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イノーバマーケティングチーム2019/03/22 10:00:00< 1 min read

クローキングとは?スパムのリスクと注意点について紹介します

SEO対策にはさまざまな手法があります。しかしそのなかにはブラックハットSEOといって、Googleのウェブマスター向けガイドラインへの違反行為となってしまう場合も少なくありません。クローキングもそのひとつで、検索エンジンからスパムだと判定され、検索結果の順位が落ちてしまう、もしくは表示されなくなってしまうことも起こりえます。そこで今回はこのクローキングについて、その概要やスパムと判定される場合、されない場合の違い、対処方法などについて考察していきます。

クローキングが違反行為となってしまう理由

そもそもクローキングとは、Webサイトをユーザーと検索エンジンのクローラーとで振り分け、別のページを読ませる行為です。なぜユーザーとクローラーで振り分けるのかといえば、悪意を持って検索エンジンからの評価を高めるためです。例えばユーザーには画像やFLASHのページを表示させ、クローラーにはHTMLテキストページを表示させます。これにより、そのテキストのなかに含まれた任意のキーワードで検索した場合に検索結果の上位に表示させることを狙います。

またクローラーが回覧してきた場合のみ、そのページにテキストやキーワードを挿入するといった方法もあります。これもHTMLテキストページを表示させるのと同様に、その挿入されたキーワードで検索した際に、検索上位表示をさせることを狙った行為です。

これらの行為が行われているWebサイトやページが検索エンジンに上位表示されるとなれば、それを信じたユーザーは自分たちが求めている情報とはまったく異なるものを閲覧することになります。つまりGoogleが検索結果として表示したものが、ユーザーにとって不利益を与えることになるため、クローキングはGoogleのウェブマスター向けガイドラインへの違反とみなされ、最悪の場合、検索結果に表示されなくなります。

ページの振り分けが違反とならないケースとは?

検索エンジンを欺く行為としてガイドラインへの違反となるクローキング。しかし、これはあくまでもクローラーとユーザーとで表示するページを振り分けることが違反の理由です。クローラーとユーザーに同じページを見せるが、時間帯や地域、デバイスによって表示するページを振り分ける行為は違反とはなりません。

例えば、最近増えてきたスマートフォン専用Webサイト。これはパソコンと同じURLですが、スマートフォンで閲覧した場合は、スマートフォンで閲覧しやすくデザインされた専用Webサイトを表示するというものです。これはデバイスによって表示するページを振り分けています。

また閲覧しているブラウザによって表示させるページを変えるケースもあります。ブラウザはその種類やバージョンによって最新のスタイルシートやHTMLに対応していない場合があります。そのためAというブラウザでは意図した通りに表示されるため、そのままのページを表示させ、Bというブラウザではそのままではデザインが崩れてしまうので、Bブラウザ専用につくったページを表示させます。

ほかにも前項で検索エンジンにだけテキストを見せる行為は違反であるとしましたが、違反にならない場合もあります。それは画像の説明をalt属性で入れる行為、JavaScriptを有効にしていないユーザーに対し

このようにクローキングが違反行為だとみなされるのは、クローラーにだけSEO対策を施したページを表示させることで、検索結果で上位表示を狙った場合、またはクローラーとユーザーとでまったく別のページを表示させた場合です。なぜならそれが検索エンジンを欺く行為であり、結果としてユーザーに有益な情報を提供することができなくなってしまうからです。

検索エンジンに違反だと判定されないための注意点と対処法

前項でご説明したように、デバイスや時間、地域で表示させるものを変えることはクローキングとは呼びません。そしてこれらはユーザーにとっても有益な施策の一つとなるため、違反行為にもなりません。しかしユーザーへの便宜を図って行った行為であっても、場合によっては違反行為になってしまう場合もあります。このリスクを避けるには、どういったことが違反行為になってしまうのかを知ること、そして違反行為にならないようにするためにはどうするべきかを知ることです。
どういったことがクローキングと見なされるのかを知るためには、Googleのウェブマスター向けガイドラインを確認することが重要です。そのうえでこのガイドラインを基に意図せずにやってしまいがちな違反事例とその対処方法についてご紹介します。

文字色と背景色を同じにする、テキストを画像の背後に置く、スタイルシートを使ってテキストを画面の外に配置するなどして、ユーザーには見えないものの検索エンジンには見えるようにする行為は、当然違反行為となります。しかし例えばデザインとして、背景色と文字色をほんの少しだけ変えているといった場合、また頻繁にデザインを変えているため、後から入れた画像の背後にテキストが残ってしまっているといった場合は、意図したわけではないものの、隠しテキストとして違反行為になってしまいます。

この場合の対処方法は、3つあります。1つはGoogleのSearch ConsoleでURL検査ツールを使い、クローラーには認識されていて、ユーザーには表示されていないコンテンツがないかを確認する方法。2つめはページ内のテキストを全選択し、隠れているテキストがないかを確認する方法。そして3つめがスタイルシートのスタイルや配置を使って隠しテキストがないかを確認する方法です。これらの方法を使い、もし隠しテキストがあれば即座に削除するか、スタイルシートのスタイルを変更します。

もしすでにクローキングとしてペナルティを受けてしまっている場合、Search Consoleに通達がきます。その通達を確認したら問題となっていると想定される箇所を削除、変更のうえ、レポートで審査リクエストを選択し、修正した内容を記載したうえで再審査リクエストを行います。再審査は1~2週間程度かかりますが、その状況もSearch Consoleで確認できます。最終的に修正したことでガイドラインに違反していないことが確認できれば、ペナルティは解除されます。

故意ではなくてもクローキングには要注意が必要

一般の閲覧ユーザーと検索エンジンのクローラーで振り分けをし、別コンテンツを読ませる行為であるクローキング。ユーザーとクローラーに別のものを見せ、検索結果の順位を上げようとするブラックハットSEOの一つです。しかしこのクローキングは閲覧するデバイスによってページを変えることで、ユーザーにとって便利で有益な情報を提供することも可能です。問題なのは、あくまでもクローラーにだけ別のコンテンツを読ませ、検索結果の上位表示を狙う行為です。

そのため検索エンジンにスパム判定されないよう、細心の注意を払う必要がありますし、仮に違反判定されてしまった場合は、いち早く対応しなくてはなりません。故意ではなくとも違反判定されてしまう場合もあるため、Web制作者やSEO担当者はGoogle のウェブマスター向けガイドラインを参考に対応していくことが重要です。

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イノーバマーケティングチーム

株式会社イノーバの「イノーバマーケティングチーム」は、多様なバックグラウンドを持つメンバーにより編成されています。マーケティングの最前線で蓄積された知識と経験を生かし、読者に価値ある洞察と具体的な戦略を提供します。

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