関連キーワードとは?SEO対策活用のポイントとおすすめツール8選

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関連キーワードを活用してコンテンツ作成ができれば、SEO効果を高めることができます。そのためには、関連キーワードとは何か?を理解する必要があります。今回は、関連キーワードに関係する基本的な知識から活用のポイント、おすすめのツールを紹介します。
関連キーワードとは?
関連キーワードと混同されやすい用語として『サジェストキーワード』『共起語』というものがあります。それぞれの違いともに、関連キーワードとは何かみていきましょう。
検索意図を反映する関連キーワードとサジェストキーワード
「関連キーワード」とは、検索エンジンで検索した単語と一緒に検索されることが多いキーワードです。関連キーワードは、検索結果画面の一番下、ページネーションの上あたりに表示されます。
一方「サジェストキーワード」は、検索エンジンで単語を入力した時に、入力した単語から何を検索しようとしているかを予測して、その下に自動的に表示されるキーワード候補です。キーワード候補は、入力した単語と一緒によく検索されているキーワードが提案されています。
関連キーワードとサジェストワードは、どちらも検索窓に入力した単語に関連してよく検索されているキーワードで、ユーザーの検索意図が反映されたものです。
関連キーワードとサジェストワードの違い
Google検索での両者の違いは、関連キーワードが一緒によく検索されているキーワードが単純に表示されているのに対して、サジェストキーワードは検索しているユーザーの過去の検索履歴や位置情報などを考慮して、キーワードが提案されていることです。また、サジェストキーワードは、入力した検索キーワードを含む検索候補が基本的に表示されますが、関連する検索キーワードは、入力したキーワードの同義語や類義語までをも含めた検索候補が表示されます。
検索エンジンに、「コンテンツに何が書いてあるか」を教える共起語
「共起語」とは特定のキーワードに関連性がより強く、コンテンツ内で一緒に使われることが多い言葉です。共起語には検索エンジンに、「コンテンツに何が書いてあるか」を教える役割があります。
クローラーは、webサイトを巡回して検索順位を決めるのに必要な情報を収集し、検索エンジンに反映させています。クローラーの問題点は、人間でないので文章の深い意味や感情を言葉から読み取れないことです。
そのため、共起語を手掛かりにテキスト全体を理解しようとします。主軸になるキーワードの共起語がコンテンツ内に含まれていると、クローラーはそのコンテンツを専門性や網羅性があると判断します。
これらのことから、ユーザーの検索意図が反映された関連キーワードやサジェストワードを共起語として自然にコンテンツに取り入れることができれば、ユーザーにも検索エンジンにも良質で有益なコンテンツと認識してもらいやすくなるといえるでしょう。
関連キーワード・サジェストキーワードが表示される仕組み
Google検索で、関連キーワード・サジェストキーワードが表示される仕組みについて説明します。
Google関連する検索キーワード
関連キーワードは、キーワードを検索すると検索結果ページ下部に表示されます。関連キーワードは、完全にGoogleのアルゴリズムのみで自動的に表示されています。そのため、常に検索ボリームがあるキーワードが表示され、ユーザーの過去の検索傾向や検索するデバイスの場所には左右されません。
Googleオートコンプリート
オートコンプリート(サジェスト機能)は、Googleの検索キーワード入力を高速化する機能です。サジェストキーワードは、オートコンプリートで表示されます。サジェストキーワードが表示されない場合は、検索キーワードが「新しい」「一般的でない」もしくは「オートコンプリートポリシー違反」である可能性があります。
オートコンプリートでは、以下の点を考慮しながら、入力を開始したキーワードに一致するサジェストキーワードを探します。これらの要因が考慮される事で、特定の場所または時間に、最も有効な予測語が表示される仕組みです。
言語と実行される場所
オートコンプリートでは、地域と言語が考慮されるため、ユーザーが検索する場所や言語によって表示されるサジェストキーワードが変化します。例えば、あなたが京都にいて「ホテル」とスマホで検索すると、スマホの位置情報から周辺のホテルが優先的にサジェストキーワードとして表示されます。
注目を集めている関心事
サジェストキーワードは、検索ボリュームの多いキーワードが優先的に表示される仕組みです。つまり、言いかえると、検索している人が多いキーワードです。
その中には、急に検索数が増えてトレンド化した急上昇キーワードも、含みます。急上昇キーワードは、ユーザーが利用している地域で注目を集めているトピックで1日を通じて変化します。(※急上昇ワード検索を表示したくない場合は設定を変更できます。)
ユーザーの過去の検索
Googleアカウントにログインしていて[パーソナル検索結果]を有効にしている場合、ユーザーが過去に行った検索履歴が反映されます。サジェストキーワードは、他のユーザーが検索しているキーワードも考慮されるものの、あくまでも個々に変化するとされています。例えば、過去に検索したキーワードを今検索してもサジェストキーワードは以前とは違う可能性が高いです。これは、検索履歴が蓄積されることで反映される内容が都度変化するためです。
関連キーワード取得ツールおすすめ8選
関連キーワードが取得できるおすすめツールを紹介します。
ラッコキーワード
無料で使える国産キーワードリサーチツール。非ログインユーザーは1日5キーワードまで、ラッコIDに登録すると無制限で利用ができます。取得できるキーワード情報は以下になります。
Googleサジェスト、Bingサジェスト、Youtubeサジェスト、Google動画サジェスト、Google画像サジェスト、Googleショッピングサジェスト、楽天サジェスト、Amazonサジェスト、Yahoo!知恵袋、教えて!goo、Googleトレンド、共起語、ニュース/話題の記事、周辺語・連想語、類語・同義語、ラッコM&A(売り出し中サイト)、中古ドメイン販売屋さん(販売中ドメイン)
「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」は、キーワードを入れると質問を一覧表示してくれます。取得したキーワードは、CSV形式でダウンロードできます。
※キーワードリサーチツールgoodkeywordは、2020年にラッコキーワードに吸収合併されました。
※今後、機能を充実させた有料プランの提供予定があります。
キーワードプランナー
Googleが提供する、キーワード調査・キーワード選定支援ツール。ターゲット前提は、Google広告で広告を配信する予定がある、もしくはすでに広告配信しているユーザーです。そのため、ツールの利用自体は無料でできますが、一定の額以上の広告費を使用しないと詳細データが見られない仕様です。
キーワードプランナーには、「新しいキーワードを見つける」「検索ボリュームと予測のデータを確認する」の大きく2つの機能があります。「新しいキーワードを見つける」では、入力したキーワードやURLから、関連するキーワードが取得できます。取得したデータは、CSV形式でダウンロードが可能です。
Ubersuggest
アメリカのSEOマーケティングの権威、ニール・パテル氏が開発したキーワード選定ツールです。キーワード選定では、検索上位を獲得しやすく収益性の高いキーワードを提案してくれます。取得したデータは、CSV形式でダウンロードが可能。無料でも使えますが機能制限があるため、より多くの機能を利用するなら有料版を選択するとよいでしょう。
Ubersuggestには、無料のchrome拡張機能があります。chromeブラウザに、拡張機能をインストールして追加すれば、都度Ubersuggestのwebページにアクセスしなくても、調査したいキーワードをchromeブラウザで検索するだけで、SEO対策に必要な統計情報がみられます。
→詳しくは弊社記事「Ubersuggestの無料のChrome拡張機能がSEO対策に便利!導入方法から使い方まで解説」へ
KEYWORD FINDER(キーワードファインダー)
キーワードの取得・選別が自動でできる有料キーワードツール。7日間、無料でお試しできます。
キーワードを毎日自動で取得して蓄積することで、他のツールに比べて圧倒的に多いキーワード数を提案。蓄積されたキーワードは、SEO対策におすすめの「おすすめキーワード」、競合と競争状態のキーワードや競合より対応が遅れているキーワードなどが分かる「競合分析キーワード」、コンバージョンが期待できる「CVキーワード」などに自動で分類されます。
キーワードの選別作業をツールが自動でおこなってくれるため、これまでキーワード選定にかかっていた時間が大幅に削減できます。また、競合とキーワードがバッティングすることを防ぎ、SEO対策で有効なキーワードがわかりやすくなります。取得したデータは、CSV形式でダウンロードが可能です。
Keyword researcher
GoogleとYouTubeで関連キーワードが取得できる無料ツール。関連キーワードを取得したいメインキーワードを検索窓に入れて検索すると、関連キーワードの一覧とキーワードマップが表示されます。キーワードマップは、視覚的にメインキーワードと関連キーワードの関係性がわかるので便利です。取得した関連キーワードは、コピーしたりCSV形式で一括ダウンロードができます。
Keyword Tool
海外製のキーワード取得ツール。Googleのサジェスト機能を使用して、ロングテールキーワードを何百個も生成できます。キーワード生成に使用する言語は、複数の言語から選択が可能。それぞれの検索エンジンでサポートされている全ての国と言語をフォローしています。
アカウントを作成しなくても、無料で使えますが、無料プランではキーワードの検索ボリュームが取得できません。検索ボリュームを取得するには、有料プランに申し込むか、他の検索ボリュームを取得できるツールでキーワードを再調査する必要があります。取得データは、コピーしたり、CSVファイルやExcelファイルにエクスポートできます。
グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
Googleのサジェスト機能で表示されるサジェストキーワードを取得して、CSV形式でまとめてダウンロードできるツールです。会員以外の検索数は1日1回。検索会員には登録料金が必要です。オプション料金で、検索回数を増やせます。
Kouho
キーワード候補を探すための無料で使えるサジェストツールです。Google検索を中心にしたサジェストツールが多い中、Amazonサジェストや楽天サジェスト、Twitter共起語などからもキーワード候補が探がせます。無料ユーザー登録をすると、検索履歴を30件まで表示したり、取得したキーワードを全てテキストファイルでダウンロードできるようになります。
※画像はGoogleサジェストの調整作業中のためGoogleサジェストが使えず表示されていません。。
SEO対策における関連キーワード使用のポイント
テーマにあった関連キーワードを選定する
関連キーワードから専門的なサイト設計を目指すには、サイトテーマにあった関連キーワードを選定することが大切です。選定の際、サイトのテーマと無関係のキーワードを選定すると、専門的なサイト設計ができません。
関連キーワードからコンテンツ内容の方向を探る
意外な関連キーワードの中に、ユーザの思わぬニーズが隠されており、コンテンツ作成のヒントになることも。ツールを利用して確認した関連キーワードと検索ボリュームからは、ターゲットユーザーが何を知りたいと思っているかが分かります。
検索ボリュームを考慮する
関連キーワードを選ぶ時は、できるだけ検索ボリュームがある関連キーワードを選ぶことが重要です。検索ボリュームがあれば、検索ユーザーが多いため上位化された場合、ある程度の検索流入が見込めます。反対に、検索ボリュームがないなら、上位化されても検索流入はほとんど見込めません。ただし、検索ボリュームが少なくても、検索意図が明確なら、意欲の高いユーザーが流入する可能性があります。
ドメインパワーが低い間は、競合性が低く上位表示が狙いやすい、検索ボリュームが「10~100」「100~1000」の関連キーワードを優先的に選定して、着実に検索流入数を積み上げていくのが効果的です。
関連キーワードでサイトの評価を高める
選定した関連キーワードで検索して、競合になる上位サイト記事のタイトル名やコンテンツ内容を確認。競合上位記事のコンテンツ傾向を採用して、オリジナルのwebページを作成します。この時、タイトルには必ずSEOキーワードを入れ、ユーザーの求める情報を網羅した良質なコンテンツになるように仕上げましょう。
同じ要領で、良質なページを増やせばサイト全体の専門性と信頼性がアップし、Googleに評価されやすくなります。
まとめ?
関連キーワードは、ユーザーが「これを知りたい」という検索ニーズを表します。そうした意味の近いキーワードが一つの記事に複数含まれていると、Googleから記事の網羅性・専門性が高いと高評価されます。
しかし、一つの記事にたくさんのキーワードを盛り込むのは、分脈や分量、記事の読みやすさを考えると容易ではありません。解決策としては、関連キーワードに関する複数の記事を作成し、それをリンクでつないでひとかたまりのコンテンツにするのが有効です。
本質的に重要なのは「関連キーワードをたくさん盛り込むこと」ではなく「ユーザー(読者)の多様な検索ニーズに適切に答えられているかどうか」。ユーザーの検索意図が反映された関連キーワードを参考にしつつ、ユーザーファーストでわかりやすい良質なコンテンツ制作に努めていきましょう。
コンテンツ制作の進め方については、こちらの『コンテンツ大量消費時代における効率的なコンテンツ制作の進め方』もぜひチェックしてみてください。
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