ペンと紙さえあればOK!オウンドメディアのはじめ方

コンテンツマーケティング

「コンテンツマーケティングって何だろう」「オウンドメディアって……?」と検索してここにたどり着いたみなさん、こんにちは! イノーバでクリエイティブディレクターを務めている藤島由希です。

オウンドメディアの話に移る前に、私と弊社CEO・宗像との出会いについて簡単に触れておきます。

ある日、Facebookのタイムラインに、私のフレンドの誰かが「いいね!」を押した記事が流れてきました。記事によると、「これからはライターがWEBで主役になる時代」とのこと。ふむ、興味深い。サイト内を巡ってみると、何やらブログを書いてビジネスをしているおじさんらしい。そしてライターを募集しているという。なるほど、登録しよう。

そう、その時点では、私はフリーライターだったのです。女性誌の畑で育った、キャリア15年の、完全にアナログなフリーライター。WEBマーケティングの知識、ゼロ。

登録後、その宗像なる“ブログおじさん”から、「すぐにお会いしたい」とのメールが届きました。まだ従業員はいない、オフィスもない。しかし事業を拡大したいので手伝ってほしい、と。なんと大胆な……。これがベンチャー企業の経営者ってやつか。どれどれ、一つ顔でも拝んでやろう。そんな軽い気持ちで私は面談に向かいました。

コンテンツマーケティングは昔からあるもの

実際に対面した“ブログおじさん”は、意外にも同じ歳であった……。そして黒いタートルネックのセーターにデニム姿。「和製スティーブ・ジョブズといったところだな」というのがファーストインプレッション。そして和製スティーブ・ジョブズの説明がはじまる。「コンテンツマーケティングをご存知ですか?」と。

ランチを食べながらのカジュアルな面談。数十分間の説明で、私はすぐにその「コンテンツマーケティング」なるものを理解した。なあんだ、それ、知ってる。昔からあるやつでしょ?

私がすぐに思い出したのが、資生堂の企業文化誌『花椿』。1924年に創刊された女性向けの雑誌で、化粧品に限らず、ファッション、カルチャー、アートなど、幅広い情報で構成されたもの。おしゃれ女子ならば必ずチェックするビューティーマガジン。(※現在はWEBでも展開中。https://www.shiseido.co.jp/hanatsubaki/

資生堂の企業文化誌だからといって、自社の化粧品ばかりが並んだ“広告紙”や“カタログ”ではない。女性の暮らしをもっと豊かに、美しく……。そんなメッセージ性を持つ『花椿』に触れることで、女性たちは自然と資生堂というブランドのファンになっていく。長い長いお付き合い……。

それをWEBでやりたいってことでしょ? 了解、やるわ。私は、イノーバにジョインすることをその場で決めました。

オウンドメディアをはじめるって実は簡単

イノーバで働きながら、WEBとマーケティングの勉強を進めるうちに、『花椿』のような企業が発信する媒体を「オウンドメディア」と呼ぶことを覚えました。カタカナが苦手で覚えられそうもないなぁという方は、「おいどんのメディア」とでも覚えておけばいいと思います。つまり自分の会社の、自分たちが発信するメディア。

でも『花椿』みたいに立派な媒体を自社でつくるのは難しいよ。そもそも予算も人員的リソースもないし……というご意見も、ごもっともです。メディア出身の私から言わせていただくと、確かに本格的なWEBメディアを構えるのは容易なことではありません。

でも、オウンドメディアは簡単です。私の言っていること、矛盾してますか?

実は街中にはオウンドメディアだらけ

私がよく利用するパン屋さんの店頭には、定期的にこんな看板が登場します。パン屋さんの発信する『コミュニケーションペーパー』……とはいえ、すべて手描き。すごい! 5月号は鯉のぼりと兜、この季節に盛りを迎える薔薇が描かれていました。そんな季節におすすめのパンやジュースの情報がさりげなく載っています。

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ここまで手の込んだ大作だと、さすがに足を止めて読んでしまいます。そして、つい入店してパンを買ってしまいます。そのときの私の心に浮かぶのは、「おもしろいものを読ませてくれてありがとう」という感謝と、「本気で商売しているんだな」というリスペクトの気持ち。

この、手描きのコミュニケーションペーパーも立派な「オウンドメディア」です。昔からこの種のものは、みなさんの身近にありましたよね? 店主が一生懸命に書いている「○○通信」とか「△△新聞」とか。商品の広告チラシではなく、お客さんとのコミュニケーションを目的としたもの。まさに、オウンドメディアを介したコンテンツマーケティングです。

どうでしょう? これならすぐにでもはじめられそうではないですか?

コンテンツはミニマムなものからでいい

もう1つの事例は、こちらも私がよく利用する街の小さなケーキ屋さん。店頭にこうしてホワイトボードを置いています。

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日付と六輝、誕生花と花言葉。そして誕生日を迎える人のニックネーム。今日、この街では、ゆうだいくんとしょうたくんとまりかちゃんときよみちゃんが、ケーキで誕生日を祝ってもらえるようです。書かれている情報はこれだけ。

私は、朝の通勤時にこの“オウンドメディア”をチラッと見ることをとても楽しみにしています。「へぇ、そんな花言葉なんだ」「今日はお誕生日の人が多いな」と思うと、心がほっこりなごみます。このケーキ屋さんのユニークなところは、「誕生花 ゼラニウム/花ことば 憂鬱」などとアンハッピーなものまで書いちゃうところ。そんな日は、一緒に通勤する夫と「あれ見た? 正直っていうか、おもしろいねぇ」と笑い合います。そして週末には、ニヤニヤと思い出し笑いをしながら、このお店にケーキを買いに行きます。

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ちなみにここのケーキはとてもおいしいです。

商品に自信があるならすぐにオウンドメディアをはじめよう

私、とても大切なことをチラリとみなさんにお伝えしました。

そうです! 私がよく利用するパン屋さんもケーキ屋さんも、おいしいんです。商品に力があるのです。そうでなければ、どんなに巧みにマーケティングされたところで、財布の紐が固い主婦は買い物をしません。

自分の事業に、商品に、サービスに自信があるのなら、いますぐにでもコンテンツマーケティングをはじめましょう。現代には、FacebookやTwitterやPinterestやInstagramなど、秒速でアカウントを作成できる便利なツールがたくさんあります。「ITかぁ……苦手だな」というようでしたら、1本のペンと真っ白な紙さえあれば十分。まずはそこから、お客さんとの対話をはじめてみましょう。

 

「記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→。https://innova-jp.com/library/