ターゲットオーディエンスにリーチするための3つのアイデア

デジタルマーケティング

今年(2014年)初め、グーグルのマッツ・カット氏がSEOを目的としたゲスト投稿の利用に対して警鐘を鳴らした。

マッツ・カット氏の発言の裏には、グーグルの「コンテンツの質」重視の姿勢が透けて見える。我々の多くは、オーディエンスに役立つ質の良いコンテンツを作成している。しかし、ターゲットとするオーディエンスにリーチしていなければ意味がない。

そのため、上記のようなSEO目的でゲスト投稿を利用する場合もあるようだが、品質や有用性が伴わなければスパムと判断されることもある。そこで、ターゲットにリーチする手法として、参考になる記事を紹介したい。「ターゲットにリーチするための3つのステップ」(原題:Publish Content Where it Will Reach Your Target Audience: 3 Key Steps)である。

1.正しいメディアプラットフォームを選ぶ

Huffington PostやBuzz Feedは人気のサイトであり、このような訪問者数が多いサイトにコンテンツを掲載することは、重要なことだ。しかし、そういった主要なメディアプラットフォームであれば、何でもよいとしてしまうのは問題がある。

まずはそのサイトに、あなたの考えるターゲットオーディエンスが訪れるサイトだろうか? 彼らは何に興味があり、どんな時間の過ごし方をするだろうか? 彼らのライフスタイルや属性に合ったメディアプラットフォームを検討する必要がある。

なぜなら、主要なメディアプラットフォームでなくても、あなたが得意とするコンテンツのカテゴリーに特化したニッチなメディアも存在するからだ。

そういった専門性を持ったメディアはオーディエンスも前提となる知識を持ち、より深くその課題について興味を持っている可能性が高い。また、自分が投稿したいカテゴリーの記事とそのコメントを読んでみよう。

そのカテゴリーでカバーできていないトピックスはあるか、さらにオーディエンスがその記事のどこに共感するか、批判的かを分析し、記事投稿の参考にしよう。

2.情報のギャップを探せ

コンテンツ公開におけるリサーチで重要なことは、Web上にどんな情報が投稿されているか、いないかである。

誰も公開していない情報を見つけ、記事にするのが望ましい。しかし、そんな貴重な情報がいつもあるわけではない。むしろ、ないほうが多いだろう。そこで、速報による事実のみの一次情報ではなく、質の高い二次情報を目指すことをお勧めする。

考え方としては、複数の視点を持つことだ。ある情報について、事実は1つだが、様々な視点から解釈は何通りもできる。

例えば、Appleが新製品を発売したとしよう。これを事実のみの記事としても、通信社よりも早く記事にすることは不可能だ。そこで二次情報として、その製品のスペックの解説やどこが他社製品と異なるかなど、製品をメインとした記事を書くべきだ。

これは業界視点の記事と言えるだろう。消費者視点としては、スペックよりもそのツールで生活がどう変わるか、どんなことができるか、何が楽しめるかを伝えることになる。

このように、複数の視点から様々なストーリーを紡ぎだすことが可能である。ポイントは、斜め45度の視点が大切になる(たいてい、みな同じことを考えるので)。加えて、視点はいきなり変えられないので、日頃から「もし○○だったら」などの思考訓練や、まったく立場が異なる人との交流が有用かもしれない。

3.みずから知見を発見し、公開しよう

記事には新しさが重要である。一次情報を得られない場合、二次情報として加工の手法を先ほど述べたが、実は自分で一次情報を作り出すことは可能だ。

社会科学や理系の実証研究を思い浮かべて欲しい。よくニュースで経済、心理、医療の研究結果が話題になる。例えば「コーヒーを飲むと肝臓にいい」、「株式投資は実は美人投票だ」などだ。

これは、データを集めて分析した結果である。難しい分析手法を用いなくても、簡単なアンケートでも十分に新しい知見を得ることができる。自身のサイトにアンケートを設置して、訪問者に回答してもらい、その内容を分析、公表することだ。コメントを促す要素としても魅力的だ。

興味のある課題について、みんながどのように感じているのか知りたいという欲求は誰にでもある。ただし、あまりわかりきった意味のない質問は、回答者が退屈してしまうし、執筆者の課題に対する知識の深さや資質が浮き彫りになるため、面白さを狙ったものか、自分の専門分野に特化したほうが無難だろう。

さらに高度な手法としては、オーディエンスが知りたい課題を仮説とし、データから実証的に結果を導き出すことだ。もしくは、仮説に該当するようなケーススタディから、解決法を導きだすことも面白いかもしれない。

参考元: Publish Content Where it Will Reach Your Target Audience: 3 Key Steps

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