ユーモアでバズを引き起こせ!世界中の企業が行っている便乗ツイートとは?

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FacebookやPinterestなどと並んで、世界中でSNSマーケティングのツールとして活用されているTwitter。しかし、なかにはどのように活用すればいいのか、いまいち分かりにくいと感じている人はいないだろうか。
何万人ものフォロワーをかかえるアカウントを持っているのならともかく、フォロワーが少ないうちは発言が注目されることはまれで、なかなか拡散しにくい。そんな時は、ユーモアあふれる便乗ツイートを行ってみるのはいかがだろうか?
わずか7分後に投稿された、イギリス日産の便乗ツイート
2014年9月8日、世界中にあるニュースが駆け巡った。イギリスのウィリアム王子の妻であるキャサリン妃が、第二子を妊娠したことが発表されたのだ。もともと早い段階から噂が広がっていただけに、イギリス国内は祝福ムードに包まれた。そんななか、イギリスの日産は以下のようなツイートを投稿したのだ。
<Twitterリンク/日産>
It could be triplets and there would *still* be enough room for the Queen... #XTrail #SevenSeats #RoyalBaby pic.twitter.com/k4HiNAb7lq
— NissanUK (@NissanUK) 2014, 9月 8
ツイートの内容は「もし仮に三つ子だったとしても、女王陛下のための十分なスペースが残されています」というもの。写真にあるX-TRAILは7人乗りだから、まだまだ大丈夫ですというわけだ。
なんともユニークな内容だが、本当に注目すべきはこの投稿が行われた時間にある。なんと、ニュースの発表からわずか7分後にツイートされたのだ。たとえ最速でニュースを知ったとしても、たった7分ならまだ興奮が覚めないタイミングではないだろうか。イギリス国内の祝福ムードとも相まって、大きな話題になった事例だ。
心配しないで、そんなのいつものことだから
次にご紹介するのは、2014年9月に発売されたiPhone6に便乗したツイートだ。毎度のことながら、今回も発売前から仕様に関する噂が流れたり、店舗前に泊まり込みで列を作る人が現れたりして、大きな話題となった。
しかし、発売後ほどなくして、あるひとつのニュースがユーザーの間に広がった。ズボンのポケットに入れていたiPhone6が、曲がってしまったというものだ。これまでのiPhoneに比べて薄型化、大型化されたiPhone6は、構造的に曲がりやすくなってしまったというニュース。高価な機種なだけに、すでに購入したユーザーの間ではショッキングな話題となってしまった。
そんななか、ビールメーカーであるハイネケンが、本国オランダで以下のような投稿を行った。
<Twitterリンク/ハイネケン>
Dear Apple… #BendGate pic.twitter.com/XJ8zVEUog9
— Heineken NL (@Heineken_NL) 2014, 9月 25
ツイートの内容は「親愛なるAppleへ。心配しないで、そんなの私たちにとってはいつものことだから」というもの。投稿には曲がってしまったビールの王冠の写真が添付されている。もちろんこれはジョークだが、ユーザーの間で面白いと評判になり、11月下旬の段階で1万1,000件を超えるリツイートを集めることに成功した。
「そりゃ確かに、ビールの王冠はいつも曲がってるけどさ……」というiPhone6ユーザーの嘆きが聞こえてきそうな、なんともユニークなツイートである。
お腹がすいたら、スニッカーズをかじろう
最後にもうひとつ、2014年のブラジルW杯に関する事例を紹介したい。W杯は国と国がぶつかり合う大きな大会だけに、試合中のちょっとしたジャッジやファールが大きな話題となり、ドラマを生み出す。そんな舞台で、ウルグアイ代表のルイス・スアレス選手がイタリア代表との試合中に、相手選手の肩に噛みつきを行ったのだ。
もちろん、これは一発でレッドカードが出るほどの重大な反則行為。ショッキングなニュースとして世界中で話題になった。
そんななかで、スニッカーズが行ったのが以下のツイートだ。
<Twitterリンク/スニッカーズ>
Hey @luis16suarez. Next time you're hungry just grab a Snickers. #worldcup #luissuarez #EatASNICKERS pic.twitter.com/3RAO537HjW
— SNICKERS® (@SNICKERS) 2014, 6月 24
内容は「ルイス・スアレスへ。お腹がすいたら、スニッカーズをかじろう。イタリアンよりも満足できると思うよ」というもの。イタリアンとはもちろん、相手選手である「イタリア人」と「イタリア料理」をかけたものだ。
元のニュースの反響が大きかったこともあり、このスニッカーズのツイートも大きな話題となった。11月下旬の段階でのリツイート数はなんと4万7,000件以上。スニッカーズのブランド構築にも、さぞかし一役買ったのではないだろうか。
便乗ツイートは、情報の新鮮さが命!
今回ご紹介した三つの事例を見ていくと、こうした便乗ツイートは情報の新鮮さがなにより大切であることがお分かりいただけるだろう。便乗の元になるニュースがまだホットで、人々の話題にのぼっているからこそ、それにかかわる投稿がユニークなものとして受け入れられるのだ。
もし、この便乗ツイートを試してみようと思っている人は、まずはこの先にどのようなニュースが起こりそうか、洗い出してみることから始めるといいだろう。
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