SEOの内部対策とは?対策の重要性と具体的な方法を3パターンから解説

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SEOの内部対策とは、Webサイトの構造やタグを最適化することを指します。
最適化することでGoogleなどの検索エンジンに正しく情報を伝えることができ、検索結果に評価通り表示されるようになるのです。
内部対策の方法や具体例を知ることは、自社のWebサイトを運営して行く上で欠かせないプロセスのひとつとなっています。
こちらではSEOの内部対策の基本と、実際のやり方を解説します。
目次
SEOの内部対策とは?
SEOの内部対策とは、自社のWebサイト内で行われるSEO対策で、例えばサイトマップの作成やHTMLタグの最適化を行い、そのページの情報を分かりやすく検索エンジンに伝えることが目的です。
Google検索は200以上ものアルゴリズムを使用してWebサイトを評価しているため、適切な対策を行うことで評価を高めて検索結果へ反映できます。
Webサイトを運営する際には、内部対策を実施して最適な環境を整えることがポイントです。
SEOの外部対策との違いは?
SEOの外部対策とは、他サイトから評価を受けるためのSEO対策のことです。
例えば高品質なコンテンツを作成して、外部サイトから被リンクやサイテーション(自社の企業名、サイト名、ブランド名などが他のサイトやSNSに記載されること)を受けて、検索エンジンの評価を高めることを指します。
自社Webサイトのインフラを整えることが内部対策、外部サイトとの関連性を強めるのが外部対策と分類できます。
また、SEO対策の一つである「コンテンツSEO」についてご興味のある方はこちらの資料もおすすめです。
SEOの内部対策の必要性
SEOの内部対策は、検索エンジンにコンテンツの魅力を正確に伝えるために重要な施策です。
Webサイトの評価はクローラーと呼ばれるロボットによって自動で行われるため、人間ほど柔軟にサイト内のコンテンツを理解することができません。
そのため内部対策が正しく行われていないと、クローラーは内容をきちんと理解できず、Webサイトの評価を減点してしまう恐れがあるのです。
良質なコンテンツを作成しつつ、SEOの内部対策を行うことが、Webサイトを認めてもらうために必要となるでしょう。
SEOの内部対策の主な方法
SEOの内部対策の主な方法には、大きく以下の3つに分類できます。
- クローラーの巡回を促すための対策
- 正しくインデックスされるための対策
- ユーザービリティの向上につなげる対策
クローラーの巡回を促すための対策
ひとつめは「クローラーの巡回を促すための対策」で、Webサイトの情報をスムーズに収集してもらうための方法のことです。
クローラーは1度の巡回でWebサイトの一部しか確認できないため、巡回しやすい内部体制づくり(クローラビリティ)の改善が求められます。
クローラーの巡回を促すためには、いくつかの方法があります。以下からは、SEOの内部対策におけるクローラーの巡回を促すための具体例を紹介します。
XMLサイトマップの設置
XMLサイトマップとは、検索エンジンに対して「自社のWebサイトにどんなページがあるのか」を示すファイルのことです。
自社サイトに設定することで、クローラーの巡回を促すことができます。
特にサイトの規模が大きかったり、画像や動画などのコンテンツが大量に含まれている場合には、XMLサイトマップの設置が必要です。
関連記事 |?SEOの観点からみたXMLサイトマップの重要性
内部リンクの最適化
内部リンクとは、自社Webサイト内の別のページに移動させるリンクのことです。
内部リンクを貼ると、クローラーがそのリンクをたどってサイトを巡回しやすくなります。
また、関連度合の高いページ同士をリンクで結びつけると、検索エンジンに対してページの相互評価を高めることも可能です。
パンくずリストの正しい設置
パンくずリストとは、サイト内の現在地を把握するための機能です。
流入する最初のページがトップページとは限らないため、パンくずリストを設置するとクローラーに階層構造や現在地を伝えることができます。
また、ユーザーにもサイトの現在地を伝えることができ、前のページや次のセクションを示せるというメリットがあります。
関連記事 |?パンくずリストとは?意味やSEO効果、設置における注意点
ページネーションの数字表示
ページネーションとは、ページの下部にある「前ページ」や「次ページ」への移動を促すボタンのことです。
過去や次の記事を読むために使用されたり、長くなったページを分割する際に利用されたりします。
このページネーションが数字以外で表示されていると、クローラーの巡回を妨げたり、分割された記事が別のものと認識されたりといったデメリットがあるのです。
そのためページネーションは「1.2.3.4.」といった数字で示し、順番を明確にしましょう。
関連記事 |?ページネーションとは?設置することのメリットやポイントを解説!
robots.txtの設置
robots.txtとは、クローラーに認知されたくないページを設定する機能です。
自社Webサイトにとって重要度の低いページに設置することで、クローラーにより重要なページを優先して巡回してもらいやすくなります。
クローラーに対して優先順位を提示できる点が、robots.txtのメリットです。
構造化マークアップの実施
HTMコードを使用してテキストの意味をクローラーに正確に伝えるのが、構造化マークアップと呼ばれる機能です。
コンテンツのカテゴリーを伝えたり、検索結果にリッチリザルトが表示されたりといったメリットにつながります。
HTMコードの記述には専門知識が必要になるので、外注に依頼するケースも検討されるでしょう。
関連記事 |?構造化データとは?リッチリザルトにつなげてサイトの存在感を高める方法を解説!
URLの正規化
URLの表記を統一してクローラーに認識させることも、SEOの内部対策の一環です。
例えば同じページでも「www」「/」がつくことによって複数のリンクからアクセスできてしまうと、クローラーは重複コンテンツとみなして検索順位を低下させる恐れがあります。
対策として「rel=”canonical”」の リンクタグやHTTP ヘッダーを使用したり、不要なページに301リダイレクトを設置してユーザーやクローラーを正しいページに移動させたりといった方法が考えられます。
関連記事 |?301リダイレクトとは?サイトの移転時に設定しておきたい内容と注意点を解説
正しくインデックスされるための対策
SEOの内部対策を行うのなら、正しくインデックスされる方法も要チェックです。
クローラーによって収集されたデータは、「インデックス」と呼ばれるデータベースに保存されます。クローラーが持ち帰った情報がインデックスに保存されてはじめて、Webサイトは検索結果に反映されるようになるのです。そのため正しくインデックスされるための対策も考慮する必要があります。
以下の具体例を参考に、正しくインデックス保存される方法を確認しておきましょう。
タイトルの最適化(キーワードをちゃんと含める)
記事のページタイトルにはh1のタグを使い、ターゲットとなるキーワードを含めます。
具体的かつ簡潔で分かりやすいタイトルをつけることで、検索エンジンとユーザーに内容を伝えられます。
キーワードはいくつか選定して、自社Webサイトやページ内容にマッチしたものを選びましょう。
関連記事 |?SEO効果抜群のタイトルをつけるには?そのポイントを解説
ディスクリプションの設定
ディスクリプションとは、検索結果に表示されるページの内容を解説した文章です。
基本的にはページタイトルで言及できなかった部分やサブキーワードを絡めて、より詳しくコンテンツを説明するために用いられます。
ディスクリプションはページごとに設定し、120~150文字前後で設定するのが一般的です。
関連記事 |?メタディスクリプションとは?SEOにおける重要性と設定のポイントを解説
見出しタグの設定
ページ内に見出しを設置する際には、大見出し:h1タグ、中見出し:h2タグ、小見出し:h3といった形で分類するのが基本です。
ページの構造を分かりやすくするのと同時に、重要なテキストを目立たせて情報を伝えやすくする効果があります。
見出しタグは小さい数字から順番に利用し、途中で大きく数字を飛ばしたりしないのがコツです。
使用する画像への記述(画像SEO)
Webページに画像を使用している場合には、その意味を検索エンジンに正確に伝えられるように「altタグ」を設定します。
クローラーは画像の意味を理解することはできないため、altタグで代替テキストを用意して説明するのがポイントです。
また、altタグを設定しておけば、万が一画像が読み込まれなかった場合にもそこにある情報と意味を伝えられます。
ユーザービリティの向上につなげる対策
SEO内部対策を進める際には、ユーザービリティへの配慮も必要です。
SEOの内部対策はクローラーなどのシステムに向けられた対策ですが、その根底にあるのはユーザーへの配慮です。
コンテンツをクローラーに分かりやすく伝えるのと同時に、ユーザーが使いやすい環境を整備することが、最終的なSEOの内部対策につながります。
ユーザービリティ向上のための具体例を、以下で解説します。
404エラーページの設定
404エラーページとは、コンテンツが削除された場合に表示される代替ページのことです。
一般的に404エラーページが表示されると、ユーザーは戻ることしかできません。
サイトからの直帰を促してしまうので、404エラーページにサイトのトップページや関連ページへのリンクを貼って、そこからユーザーにアクセスしてもらえるように備えましょう。
関連記事 | 404 not foundってどんなエラー?種類とマーケティングへの影響について
ページ表示速度の高速化(画像サイズの軽量化など)
Webサイトのページ表示速度が遅いと、それだけでユーザーはストレスを感じ、離脱の原因になり得ます。
実際にGoogleの提示する「Think with Google」によれば、表示速度が1秒から3秒に低下すると、ユーザーの直帰率は32%上昇するとされているのです。
同データによると1秒から5秒になれば90%、1秒から6秒になれば106%、1秒から10秒になるば123%も上昇してしまいます。
Googleはサイトの表示速度を評価の一部にすると発表しているため、表示速度が遅いと他社サイトに順位で遅れをとってしまうでしょう。
画像サイズの軽量化や、外部ファイル・アニメーションの利用を避けるなどの対策を取るのがおすすめです。
モバイルファーストインデックスへの対応する
モバイルファーストインデックスとは、パソコンではなくモバイルサイトを基準に評価を行う考え方を意味します。
モバイルデバイスを利用するユーザーは増えているため、今後はモバイルサイトの快適性が検索エンジンの評価に直結するのです。
モバイルから見て文字サイズや画像サイズがちょうど良いか、文章の長さが適切かといった点を確認し、モバイルユーザーの利用しやすさを優先しましょう。
モバイルファーストインデックスへ対応するには、Googleにインデックス登録を行う必要があります、
SEOの内部対策を行ってWebサイトを正しく評価させる
SEOの内部対策は、サイト本来の姿を検索エンジンに理解してもらうために欠かせないプロセスです。
どれだけ高品質なコンテンツを作成しても、検索エンジンに認めてもらえなければいつまで経っても検索結果に反映されません。
SEOの内部対策の基本を確認し、この機会にサイト内の見直しを図ってみてはいかがでしょうか。
また、内部対策以外にも、コンテンツSEO(キーワード設計やコンテンツの内容の改善)も非常に重要です。
以下にコンテンツSEOについて解説したダウンロード資料をご用意しましたので、こちらもぜひチェックしてみてください!
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