15万人が参加!プジョー史上最速スポーツカーのプロモーションが熱い

コンテンツマーケティング

創業200年以上の歴史を持ち、世界最初の自動車量産メーカーである「プジョー」。

その技術や性能の高さには定評があるが、コンテンツマーケティング分野での成功もまた素晴らしい。

ものを作る会社としてヒット製品を生み出すのに大切なことは、「顧客のニーズを把握した製品作り」から始まる「ロイヤリティの確保」である。そして、その基本をうまくコンテンツマーケティングに取り入れる賢さを持つことが、人々の目に留まるような話題性のあるコンテンツを作る秘訣だと思う。

プジョーは、これを実践しているのだ。

今日は、そんなプジョーの数あるコンテンツの中から、「#RCZRace The Car Faster Than Twitter(Twitterより速い車)」について紹介してみたい。

これは、最速の車として売り出した「RCZ R」キャンペーンの一環として制作されたもの。爆発的な人気を見せたTwitterイベントである。

ゲーム性を持たせてヒートアップ

このキャンペーンがまたたく間に話題になった理由は、そのゲーム性であろう。

人間は、勝ち負けがついたり他の人と勝負するイベントに熱中したりする傾向があり、その結果を話題にしたくなるものである。プジョーはそこに目をつけ、自分たちの「最速」の車とインターネット上で「最速」のTwitterを使い、一般人参加型のゲームという形のコンテンツを作り上げた。

ゲームの内容は非常にシンプルだ。Twitterの専用アカウントで、あらかじめ設定された140文字を、指定時間11秒以内に全てタイプできれば勝ち。できなければRCZ Rの勝ちである。

タイピングという、幅広い年齢層や人種に受け入れられやすい基本的な動作。11秒という短い時間で勝敗がつくため、ついつい熱中して何度も挑戦したくなる中毒性。Twitterで勝敗結果やゲームについて簡単に口コミを広めていける手軽さ。どれをとっても絶妙である。

タイプしている文にも宣伝効果が

このゲーム中でタイプする文は、そのまま参加者のTwitterアカウントにポストされるようになっている。

“Live from the Race:My fingers slipped on a corner and the new RCZ R was too quick. Think you can do better?”

「レースから実況中継中:指がコーナーでスリップしたし、RCZ Rは速すぎた。あなたの方がうまくできる?」

この文とともにリンクがポストされていたら、それを見た友人やフォロワーはかなりの確率でリンクをクリックするだろうし、ゲームにも参加してみるのではないだろうか。

Twitterの最大の魅力である、拡散性をきわめて効果的に利用した方法である。

煽り(あおり)のうまいプロモーションビデオ

このキャンペーンに対してプジョーが作り上げたプロモーションビデオもまた、テンポの良さが際立っている。

ビデオの長さは1分21秒。再生ボタンをクリックすると、ついつい体が一緒に揺れてしまう軽快な音楽とともに、さっそうとスクリーンに現れるRCZ R。しかし、車についての説明は「最速」であることに重点を絞り、最小限に抑えてたったの25秒程度である。

そこからは「BUT IS IT REALLY THAT FAST?(でも本当にそんなに速いの?)」というユーザーの挑戦が始まる。インターネット上で最速のTwitterとの勝負という触れ込みで、パソコンの前に座った男性とモニター上のRCZ Rの熱い戦いが始まる。

もちろん、結果は男性の負け。その悔しさを伝えることで、「なら自分が勝ってみせよう」と、闘志に火がついてしまう人も多いのではないだろうか。

ビデオの締めには、今までの挑戦者数やツイート数、オピニオンリーダーの間でも話題になっていることに触れ、話題に乗り遅れたくないと思う傾向にある人間の習性をうまく刺激している。

楽しめるコンテンツはやはり話題になる

コンテンツマーケティングの成功とは、やはり話題性なしでは語れないものだ。

プジョーの今回の成功は、「自分も参加できて楽しい」「ゲーム性があって楽しい」「周りとその楽しさを共有できてさらに楽しい」という、3点をカバーしたことに勝因があるだろう。

コンテンツを作る際、製品やサービスの良さを伝えるのはもちろん大切だ。しかし、その伝え方はいろいろあることを忘れずに、人々に楽しさを与えることができる話題性のあるコンテンツの発信を心がけることが、成功の秘訣だろう。

参考元: プジョーの発展と歴史 Peuget RCZ R:#RCZRace The Car Faster Than Twitter

関連記事: シェアされたければ、ネタを提供しよう! Facebookでも、嫌われずに商品の宣伝をするためのヒントは「ひとけ」にあった その手があったか!!世界初?「写真」で支払いがタダになるレストラン