ウチのケーキは一味違う!ユニークさを売りにデジタルマーケティングで成功した小さなケーキ屋さん「Pink Cake Box」

コンテンツマーケティング

デジタル化が急速に発展している今、マーケティング手法もまた進化し続けている。大企業、中小企業にかかわらず、そのデジタル化の波に上手く乗り続けていける企業こそが、今後の生き残り競争に勝ち抜いていくのではないだろうか。

アメリカ・ニュージャージー州の「Pink Cake Box」は、特別な記念日やお祝いに一風変わったケーキをオーダーメイドできる、小さなケーキ屋さんだ。

同社は、「デジタルマーケティング」がブランドの認知度を上げるのに必要不可欠なツールであることを熟知している。

ここでは、Webサイトやソーシャルメディアを賢く活用し、成功に導いたデジタルマーケティング戦略を探っていきたい。

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出典:Pink Cake Box

ターゲット設定

Pink Cake Boxに足を運んでも、日本のケーキ屋さんのようにショーケースに商品がずらりと並んでいるわけではない。また、同社が「売り」にしている創作ケーキもない。どこにでも売っている普通のケーキやカップケーキ、クッキーが数点置いてあるだけだ。

Pink Cake Boxの商品は、結婚式、誕生日、ベビーシャワー(出産前に妊婦を祝う行事)など、大切なライフイベントを「世界に一つだけ」の特別なケーキでお祝いしたい人たちや、主役や招待客を驚かせたいパーティの幹事に焦点を置いている。

ゆえに、同社のターゲット層はお店の前を行き交う人々ではなく、ネットでユニークかつクリエイティブなケーキを探してPink Cake BoxのWebサイトにたどり着く人々なのだ。

Webマーケティング戦略:ブログ

同社は2005年にオープンし、ホームページ作成のために競合他社のWebサイトをリサーチしたところ、どこも素晴らしい自社サイトを作成していた。

しかし、ここで店主に一つ疑問が生じた。どのサイトもブランド紹介、商品情報や連絡先などレイアウトや構成面で充実しているが、「一方通行」ではないか?

そこで他社と差異をつけるため、SEO機能が充実したWordPressを活用し、自社のホームページに顧客とインタラクティブな関係を築けるブログを設置した。

ブログには、顧客やケーキ愛好家にとって話題性抜群な、新しいケーキ、コンテストやビデオなどの情報を常に更新して大好評であった。

このブログにより、Pink Cake Boxはブランド認知度の向上に成功している。

ソーシャルメディア戦略:商品写真のシェア

ソーシャルメディアを活用するにあたり、同社は商品の「詳細(テキスト情報)」ではなく、「写真」を前面に押し出した。

ユニークでカラフルな創作ケーキの写真をさまざまなソーシャルメディアでシェアし、それを見たユーザーが、その独創的なケーキに魅了される。そして次々と写真はシェアされ、ソーシャルメディアのプロフィールを経由してWebサイトへとアクセスが拡大した。

2014年10月現在、Pink Cake Box ではFacebookで9万5000人、Twitterに2万1000人、Pinterestでは1万人のファンを獲得しており、その数は増え続けている。

コンテンツマーケティング戦略:百聞は一見にしかず

Pink Cake BoxのWebサイトは、ケーキギャラリー、レシピ紹介、ケーキ作りのアドバイス、ビデオ講座、クラス、レビューなど、ケーキに興味のある人たちが必要とするコンテンツを網羅している。

しかし、同社の「売り」である創作ケーキを多くの人に見てもらうには、やはり「写真」が有効である。まず、見てもらわなければ何も始まらない。

そこでビジュアルに重点を置くため、メニューやコンテンツは全て「サムネイル」を使用し、見やすくした。詳細を知りたければ、そのサムネイルをクリックすればよいだけだ。

まとめ

Pink Cake Boxは、ブログを中軸に据えて、Webサイトの訪問客を十分満足させている。その満足感はやがてブログのエンゲージメント、写真のシェア、そして購買意欲へとつながっていく。

自社にとって適切なデジタルマーケティング戦略を見つけ出すには、明確な目標を設定したうえで、さまざまな成功事例から学ぶ柔軟性を持つことだ。そうすることで、独自のアイデアが生まれ、革新的なデジタルマーケティングを実現できる。

Pink Cake Boxの事例を、ぜひ、あなたの会社、あなたの店舗でも役立ててほしい。