あなたの会社も「リブランディング」が必要かも?

デジタルマーケティング

「自社ブランドのイメージが、なんだかフレッシュではなくなってきた……」

「ブランドのイメージを変えて、もっと商品が売れるようにしたい!」

こんなときに有効なのが「リブランディング」。すなわち、「ブランドの再構築」だ。ブランドのアイデンティティを見直し、必要に応じて新しいマーケティング施策などを取り入れ、その再生を図る、あるいは価値を高める試みである。

あなたの会社も、今このプロセスによって生まれ変わる必要があるかもしれない。
今回は実際に、どんなときにリブランディングに取り組むべきか、見ていこう。

どんなときにリブランディングが必要?

1. ブランドイメージを、もっと○○にしたいとき

マーケティング調査の結果などを見て、ブランドイメージを変えたほうがよいだろうと判断したときに、リブランディングが必要となる。「もっと親しみやすく」「もっと現代的に」など、もっと○○にしたいときに、有効だ。

2. 誤解、勘違いをなくし、見てもらえなかった部分を見てもらいたいとき

ボディケア用品も提供しているのに、メイクアップ商品しか提供していないというイメージを持たれてしまっている……など、ブランドに対する誤解や勘違いがあるときも、一考の価値あり。

3. リーチしたいターゲット層にリーチできないとき

本当はシニア世代にも興味を持ってほしい商品があるのに、20代~30代向けのブランドと思われがちなときも、ロゴやWebサイトの雰囲気などを見直したほうがよいだろう。

4. 競争の激しいマーケットで、目立つ必要のあるとき

ライバルの多い業界において、他社より「目立つ」ことで多くの顧客を獲得したいとき、リブランディングで消費者に強いインパクトを与えるという方法がある。

5. 新しいマーケットで勝負するとき

これまではスナック菓子しか製造していなかったけれど、今度新しく氷菓を手がけていきたい! というように、新しい市場で勝負に出るときにも有効。

6. 新商品を発表する、あるいは新サービスを開始するとき

新商品や新サービスのローンチに合わせてリブランディングすれば、それらの商品やサービスの宣伝とブランドの価値の再発進を一挙に行えるので、コストを抑えられるうえに、インパクトも倍増する。

7. 「こう変わりました」ということを示したいとき

自社の商品やサービスが不評となり、企業全体のイメージが低下してしまったときには、不評となった原因を深く追究し、ブランドの再生を図りたい。

8. ビジネスが成長し、高いレベルで競争しなければならなくなったとき

自社ビジネスの規模が大きくなって、開発する製品やサービスの質が高くなってきたときにも、ブランド・アイデンティティを見直し、高いレベルでの競争に備える必要がある。

9. 将来の方向性を示すべきとき

「この企業は、これから何か新しいことに挑戦して、いい商品を開発してくれそう」という消費者からの期待を高めるためには、将来の方向性を含めたブランド・アイデンティティの確立が有効となる。

リブランディングを実行するときに、気をつけたいこと

今回見てきたような、「リブランディングを行うべき理由」があれば、次に実行へのステップに移る計画を立てたい。おおまかに分けて以下の3段階の手順で進めることになる。

1. ターゲット顧客のリサーチをベースに、リブランディングの戦略を立てる。
2. 新たなブランドイメージを発信するための具体的な手段を検討し、その準備を行う。
(ロゴやWebサイトを変えるなど)
3.リブランディングによって構築した新たなブランドイメージを発信していく。

この実行段階で、気を付けていただきたいポイントが3つほどあるので、チェックしてみてほしい。

1. リブランディングは「すべてを」修復できるわけではない

なんらかのきっかけで企業のイメージが低下してしまい、リブランディングで信頼を回復しようとする場合、これは、「万能薬」ではないことを認識しておいたほうがよい。

リブランディングによって、お客さんからの信頼が回復しても、イメージを低下させることになったそもそもの原因が企業内に残っている限り、同じ問題が再発する恐れがある。「表面を取り繕う」ためのリブランディングになってしまわないよう、根本の原因を突き止めてから実行しよう。

2. 顧客目線を大切に

ライバル企業がリブランディングを実行したから、あるいは、マーケティングチームが新しいことを試してみたくなったから、などという理由だけで、リブランディングに走るのはNG。新しく生まれ変わったブランドは、あくまで「消費者の目」から見て魅力的なものでなければならない。そのことを常に念頭に置くべきである。

3. すぐに効き目が出ないこともある

一度定着した他人のイメージがなかなか変わらないことがあるように、企業のイメージチェンジもすぐには功を奏しないこともある。将来を見据えつつ、じっくり取り組もう。

まとめ

いかがだっただろうか? ブランドの再生やイメージアップを図れるリブランディング。今回ご紹介した点などを参考に、あなたの会社ではいつ、どのようなときに必要となるかを検討してほしい。また、実行の際は、ぜひ今回挙げた「実行上の3つの注意点」をふまえながら、効果的に行ってほしいと思う。

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