楽天市場に出店するなら押さえておきたい「楽天SEO」基本の「き」

コンテンツマーケティング

「楽天SEO」という言葉を聞いたことはありますか?

楽天SEOは読んで字のごとく「楽天市場内において行うSEO対策」です。GoogleやYahoo!などの一般的な検索エンジンを対象としたSEO対策と基本的には同じですが、対策する対象が異なるため、取り組みの内容は若干異なります。

この記事では、これから楽天市場に出店される方、あるいは既に出店されている方を対象として、楽天SEOの基本的な考え方を解説し、対策時に押さえておくべきポイントをご紹介します。

 

楽天SEOは楽天市場内におけるSEO対策

冒頭に書いたように、楽天SEOとは楽天市場内で行うSEO対策を指して使われる言葉です。
ご存知の通りSEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の頭文字を取ったもので、Googleなどの検索エンジン上でWebサイトを上位表示させるために様々なチューニングを行う取り組みを行います。

楽天SEOの場合は、Googleなどの検索エンジンではなく、楽天市場内の商品検索機能において上位表示されるように自社の商品ページをチューニングします。商品検索機能を「検索エンジン」に見立てて対策を行うわけです。

楽天市場以外にも、Yahoo!ショッピングやAmazonなどのショッピングモールで上位表示のための対策を行う場合があり、こうした取り組みを「Yahoo!ショッピングSEO」、「Amazon SEO」などと呼ぶこともあります。

 

なぜ楽天SEOが必要なのか

楽天市場を利用する新規のユーザーは、ほとんどの場合、商品検索機能を利用して求める商品を探します。つまり、楽天市場の商品検索機能は、インターネット上における検索エンジンと同じ役割を果たしているのです。

楽天市場には、2018年3月時点で1億9千万点を超える商品が出品されていて、この大量の商品の中からユーザーに目に留めてもらうのは容易なことではありません。もちろん、商品のジャンルや価格、キーワードなどを用いて絞り込みを行うことは可能ですが、いずれにしても多くの競合商品があることに変わりはありません。

特に、家電製品やスポーツ用品のようないわゆる型番商品では、商品自体に違いがないだけに、表示順位の高低によって勝敗が決まってしまう場合が少なくありません。

そこで、商品検索において少しでも上位に表示されるよう自社のページをチューニングし、検索からの流入を増やす取り組みを行うというわけです。

 

楽天SEOはどのように行うのか?

楽天SEOの基本的な姿勢は、一般的なSEOと同じです。対策する対象は検索エンジンではなく楽天市場内の商品検索機能ですが、「検索エンジンのアルゴリズムを把握した上で、上位に表示させるために対策を施す」という基本姿勢は変わりません。

かつて、「Webページ内におけるキーワード含有率が重要だ」と言われていた時代には、とにかく関連キーワードを大量に埋め込むのがSEO対策の王道でした。また、「他のサイトからの被リンクが重要だ」と言われていた頃には、相互リンクを増やすことに血道を上げるマーケターが続出したこともあり、これが高じて、いわゆるリンクファームのようなWebサイト群が登場する事態にまでなりました。

検索エンジンを運営する企業は、表示順序を決定するためのアルゴリズム(処理の方式)をすべて公開しているわけではありません。そのため、SEO対策を行う場合、検索エンジンに様々なキーワードを入れて検索を行いその動作を解析したり、運営企業が提供する資料などを研究して、「今、どのようなアルゴリズムで処理されているのか」を推測したりします。

このような手法を「リバースエンジニアリング」と呼びますが、楽天SEOの場合も基本的な考え方は同じで、楽天SEOも基本は同じで、実際の動作や楽天の公式発表などを参考にしてページを対策していくことになります。

※リンクファーム:相互リンクだけを目的としたWebサイト。現在は検索エンジンスパムの一種と認識されている。悪質なリンクファームへの登録は、SEO上有利になるどころか、むしろ有害となる。

楽天SEOの歴史

楽天市場には開設当時から商品検索機能がありましたが、「楽天SEO」という言葉が一般に使われだしたのは割と最近のことです。

とはいえ、そうした言葉で特定されていなかったというだけで、自社の商品を商品検索で上位表示するための取り組みは色々と行われていました。10年以上前から楽天市場に出店している方はご存知かもしれませんが、とにかく検索結果に表示させるため、商品とは関連の薄いキーワードを隠し文字(※)で大量に埋め込むような事もしばしば行われていたようです。

その後、楽天市場もGoogleなどの検索エンジンのようにユーザーにとって使いやすい商品検索機能を追求するようになり、そうしたスパム行為は減少しました。過度なキーワード埋め込みはスパム行為とされ、ルールに反する場合は退店処分がくだされる場合もあります。

昨今では商品ページやタイトルに含まれるキーワードだけでなく、商品に対するレビュー数や売上件数、売上額などが重要な指標となってきているようです。とはいえ、楽天市場もGoogleなどの検索エンジン同様、常にアルゴリズムの改良を行っており、対策すべきポイントは流動的だといえます。

※隠し文字:ここでは、文字の色を背景色と同じにしたり、フォントのサイズを1にしたりして目立たないように埋め込まれる文字の意。

 

楽天SEOで失敗しないために

以上、楽天SEOの基本的な考え方について解説しましたが、最後に、楽天SEO対策を行う場合のポイントをいくつかご紹介しておきましょう。

1つ目は、一度対策して満足してしまわないこと。
前項でも述べたように、楽天市場はユーザー満足度向上のため、常にアルゴリズムの改良に取り組んでいます。かつてGoogleが行ったパンダアップデート(※)のように、アルゴリズムが切り替われば表示順位が劇的に変わってしまう場合が少なくありません。

定期的に表示順位をチェックするとともに、いざという時には迅速かつ柔軟に対策を施せるような準備をしておきましょう。たとえば、商品説明やキャッチコピーなどを一括で変更できるよう、CSVファイルを手軽に編集できるツールを日頃から用意しておくのもよい方法です。

もう一つは、スパム行為に十分注意すること。
SEOはその性質上、どうしても対策の基本姿勢がアルゴリズムの裏をつくようなことになってしまいがちです。しかし、行き過ぎた対策を行うと、スパム行為として重大なペナルティを課せられる恐れがあります。

Googleなどの検索エンジンでも、悪質なスパム行為を行ったWebサイトに対して、検索順位を下げる、インデックスを外す、といったペナルティを課すことがありますが、楽天市場では最悪の場合、退店を勧告されてしまうこともあり得ます。

「少しでも多く自社商品を顧客の目に触れさせたい」というのは出店者全てに共通する思いですが、ルールを守り、常識的な対策を行うようにしてください。

Googleは近年、「良質なコンテンツ」を擁するWebサイトを高く評価するという方針を打ち出していますが、今後は楽天市場もそうした方向へ動いていくと考えられています。

自社の顧客を正しく理解し、顧客が求めている情報を過不足なく掲載した読みやすく、分かりやすい商品ページを作ることこそが、長い目で見ると、最良の楽天SEO対策だということができるかもしれません。

※パンダアップデート:低品質なコンテンツを上位表示させないようにする、という基本方針のもとで行われたGoogleのアルゴリズム変更。

TOP