著作権における“世紀の一戦”がTwitterによって勃発

デジタルマーケティング

ボクシング史上最高額のファイトマネーで世紀の一戦と話題を呼んだ2015年5月3日のメイウェザーVSパッキャオ戦。日本ではWOWOWが独占生中継を配信し、巨額のペイパービューを獲得したとされているが、一方で、Twitterアプリを通じて、ちゃっかり無料観戦したという人が続出し、問題となっている。

問題となっているのは、Twitterが配信している無料ライブストリーミングアプリ「Periscope(ペリスコープ)」。同アプリは、iPhoneから簡単にライブ映像を配信することができるアプリで、2015年1月にTwitterに買収され、劇的にダウンロード数を増やしている。

Twitter社のディック・コストロ氏はこの事案を受けて、「今夜の勝利者はPeriscope」であると発言したことから、米ケーブル放送局HBOおよびショータイムは、PeriscopeやMeeacatといったアプリ配信企業にストリーミングを遮断するよう要請した。

こうした海賊行為が批判される一方で、ストリーミング配信されることが、有料テレビにとってより多くの潜在顧客を発掘することにつながるとの指摘もある。例えばHBOは人気番組「ゲーム・オブ・スローンズ」をより多くの人にリーチさせるために、Periscopeを使用して配信していた過去がある。また、21世紀FOX社の顧問シェリー・パーマー氏は「この世紀の一戦をストリーミングを通じて観戦した」と語っている。

宗像はこう考える

どうだろう?結局、今回の一番の勝者はPeriscopeを買収したTwitterなのかもしれない。今回の事件を通じて一気にPeriscopeがメジャーになったからだ。著作権の問題はもちろんあるし議論が続くだろうが、こういうスマートフォンアプリは今後どんどん出てくる。もはや、有料課金(Paywall)の中にコンテンツを閉じ込めておくのが無理な時代になりつつある。むしろ、コンテンツそのものでは課金せず、周辺商材でマネタイズを図る、妖怪ウォッチ的なモデルを模索する必要があるのかもしれないとさえ、感じる。

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Source: Bloomberg

Photo Credit: The Daily Sports Herald under creative commons