新しいイメージで再スタートを切りたい企業にはコレ!事例から学ぶ、リブランディングのためのコンテンツ制作

コンテンツマーケティング

新たなコンセプトで商品をプロモーションしたい! 今までと違ったブランドの印象を与えたい!

そんなときに有効なのが、「リブランディング」だ。しかし、リブランディングはそう簡単に行えるものではないというのも事実である。

本記事では、海外の老舗企業がリブランディングのために制作した、秀逸なコンテンツをご紹介する。

A.1. Sauceのリブランディング事例

長年、ステーキソースとして愛されてきた「A.1. Steak Sauce」が、このたび「A.1. Original Sauce」として生まれ変わった。ステーキとの1対1の恋愛関係を解消し、他の食材たちとも付き合うことを決心したのだ。

YouTube動画「A.1. Sauce: New Friend Requests」では、そんなドラマがFacebookを舞台に繰り広げられる。

Facebookにアカウントを持つ「A.1. Steak Sauce」君。現在、交際関係にあるのはステーキちゃんだ。記念日にはディナーを共にしたことを書き込み、2人のツーショット写真(ソースとステーキ)が並ぶ。

あるとき、ポークちゃんから友達リクエストが届き、「A.1. Steak Sauce」君は、迷いながらも承認する。その後も、サーモンちゃんやミートボールちゃんなど、どんどん友達を増やしていく。

ステーキちゃんからデートのお誘いがあっても、先約があるからと断る。そして彼女との関係を「交際中」から「複雑な関係」に変更……。

ある日「A.1. Steak Sauce」君はポットラックパーティーを計画するが、「行かない」と言うステーキちゃん。2人はチャットで会話し、「A.1. Steak Sauce」君は、「今でも君は僕にとって大切な存在だよ。親友の君が恋しいよ」と伝える。

ステーキちゃんはパーティーに現れるのだろうか……? 2人の仲はどうなってしまうのか……?

たった2分の間に、しかもFacebookの画面しか登場しないのに、ドラマチックな展開があふれている。かなりユニークでオリジナリティーに富んだ作品だ。

ちなみに、動画の最後で「A.1. Steak Sauce」君は、「A.1. Original Sauce」に改名したことをFacebookで報告する。ここで新しい商品名を紹介するわけだが、とても独創的で印象に残る方法ではないだろうか?

2014年5月に公開されたこの動画は、現時点(2014年8月)で130万回以上再生されている。

A.1. Sauce: New Friend Requests

バービーのリブランディング事例

リブランディング, コンテンツ, A.1., バービー出典:barbie? | LinkedIn

次にご紹介するのは、バービーちゃん人形の事例だ。

玩具メーカーのマテル社は、今までにもいろいろなバージョンのバービーを販売してきたが、今回のはかなり新しい。「起業家バービー」だ。

さらにユニークなのは、そのプロモーション方法である。

まず、「起業家バービー」をLinkedInに参加させたのだ。バービーのプロフィールページによると、彼女の新しいビジネスは「ドリーム・インキュベーター」とのこと。そして、150以上の経歴が並ぶ。

Twitterでは「#BarbieChat」というハッシュタグを使い、女性たちにキャリアに関する質問を投げかけた。そのディスカッションには、有名な女性実業家も参加している。

さらに、大物の女性起業家を取り上げたコンテンツも展開。Girls Who CodeのReshma Saujani氏や、Genuine Insights, Inc.のGina Rudan氏などのインタビュー記事を、公式サイトとLinkedInで公開した。

写真で見る「起業家バービー」は少し大人っぽく、仕事ができる女に見える。「私はただ可愛いだけじゃないのよ」と言っているようだ。バービーは大きなイメチェンに成功したと言えるだろう。

既存のイメージの拡大が共通点

2つの事例に共通しているのは、全く新しいものを提供しているわけではないということ。今までのイメージを壊すのではなく、それを残したまま、さらに新たなイメージを広げる、と言えば良いだろうか。

A.1. Sauceの場合は、ソース自体は変わっていないし、今までどおりビーフステーキにも使える。しかし、ステーキだけではなく、他の様々な料理にも使えるというイメージを加えた。

バービーも、ブロンドで細くて美人のままだ。そこに現代女性を反映させたバリバリの女性起業家、というキャラクターを足したわけである。

その新しいイメージを、前者は面白いストーリー、後者はユニークな設定を通じて提供した。どちらの事例も、工夫をすれば印象をガラッと変えることは可能ということを証明している。

最後に

企業によっては、今までかけてきた予算、時間、労力を考えて、方向転換にためらいを感じるかもしれない。しかし、上記の例からリブランディングがどれだけ効果的か、感じていただけたのではないだろうか?

古いイメージやネガティブな印象も、コンテンツ次第で魅力的なものに変えることが可能だ。

以前のファンを取り戻したり、新たな顧客層にアピールしたりするために、真新しい印象を与えられるようなコンテンツを作っていただきたい。

参考元:?4 Pieces of Awesome Content That Revamped Stale BrandsAfter 50 Years, A.1. Steak Sauce Ends Exclusive Relationship With Beef, Drops “Steak” From Name And Friends Other Foods?Is Barbie’s LinkedIn Profile Good For ‘Girl Power?’?Barbie Celebrates Women Entrepreneurs

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