好調ラルフローレン、eコマースを世界展開へ

EC(Eコマース)

米国ラルフローレンの業績が好調だ。特にeコマースが前年比30%増と順調に伸びている。今後はeコマースの世界展開に力を入れていく方針とのことだ。

年率30%の勢いでeコマースの売り上げを伸ばしているラルフローレン社。同社は今後、海外でのeコマース展開を積極的に仕掛けていく予定だ。

ラルフローレン社は、2012年「インターネット小売業者トップ500」のランキングで69位。オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ、イギリスで、すでにオンライン販売をしている。 今週、ウォールストリートのアナリストに収支報告を行った同社のCOO(最高執行責任者)ロジャー・ファラ氏によると、eコマースの急成長を受け、4月1日から始まった2013年度には、日本でもオンライン販売をスタートするという。

「我々は、より特化したマーケティング、より洗練された技術力、最高の顧客体験に注力し、高成長のグローバル・eコマースに投資し続けます」とファラ氏はアナリストに述べた。「2013年度下半期に、日本でもeコマースを立ち上げる予定です。また、ビジネス規模が現状から2倍になっても支障をきたさないように、米国のカスタマーサービスと物流センターを増強、RalphLauren.comの機能を倍増します。」

3月31日期末の2012会計年度、ラルフローレン社からの報告:

  • eコマースの売上高は約30%伸び、3.69億ドル(約295億円)から約4.799億ドル(約384億円)に増加。
  • 総売上高は17%伸び、2011年度の27億7千万ドル(約2216億円)から32億4千万ドル(約2592億円)に増加。
  • 既存店舗売上高は14%増加。
  • 純利益は20%伸び、5億6千76万ドル(約461億円)から6億8千10万ドル(約545億円)に増加した。
  • 総売上高に占めるeコマースの割合は2011年度は約13.3%だったが、現在は14.8%を占める。

「2013年度は、今後の10年間で当社の成長の鍵となる分野への投資を増やしていきます」とCFO(最高財務責任者)のトレーシー・トラヴィス氏はアナリストに語った。 「その投資の中には、引き続き成長するeコマースの世界展開が含まれており、アジアでさらに拡大すべく、社をあげて取り組んでいきます。。お客様のオンラインショッピングへの要望に応え続けていくためです」

まとめ

ラルフローレンのeコマースの売上が30%ものび、しかも売上に占める割合が15%近くに達しているというのは驚きだ。彼らはGSI(現在はeBayグループ傘下)に、eコマースの運営をアウトソースしているので、今回の好業績もGSIの手腕に追う所が大なのかもしれない。今後は、グローバル展開を強化していくという事であり、特にアジアにフォーカスを当てているのが明らかだ。そして、日本は、アジアの入り口、ゲートウェイとして位置づけられているという事だ。

今まで、日本のアパレル企業は、ZOZOTOWNに出店して販売を委託しており、自社内にeコマースのノウハウが蓄積されていないという問題がある。このような中、米国のeコマースで鍛え抜かれたラルフローレンのeコマースが日本に進出し、どのような成果をあげていくのか、目が離せなくなりそうだ。日本のアパレル企業も、ラルフローレンのようにeコマースを軸にした世界展開というオプションを真剣に考えるべきではないだろうか?

出典:Ralph Lauren sees more global e-commerce coming soon