売上を大きく左右する!AmazonでのSEOの必要性と具体的な対策方法

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ECサイトと聞いて、まず頭に思い浮かべるのはAmazonという人は決して少なくないのではないでしょうか。「月間ネット販売」によるECサイトの売上高調査「ネット販売白書」によると、2016年度のAmazon Japanの売上高は1兆1768億円となっており、2位のヨドバシカメラに10倍以上もの差をつけて首位をキープしています。

このランキングは楽天やYahoo!ショッピングなどのような「出店料」で利益を得るECサイトは含まれていないため、必ずしも純粋な国内のECサイトの規模を表すものではありません。しかし、それでもランキング上位300社の合計売上高3兆6322億円のうち約36%をAmazon Japanが占めるという驚異的な結果になっており、その巨大さがうかがえるのではないでしょうか。

このように、AmazonはWeb上でビジネスを展開するうえで欠かせない存在となっていますが、Amazonの検索エンジンに対応したSEO対策の重要性はあまり認識されていません。Amazonにおいて効果的に集客するためには、具体的にどのようなことに取り組めばいいのでしょうか。この記事では、Amazonの検索エンジンの概要や上位表示を狙うための施策、キーワードの選び方など、AmazonにおけるSEO対策についてご説明します。

AmazonにもSEO対策が必要?

Webサイトを利用して効果的に集客するためには、GoogleやYahoo!など検索エンジンのSEO対策が重要です。検索結果の表示順位を上げることで露出を増やし、多くの人を自社のホームページに呼び込むことができるようになるーーこうした知識はもはや一般的なものとなりつつあり、Webマーケターでなくても少しネットに詳しい人であれば当たり前に知っていることといえるでしょう。

こうしたSEO対策の重要性は、Amazonにおいても何ら変わることはありません。Amazonがここまで巨大なマーケットを構築できた要因にはサービスの利便性やWeb広告戦略のうまさもありますが、取扱商品点数が非常に多いことも一因として挙げられます。
例えば「懐中電灯」というワードで検索してみると、一般的な家庭用ライトからアウトドア用、防災用、産業用など、実にさまざまな用途の商品が表示されます。Amazonを利用したことがある人なら、こうした取扱商品の幅広さに驚いた経験が一度はあるのではないでしょうか。

取扱商品点数が多いことは、ユーザーにとっては欲しい商品が必ず見つかるという信頼感につながりますが、出品する側にとっては、多数の商品の中で自分たちの商品が埋もれてしまい見つけてもらいにくくなるというデメリットにつながります。さらに、ユーザーは検索結果で上位表示されたものの中から購入商品を見つけてしまうことがほとんどで、何ページにも渡る検索結果で下位に表示された商品はそもそも閲覧される機会もほとんどないと考えていいでしょう。

つまり、圧倒的な点数の商品の中から自分たちが出品した商品を見つけ出し、購入してもらうためには、まず検索結果の上位に表示されることが何よりも大切なのです。AmazonにおけるSEO対策は、検索エンジンのSEO対策と同様、売り上げを大きく左右する重要なファクターということができるでしょう。

Amazonの検索エンジン『A9』のアルゴリズムとは

検索エンジンは、検索結果の表示順位を決定するためのアルゴリズムを持っています。例えばGoogleの場合、コンテンツの質や新鮮さ、モバイル端末への対応度合い、外部リンクの質など複数の要因をもとにアルゴリズムが自動でサイトをスコアリングし、それをもとにして表示順位を決定しています。これらの要因は基本的には「ユーザーの役に立つサイトかどうか」を基準にして選定されており、ユーザーが求める情報を的確に提供できるサイトほど、スコアが高くなる(表示順位が高くなる)よう設定されているのが特徴です。

Amazonの検索エンジンは『A9』という名前がついており、こちらも同様に検索順位を決定するアルゴリズムがあります。Googleの検索エンジンは有益なサイトへユーザーを誘導し、検索サイトとしてのサービスの質を高めることが目的ですが、A9の場合はより購入につながるような商品ページへユーザーを誘導することを目的としています。そのため、Googleをはじめとする検索エンジンに対するSEO対策とは、少し考え方が異なることを覚えておく必要があります。

『A9』はどうやって表示順位を決めている?

Amazonの検索エンジンであるA9は、どうやって表示順位を決めているのでしょうか。AmazonもGoogleと同様、アルゴリズムが何を基準にして商品を評価しているかは明らかにしていませんが、一般的には以下のような要因が重要と言われています。

直近の売上件数

Amazonの検索結果で上位表示されるためにまず重要なのは、その商品の売上件数です。A9がより購入につながるような商品ページへユーザーを誘導することを目的としているのであれば、これは当然ともいえるでしょう。

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売上件数の高いものが優先的に表示される

ただし、この売上件数は出品を始めてからの全期間ではなく、あくまで直近の売上を集計していることに注意しておく必要があります。この「直近」が具体的にどの程度の期間を指すのかは明らかにされていませんが、あくまで「今現在」「よく売れている」商品が評価されるということを覚えておきましょう。

例えば、数年前にヒットした商品があったとしてもそれは評価の対象にはならず、また最近爆発的に売れ始めた商品があれば、それはロングセラーの商品よりも上位に表示される可能性があるということになります。そのため、一時的にセールなどで商品の価格を下げて売上件数を上げるといった施策が、有効なSEO対策になる可能性があります。

購入者のレビューの内容

Amazonは商品を購入したユーザーのレビューも重要な指標にしていると言われています。通販では実際の商品を手にとることができないため、メーカーやECサイトによる商品の説明よりも、実際に購入した人の評価を重視するユーザーも少なくありません。そのため、レビュー件数はもちろん、いかにポジティブな(星の数が多い)レビューを集めているかが表示順位を決める指標となるのです。

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星の数が多い商品は優先的に上位に表示される

商品ページのクリック率と購入率

商品ページのクリック率(PV)も、表示順位を決める重要な指標のひとつです。より多くのユーザーが興味関心を持つ商品のほうが購入につながる可能性が高いと考えると、Amazonがこの指標を重視しているのもうなずけるのではないでしょうか。

ただ、ここで注意しておきたいのは、その商品の購入率も同じように重要な指標とされているということです。例えばクリック率が1位の商品よりも2位の商品のほうが購入率が高い場合、よりユーザーが求めているのは後者のほうであることは容易に想像できるのではないでしょうか。商品ページを閲覧したユーザー数よりも、あくまで商品の購入につながった割合を重視している点が、ECサイトであるAmazonの検索エンジンの特徴といえます。

AmazonでもコンテンツSEOは有効

GoogleやYahoo!などの検索エンジンに対するSEO対策では、ユーザーに役に立つ情報を提供するという観点から、Webサイト内のコンテンツを充実させるのが重要な施策の一つとされています。実はこのコンテンツSEOは、Amazonにおいても有効な施策となります。Amazonにおけるコンテンツとは具体的にどのようなものを指すのか、具体的に見ていきましょう。

商品名

一般的なWebコンテンツではページタイトルにあたるのが「商品名」です。ユーザーは商品画像や商品名を見てリンクをクリックすることを考えると、その重要性は改めて言うまでもないでしょう。正式な商品名はもちろんのこと、メーカー名や型番、性能を表す数字や商品の特徴がひと目で分かるようにする必要があります。また、検索結果ページで見切れてしまわないよう、文字数にも注意しておきましょう。

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商品名だけでなく、商品の特徴が端的に分かる工夫が重要

商品の説明

検索ワードに引っかかるようにするという点では、商品の説明欄も重要なコンテンツの一つです。こちらも商品名と同様、メーカー名や型番、寸法、重量、性能を表す数字など基本的なスペックはもちろんのこと、できれば簡単な使い方や、商品がどのような場面で役に立つかなどの情報も記載しておきましょう。ユーザーが商品を選定する際の判断基準にもなります。

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商品の簡単な使い方が記載されていると、ユーザーも商品をイメージしやすい

商品紹介コンテンツ

商品紹介コンテンツとは、画像つきで商品の説明をできる機能のこと。従来は特定の法人しか使用することができない機能でしたが、2015年6月にAmazonの規約が変わり、大口出品者であれば誰でも使用できるようになりました。

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商品の魅力をより強く伝えるページづくりが可能に

従来の商品の説明欄との違いは、上の画像を見れば一目でお分かりいただけるでしょう。文章だけだと強調するべきポイントがわかりにくく素っ気ない説明に終始してしまいますが、この機能を利用することで、商品の画像や説明文章を見やすくレイアウトして表示できます。ユーザーがより商品をイメージしやすく、購買意欲をかき立てるようなページづくりが可能になるため、商品の購入率の向上も期待できるでしょう。
あらかじめ用意されているテンプレートを使用して画像や文章を当てはめていくだけで、Webに関する知識も必要なく誰でも作成できるのも大きなポイントです。

キーワードはどうやって選定する?

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示を狙うためにはコンテンツだけでなく検索キーワードの選定も重要ですが、これはAmazonの場合も変わりません。ユーザーのニーズを把握し、自社の製品やサービスとマッチさせることができるようなキーワードを選ぶようにしましょう。

キーワードの選定方法はいくつか考えられますが、一般的なのは製品の特徴や機能などからキーワードを選んだり、Google AdWordsのキーワードプランナーなどのキーワード調査ツールを利用したりする方法です。
ただ、AmazonのSEO対策に特化したキーワード選定をする場合は、これに加えて「Amazonサジェスト機能(Amazonの検索窓にワードを入力した際に関連ワードが表示される機能のこと)」を利用して、そのキーワードが本当にユーザーの検索ニーズがあるのかをチェックしておくことをおすすめします。

例えば、「アルミ製でアウトドア用途に適したLEDの懐中電灯」をAmazonに出品する場合を考えてみましょう。
その場合の検索キーワードとしては「懐中電灯」「アルミ」「アウトドア」「LED」などが考えられます。これらは一見、どれも有効なキーワードに思えるかもしれませんが、ユーザーがAmazonの商品検索でそのワードを使うかどうかと考えると、話は少し変わってきます。

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検索窓に「懐中電灯」と入力した場合のAmazonサジェストの結果

上記は「懐中電灯」というキーワードを検索窓に入力し、Amazonサジェストを表示させた状態です。これを見ると、「懐中電灯、LED」というワードはユーザーからかなりの頻度で検索されていますが、「アルミ」や「アウトドア」というワードはほぼ検索されていないことが分かります。

つまり「アルミ」や「アウトドア」をキーワードとして設定しても、SEO効果は非常に低いといえるでしょう。このように、GoogleやYahoo!など一般的な検索サイトと、ECサイトであるAmazonでは検索されるワードの傾向が少し異なる場合があります。Amazonサジェスト機能などでユーザーの検索ニーズをチェックし、それに合わせたキーワードを設定することが重要なのです。

今の段階で取り組めば、他社に大きな差をつけられる

AmazonのSEO対策は売上に直結する重要なものですが、GoogleやYahoo!などの検索サイトのSEO対策ほどの認知度はなく、また実際に取り組んでいる出品者もそれほど多くはありません。つまり今の段階で取り組めば、競合他社に大きな差をつけられる可能性も十分にあります。もしあなたがAmazonでの集客に悩んでいるなら、SEO対策を始めてみてはいかがでしょうか。

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