Skip to content
イノーバマーケティングチーム2024/02/05 10:32:412 min read

スニペットとは? SEOで重要な理由と具体的な使用法

Webマーケティングに携わっている方なら聞き覚えのある、スニペットという用語ですが、 その意味やどのように活用できるのかについてまでご存知でしょうか?

また、通常のスニペットと、リッチスニペット、強調スニペットとの違いについては正しく理解されていますか?

今回は、特にGoogleにおける各種スニペットについての基礎知識と、SEOに活用するための具体的な方法についてまとめました。 

スニペットとは?

スニペット(snippet)とは英語で「切れ端」という意味です。

Webマーケティングにおいては、Googleなどの検索エンジンを使用して検索をかけたときに、検索結果として表示されるページへの短い要約部分のことを指します。

以下の赤枠で囲ってある部分がスニペットです。 スニペットは、多くの場合、HTMLソースコード内で記述する「meta description」 で設定された内容が表示されます。「meta description」で設定した内容が表示されていない場合は、ページ中の情報を検索エンジンが抜き出し、ページの概要を表示しているのです。

スニペットの種類

スニペットには上記のようなテキストだけの通常のスニペットに加えて、リッチスニペット、強調スニペットがあります。それぞれどのようなものか見ていきましょう。

通常のスニペット

前述の通り、検索結果のタイトルの下にあるWebページの要約文がスニペットです。最も一般的なスニペットです。

表示される文字数はデバイスによって異なり、スマ―トフォンなら60字程度、パソコンなら120字程度です。

リッチスニペット

リッチスニペットは、Googleではリッチリザルト(Rich Result)と呼んでいるもので、検索結果として画像や動画、顧客の評価などさまざまな情報を表示するものです。

現在、Googleが提供しているリッチスニペットの種類は約30あり、レシピ、書籍、商品の値段や評価などがあります。

例えば、以下は「無限キャベツ」の検索結果として表示されたレシピです。写真や調理時間のほかレビュー件数も表示され、ユーザーにとってより選びやすい検索結果になっています。

強調スニペットとは

強調スニペットは、検索ワードに対する簡潔な答えや情報が表示された検索結果のことです。検索結果ページの一番上に表示され、右下に「強調スニペットについて」と表示されている場合が多いです。

表示される内容はさまざまで、検索したワードに対する回答、リスト、表などがあります。

いくつか例を見てみましょう。

検索ワードに対する回答

検索ワードに対する回答は、以下のように回答部分が水色にハイライトされて表示されます。クリックすると、該当ページに遷移し、水色にハイライトされた部分まで自動でスクロールされます。

また、検索ページで以下のように表示される「関連する質問(PAA-People Also Ask)」の中で表示される内容も、上記の「検索ワードに対する回答」の場合が多いです。

リスト形式

リスト形式では、以下のようなランキングや方法などが表示されます。

ページ内でリスト形式になっているものをそのままGoogleが引用して表示しています。

 テーブル形式

テーブル形式は以下のような何かの種類をまとめた内容が表示されることが多いです。

リスト形式と同じく、もともと記事内でもテーブル形式で表示されているものをGoogleが引用する形で表示されます。

リッチスニペットと強調スニペットの違いとは

ここまで見て疑問に思うのは、リッチスニペットと強調スニペットは何がどう違うのか?ということではないでしょうか。

この後で詳しく説明しますが、違う点は大きく2点あります。1つ目は表示場所、2つ目はサイト運営者が検索結果の表示内容をコントロールできるかどうかについてです。

強調スニペットは検索結果1ページ目の最上部に表示される

リッチスニペットは、ページの内容をテキスト以外で分かりやすく表示できますが、検索結果一覧ページで必ずしも一番上にされるわけではありません。

一方、強調スニペットは検索結果1ページ目の最上部の、最も目につく場所に表示されます。

強調スニペットの表示内容はGoogleが決める

リッチスニペットで表示させる内容は、最終的にはGoogleの検索エンジンが判断して表示するものの、サイト運営者はある程度コントロールすることができます。

一方、強調スニペットの表示内容はGoogleの検索エンジンが判断しており、サイト運営者はコントロールできません。

とはいえ、強調スニペットに採用されるような対策はできます。その方法は後ほどご説明します。

スニペットがSEOに重要な理由

スニペットを最適化することは、SEOの観点から大きな意味があります。というのも、スニペットはユーザーがページをクリックするよりも前に情報を与える「案内役」的な存在だからです。

ユーザーがクリックするページを選ぶ基準の1つとなるのがスニペットです。なかでも、強調スニペットは、検索ページの最上部に大きく表示されるのでユーザーの目を引き、ページへの流入につながりますし、ページへの信頼性も高くなります。

また、Googleによると、強調スニペットは「モバイルや音声で検索を行うユーザーにとって特に便利な機能」とされています。

これは、スマートデバイスによる音声検索で検索結果が読み上げられる場合、その多くが「検索ワードに対する回答」形式の強調スニペットだからです。今後、音声検索がさらに活用されるようになれば、強調スニペットの重要性もさらに高まるでしょう。

スニペットを表示させる方法

では次に、通常のスニペット、リッチスニペット、強調スニペットをGoogleの検索結果ページに表示させる方法についてご説明します。

 通常のスニペットを表示させる方法

通常のスニペットは、Googleの検索エンジンが、ユーザーの検索内容と関連性が高いと判断したページの内容から自動的に生成されます。

しかし、これでは意図しない文章が表示されてしまう恐れもあります。このため、SEOの観点からは、スニペットの内容をある程度コントロールするために、HTMLファイルでmeta descriptionと呼ばれるmetaタグを設定することが推奨されます。

Googleによると、検索エンジンがページの内容から取得するよりも、サイト運営者が設定したmeta descriptionの方がページの内容を正確に説明できると判断した場合、metaタグの内容がスニペットとして表示されます。

WordPressなどのCMS(Contents Management System, コンテンツ管理システム)を使用している場合は、「ディスクリプション」や「抜粋文」という欄に記載したテキストがmeta descriptionと認識されます。

参考
Google検索セントラル:スニペットの生成プロセス

meta descriptionを設定する際、SEO的に気を付けるべきことは、文字数と内容です。前述のとおり、デバイスによって表示スペースが異なりますが、一般的に70~120字程度がよいとされています。文字数が少なくなるスマートフォンでも表示されるように、重要な内容は前半に記載するようにしましょう。

メタディスクリプションは文章である必要はなく、ニュース記事なら公開日や執筆者、商品ページなら価格やメーカーや発売日などをまとめて記載するのでもよいでしょう。

また、ユーザーが目的とする情報を見つけやすくなるように、似たページが複数ある場合でもページごとに内容を変えるようにしましょう。

参考
Google検索セントラル:質の高いメタ ディスクリプションを作成するためのおすすめの方法

リッチスニペットを表示させる方法

リッチスニペットを表示させるには、より専門的な知識が必要になります。

通常のスニペットと同じく、表示させたい情報をWebページに追加するのですが、技術的にいうと「構造化データ」をHTML ファイルに追加する作業になります。

これはだれにでもできる作業ではありませんし、使用しているCMSによっては編集できない場合もあります。

Googleは公式ページで「CMS に検索エンジンの設定ページがあるか、構造化データの指定ができるプラグインをインストールできる場合があります」としており、リッチスニペットを表示させるプラグインの使用も可能としています。

参考
Google検索セントラル:Google 検索での構造化データのマークアップの仕組み概要

また、前述のようにリッチスニペットにはGoogleが提供している約30の種類があり、どのリッチスニペットを表示させるかにより構造化データの内容が変わります。詳細は以下のGoogle公式ページをご確認ください。

参考
Google検索セントラル:Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ

以上のようにリッチスニペットを表示させるには知識と手間が必要ですが、上記の手間をかけても意図した通りに表示されるわけではありません。どのように表示されるかは、最終的にはGoogleの検索エンジンが判断するという点には留意しておきましょう。

強調スニペットを表示させる方法

最後に強調スニペットを表示させる方法について説明します。

前述のように、強調スニペットの表示はサイト運営者側でコントロールできるものではなく 、Googleの検索エンジンの判断次第になります。

とはいえ、ページへの流入が期待できる強調スニペットにはぜひ採用されたいところです。そこで、ここでは強調スニペットに表示されやすくするための方法についてご説明します。

強調スニペットが表示される内容かを見極める

気を付けたいのは、すべての検索結果に強調スニペットが表示されるわけではないことです。

まずは、該当ページを実際に検索してみて、強調スニペットに表示されやすい内容なのか、どういう検索クエリなら強調スニペットに採用されやすいかを見極めましょう。

一般的に、該当のページの検索クエリが「~とは、~のやり方」など、いわゆるKNOW系クエリなら強調スニペットが表示されやすく、 DO、BUY、GO系クエリは出にくいとされています。

基本的なSEO対策を確認する

まずは、基本的なことですが、クローラーが正しく巡回できるサイトになっているか、正しく構造化がなされているかチェックしましょう。

具体的にいうと、見出しなどをhtmlタグで適切にマークアップすることで、ページの構造や要素をGoogleの検索に適切に伝えることが大切です。

先に見たように表やリスト、やり方の手順などが強調スニペットに表示されるケースが多いので箇条書きのリストタグ、表ならテーブルタグで該当箇所をマークアップしましょう。 何かの方法や手順を説明する文章を箇条書きにまとめるなどのリライトもよいでしょう。

回答の形式であるか確認する

強調スニペットの表示形式で多いのが、質問&回答の形式です。

また、見てきたように、ページの最上部ではないものの、「関連する質問」のなかで採用されれば、ユーザーがクリックする率は上がります。

質問&回答として表示されるための対策としては、以下の2点が重要です。

    • h2など見出しタグを設定し、内容を「~とは」にする

    • そのすぐ下に120字程度で簡潔に回答を記載する

また、強調スニペットに表示させたい部分をページ上部に配置することも重要です。

スニペットはページが訪問されるための重要なきっかけになる

以上、3種類のスニペットについて解説してきましたが、どのスニペットもユーザーのページ流入を促すための重要な要素です。そして、なかでも強調スニペットは、SEO対策としてぜひ押さえておきたい要素です。

多くのユーザーにページに訪問してもらい、コンテンツを届けるためにも、各種スニペットが適切に検索結果に表示されるようなページ作りを目指しましょう。

しかし、自社サービスのWebサイト運営に関して、社内のリソースだけでは十分にSEO対策の取り組みができない企業様も多いのではないでしょうか。そのようなお悩みをお持ちの方には、イノーバの伴走型マーケティング支援サービスがおすすめです。

豊富な実績とノウハウを持つイノーバのプロフェッショナル集団が、貴社の事業成長のために寄り添い、Webマーケティング施策の設計から実行、効果測定、改善提案まで、トータルでサポートいたします。ぜひ一度ご相談ください。

ぜひこちらの記事もお読みください!

失敗しないSEO対策会社の選び方~業界のプロが厳選した優良15社~

FAQ

Q1. スニペットとは何ですか?

A1. スニペットとは、検索結果に表示される、Webページの内容を要約した短い説明文のことです。HTMLのmetaタグで設定したり、ページの内容から自動的に生成されたりします。スニペットを最適化することで、SEO効果を高められます。

Q2. 通常のスニペットとリッチスニペットの違いは何ですか?

A2. 通常のスニペットはテキストのみですが、リッチスニペットは写真や評価など追加情報も表示されます。リッチスニペットを使うには、HTML内に専用のマークアップを追加する必要があります。これにより検索結果が目立ち、クリック率アップが期待できます。

Q3. 強調スニペットの特徴は何ですか?

A3. 強調スニペットは、検索結果の最上部に表示される、検索クエリに対する直接的な回答です。Googleが自動的に抽出するため、サイト側でコントロールはできません。ただし、Q&A形式のコンテンツを作成するなど、強調スニペットに採用されやすい工夫をすることは可能です。

Q4. スニペットを最適化するメリットは何ですか?

A4. 魅力的なスニペットは検索ユーザーの興味を引き、クリック率の向上につながります。特にモバイル検索や音声検索でスニペットの重要性は高まっています。適切なスニペット最適化により、検索順位アップとサイト流入数増加が期待できます。

Q5. meta descriptionタグの設定で気をつけるポイントは何ですか?

A5. meta descriptionは、スニペットに表示される可能性が高いため、丁寧に記述することが大切です。文字数は70~120字程度に抑え、ページの内容を的確に説明しましょう。また、各ページごとにユニークなdescriptionを設定することをおすすめします。

Q6. リッチスニペットを導入するには何が必要ですか?

A6. リッチスニペットの表示には、HTMLファイル内に構造化データのマークアップを追加する必要があります。対応しているCMSの場合はプラグインを利用できることもあります。ただし、マークアップしても必ず表示されるとは限りません。Googleの判断基準に依存するためです。

Q7. 強調スニペットに表示されるコツはありますか?

A7. 強調スニペットの表示は、Googleのアルゴリズムに委ねられています。ただし、「〜とは」のような定義系のコンテンツや、手順を説明するHowTo系のコンテンツは採用されやすい傾向にあります。シンプルな見出しとそれに対する120字程度の簡潔な回答文を、ページ上部に配置するのが有効です。

Q8. スニペット最適化において、基本的なSEO対策も重要ですか?

A8. はい。クローラーによる適切なページ巡回や、見出しタグなどを使った適切な構造化は、スニペット最適化の土台となります。リストはリストタグ、表はテーブルタグでマークアップしましょう。基本的なSEO対策なくして、スニペット最適化の効果は望めません。

avatar

イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。

関連記事

人気記事

2024/02/04 15:35:03

5W1Hとは?今すぐビジネスに活かせる3つの応用パターンを事例含めて徹底解説!

5W1Hの基礎知識と正しい使い方
Start Reading
2024/02/05 10:34:24

【コンテンツマーケティングの第一人者が解説】ブランディング完全ガイド - 基礎知識から事例、戦略立案まで徹底解説

ブランディングの基礎知識から事例、プロセス、マーケティング戦略までを網羅的に解説。企業やスタートアップのブランディング実践に役立つポイントが満載。SNSやYouTube、コンテンツマーケティングを活用したブランディング手法も紹介。ブランド構築に取り組む全ての方必見の完全ガイドです。
Start Reading
2024/02/05 10:37:34

ファイブフォース分析とは?具体例を挙げながらわかりやすく解説

ファイブフォース分析とは?具体例を挙げながらわかりやすく解説
Start Reading
2024/03/16 20:13:36

【2024年最新】オウンドメディアとは?企業の成長戦略を加速させる最強のコンテンツマーケティング手法

オウンドメディアとは自社で所有・運営するWebメディアのこと。メリットや始め方、運用のコツ、成功事例などを徹底解説。広告に頼らず自社の情報発信力を高め、見込み客を増やしブランド力向上を目指す方必見。
Start Reading
2024/02/05 8:54:38

マーケティング戦略で使える5W1Hとは?基本知識とケーススタディ7選

マーケティング戦略で使える5W1Hとは?基本知識とケーススタディ7選
Start Reading
2024/02/02 21:14:35

URLの基礎知識:構成要素の意味からSEO対策まで分かりやすく解説!

URLとは何か、基本的な構成要素から分かりやすく説明。独自ドメインやHTTPSなどのSEO対策も解説。Webサイトを制作・運営する上で知っておくべきURL の基礎知識をまとめました。
Start Reading