Google、Yahoo!だけじゃない!検索エンジンBingのシェアが拡大中

デジタルマーケティング

検索エンジン、もしくはポータルサイトといえば誰もが「Google」や「Yahoo!」を思い浮かべることでしょう。しかし、近年ではマイクロソフトが提供するポータルサイト「Bing(ビング)」がシェアを伸ばしています。これはBingの検索エンジンが独特のアルゴリズムで動いており、他の検索エンジンには無い検索結果を出すからだといわれています。Bingと他の検索エンジンは、いったい何が違うのでしょうか?今回はBingの概要とその特徴、どのような点がユーザーに受け入れられているのかを解説していきます。

Microsoft Bingとは

Bingは、米国のMicrosoftが展開するポータルサイト及び検索エンジンの名称です。Bingは「Internet Explorer(サポートは20226月に終了)」に代わって、Windows10から標準搭載されているブラウザ「Microsoft Edge」のデフォルトに設定されている検索エンジンです。Microsoft Edgeの設定でデフォルトの検索エンジンを変更しない限りは、アドレスバーなどにキーワードを入れて検索するとBingで検索されることになります。

Bingの歴史

Windows10Microsoft Edge2015年の7月にリリースされましたが、Bingというブランドの登場は2009年までさかのぼります。Bingの元となるサービスは2005年に「MSNサーチ」として登場、2007年にはユーザーインターフェースを変えて「Windows Liveサーチ」に、そして2009年にはじめてBingとしてリリース(日本語版の正式リリースは20107月)されました。米国のMicrosoftは、ここまで一貫して投資と開発を行ってきました。GoogleYahoo!の陰に隠れて今ひとつ目立たなかったBingですが、Windows11の時代になってから俄然注目を集めています。

Bingのシェアとシェアが伸びている理由

インターネットの世界にはいくつかのブラウザが存在していますが、それぞれのシェアはどのようになっているのでしょうか?またシェアが伸びているといってもBingGoogleYahoo!に比べ、どのような位置にいるのでしょうか?

20224月時点の日本における検索エンジンのシェアを見てみると、1位はGoogle75.97%、2位はYahoo!16.2%、3位にはBingが入りそのシェアは7.19%となっています。4位以降はDuckDuckGo5Baiduと続きますが、Googleはダントツの1位です。1位と2位の差は圧倒的で、この差を埋めることは容易ではないでしょう。ところが2位以下の差は、あまり開いていないのです。このようなシェアを調査する企業の統計方法によって若干の違いはあるのですが、2016年のBingのシェアは4%程度でした。2022年は約7%。Bingはじわじわではありますが、ここ数年で2位のYahoo!に肉迫しているのです。

検索エンジンは基本的に無料でユーザーに提供されるので、そのシェアは使い勝手と検索の結果、ユーザーの好みによって変わってきます。Bingのシェアが伸びている理由の一つには、Windowsに標準搭載されていることが挙げられます。また世界有数のOSに標準搭載されているということは、パソコン初心者がよく使う検索エンジンだと言うこともできるでしょう。Bingは始めからユーザーに使って貰える環境が揃っているとも言えますが、この検索エンジンには他の検索エンジンとは違う特徴があるのです。

Bingと他の検索エンジンとの違い

GoogleYahoo!Bingはそれぞれ開発元が違うので、検索結果を導く検索アルゴリズムがそもそも違っています。検索アルゴリズムとは、特定のWebサイトや文書などの情報に順位づけを行い、検索キーワードと関連性が高いと判断したものから掲載順位を決めるプログラムを指します。また検索エンジンにはボット、もしくはクローラーと呼ばれる、インターネット上から情報を集めてくるロボットが存在します。このロボットが集める情報も各検索エンジンによって設定が違うのです。つまり私たちが普段見ている検索結果は、ボットが集めた情報を検索アルゴリズムが順位づけをして表示しているものなのです。

たとえばGoogleであれば、ユーザーにとって有益な情報のあるページを検索上位にするよう検索アルゴリズムが調整されており、また日本語のキーワードを抽象的に理解することにも優れています。ただ単に表面上の言葉だけを見て、マッチする結果を表示しているわけではないのです。

またYahoo!は、2009年に検索エンジンをBingに変更すると発表しました。Yahoo!は過去にもGooglegooの検索エンジンを搭載していたこともあったので、良い検索エンジンであれば他社製でも積極的に搭載していく企業風土を持っているのです。現在は再びGoogleの検索エンジンを採用しているようですが、同じキーワードを検索してもGoogleYahoo!では検索結果が違います。Yahoo!の検索アルゴリズムは、自社サービスを優先して検索上位にする傾向があると言われています。同じ検索エンジンを使っていても、検索上位の表示の仕方は調整できるのです。

当然Bingも、GoogleYahoo!とは違った検索アルゴリズムで動いています。たとえばBingはキーワードが入力された場合、そのキーワードとマッチし、他のユーザーが長く滞在したページを検索上位に表示する傾向があります。また個別ページの評価を重視する傾向もあり、Googleとは違った判断基準でユーザーの役に立つページを優先して表示するアルゴリズムとなっています。また、SNSでの取り上げられた事実や流入の多さも重視。さまざまなサイトやSNSから単純にテキストを探し出すだけでなく、ユーザーが「現在」最も必要としている情報を限定して取り出すように設計されています。

BingへのSEO対策

では現在シェア上昇中のBingに検索されるように、SEO対策を行うとしたらどのような点に注意して対策すれば良いのでしょうか?

実はBingへのSEOといっても、GoogleYahoo!と手法的な違いはありません。タグやキーワードを適切にページ内に配置して最適化し、ユーザーの役に立つ情報を掲載することが一番のSEO対策となります。ただしBingは前章でも書いたように、SNSへの情報掲載や拡散数を評価する傾向を持っているので自社のSNSを開設したり顧客誘導に活用したりするのは効果が見込めることでしょう。

またBingWindowsに標準搭載されている検索エンジンであることから、初心者が使うことが多いという特徴もあります。自社の顧客としてPCの初心者を狙うのであれば、PC初心者に特化したサイトを充実させることもSEO対策の手段となります。これも前章に書いたことですが、Bingはユーザーが長く滞在したページを検索上位に表示する傾向があるからです。

BingにAIチャットが登場

20232月、MicrosoftBingでの検索時にAIチャット機能が使えるようになったと発表しました。Bingで検索する場合に、ユーザーは会話するようにチャットでAIとコミュニケーションし、検索を行うことが可能となったのです。BingAIチャット機能はWindowsに搭載されているMicrosoft Edgeか、スマホアプリ版のBingで利用することができます。特にスマホアプリ版のBingでは、音声入力でチャットをすることも可能になっています。つまり、本当に人と会話するようにWeb検索をすることができるのです。

実はスマホにおけるBingのシェアはGoogleYahoo!に比べてかなり低く、このAIチャット機能がシェア奪還のカギになると言われています。ユーザーの中には、検索時にキーワードを整理して入力することが苦手な人もいます。BingAIチャット機能であれば、会話しながら最適なキーワードで検索することができます。この機能には今話題のAIChatGPTGPT-4が実装されています。BingAIチャット機能は、ChatGPTの進化と共にその能力を上げていくことでしょう。今後はこのAIを使った検索方法がユーザーの人気となり、さらにBingのシェアを押し上げる可能性があるのです。

Bingはユーザーにとって最適な検索結果を現状に合わせて提供する

Bingが他の検索エンジンと違うところは、単にテキスト検索の結果を表示するのではなくユーザーにとって最適な検索結果を「現状に合わせて提供する」という点です。またよりユーザーの使い勝手が上がるように、積極的にAIの力も導入しています。現在はシェア第3位のBingですが、今後は上位に肉薄していく可能性が十分にあります。

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