パナソニックに学ぶコンテンツマーケティング!働く女性向けレシピ提案サイト「ウィークックナビ」

オウンドメディア

2014年4月10日にパナソニック株式会社が運営する、働く女性向けレシピ提案サイト「ウィークックナビ」がオープンした。

人気の料理研究家が考えたレシピを無料で公開するという、主婦を味方につけたコンテンツマーケティングの好事例だ。

今回は、「ウィークックナビ」を参考に、コンテンツマーケティングについて考えていきたい。

ターゲットの明確化が好循環を生む

同サイトがターゲットとしているのは、主婦層でも働く女性。

「仕事から帰ってきて、手の込んだ料理を作るのは難しい。だけど、なるべく家族には手料理を食べさせてあげたい」という、主婦の要望を叶えてくれるサイト構成となっている。

ターゲットを明確にし、「ウィークックナビは、毎日忙しい貴方のための食生活提案サイトです。」という、刺さるコンセプトを設定しているところが非常によく考えられている。

それだけではない。実際は専業主婦の女性たちも、毎日の献立など、料理について苦労しているはずだ。

結果として、働いている女性はもちろん、それ以外の主婦層も囲い込めるというターゲティングはうまいといえる。

コンセプトがコンテンツを魅力的にする

明確なターゲットとコンセプトがあると、コンテンツが具体的なものになる。

同サイトは、「段取り上手で無駄なく美味しく!1週間の献立はウィークックナビ」というテーマで構成されており、設定しているユーザーに魅力的なコンテンツを配信している。

コンテンツは単なるレシピ紹介に終わらず、1週間分の食材のお買い物リストを用意し、ダウンロードできるようにしている。

ターゲットの目線になり、「なにを提供したら、喜ばれるか」ということが徹底的に考えられているのがわかる。

無料で公開し、プロモーションにつなげる

同サイトを監修しているのは、still先生こと、料理研究家の片山由美先生。

彼女は、毎日1万アクセスを超えるブログ「Bienvenue chez nous!:ようこそ我が家へ」を運営している。

また、『stillさんちの「秘伝のたれ」レシピ』、『stillさんのはじめてのお料理』、『毎朝助かるお弁当おかず200』などの多くの書籍を出版している、売れっ子の料理研究家だ。

そんな彼女のレシピをすべて無料で公開するというから、コンテンツマーケティングへの力の入れようが、うかがえる。

基本的に利用は無料であるものの、一部のコンテンツの利用には、クラブパナソニックの会員登録が必要になる。

そこからユーザー情報を集めようというのは、これまでのコンテンツマーケティングと変わらないのだが、実はサイトオープン直後3カ月間は、会員登録なしで閲覧・ダウンロードができるキャンペーンを行った。

「ウィークックナビ」の進化に期待

有料の書籍も多く出版されている人気料理研究家に監修してもらって、1週間分の作り置きレシピを毎週、無料で公開する。しかも、手の込んだ、ビジュアル的にもすぐれたサイトで。

工数とコストがかかることは容易に想像できるが、主婦層のサイトへの来訪や、ブランディングの醸成という効果が見込める、コンテンツマーケティングの好事例といえる。

将来的には、同社の商品を絡めたレシピを紹介したりするなどして、同社製品に上手につなげる場を設ける、といった手法も考えられるのかもしれない。

今後、どのように進化していくのか、目が離せないところだ。

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