学する場合は一千万単位になることも)。他方、SEOに詳しくなりたいからと、就職してから部署の変更を希望したり、SEO関連の業務ができる会社に転職をしたりすれば、当然のことながら、給料をもらいながらSEOについて学ぶことができる。

SEOを大学で学ぶことのコストパフォーマンスについては、これまで見てきたメリットやデメリットを踏まえた上で、別途よく検討したほうがよいだろう。

SEOを学べる大学

参考までに、SEOのコースなどがある英語圏の大学をいくつかご紹介しよう。

SEOを大学で勉強するべきなのはこんな人

以上で見てきたように、SEOを大学で学ぶ主なメリットは、SEOに関する体系的・標準的な知識や応用知識が得られ、就職や転職の際に役立つことだといえそうだ。基礎知識を身につけたいだけなら、SEOに関する書籍や、Webサイトの情報をもとに、ある程度、独学で学ぶことができるからだ。

また、今回は海外の情報をご紹介したが、いずれ日本でも大学にSEOのコース(特に、社会人向けのコースなど)が出てくれば、SEOを大学で学ぶことは十分に検討に値する選択肢となるだろう。それまでは、実践で役立つSEOをお金をかけずに身につけたいのなら、独学で基礎知識を身につけた後、SEO関連の仕事に就くのが早いのではないだろうか。