スクリーンが小さくても大丈夫!モバイル用に動画を最適化するには?

デジタルマーケティング

あなたのサイトの動画は、モバイル用に最適化されているだろうか?

近年、スマートフォンをはじめとした、モバイルデバイス向けのサイトが重要視されている。その理由は、スマートフォン利用者の急増にある。デジタルマーケティング調査会社「eMarkter」のレポートによると、携帯電話のユーザー数は、今後3年間で43億人から51億人まで拡大すると予測されている。

「スマートフォンなどのモバイルデバイスでは、動画が再生できない」など、スマートフォン対応が不適切なサイトは、Google の検索順位が引き下げられる。そういったSEOの観点からも、モバイルデバイスへの最適化は必須課題だ。

そこで、動画をモバイルデバイス向けに最適化するためのポイントを紹介しよう。

1.利用可能な、最高品質のカメラで動画をつくる

Appleのホリデー向けCM「Misunderstood」は、さまざまな理由から、一時期話題になった。スマートフォンを持っていると、つい1人の世界に入り込み、周りとの協調性を欠いてしまうことをうまく生かした、面白い設定だ。

クリスマスの休日、家族や親戚が集まった場で、周りの子供たちが楽しんでいるなか、主人公の少年はiPhoneばかりいじって、ちょっと不機嫌そうな様子だ。そして、クリスマスの朝、その少年の真意がわかるといった内容だ。

Apple – Holiday – TV Ad – Misunderstood

https://www.youtube.com/watch?v=nhwhnEe7CjE

この動画では、iPhone5s特有のスローモーション撮影や、暗い場所での撮影、ストップモーション機能などが上手に組み込まれている。できあがった動画のテレビ再生など、Apple製品の完成度の高さがストレートに伝わってくる。

こういった動画からもわかるように、スマートフォンのカメラは、さらに高性能になってきている。しかし、本当に最高品質の動画をつくり出したければ、デジタル一眼レフや、それ以上に品質の高いカメラを使うのがオススメだ。

2.基調を打ち出したら、核心を突く

スマートフォンユーザーが動画を見るシチュエーションは、移動の合間や、ほんのちょっと時間が空いた時などの限られた時間であるため、アテンションスパンも短い。まずは、動画の世界に引き込むような音楽など、雰囲気づくりが大切だ。

とはいえ、それだけでは動画を最後まで見続けさせるパワーはないので、他にもユーザーを惹き付けるものが必要だ。例えば、親しみやすいキャラクターの人が、カメラに向かって話しかけているような動画だと、意外にもユーザーは見続けてしまうものだ。

そこで、現状抱えている問題の克服法や解決法、ブランドの方向性を示すなど、動画の伝えたい内容を明確にすることで、ユーザーのエンゲージメントを上げることができる。それができなければ、ユーザーは動画を最後まで見ることなく、離脱していくだけだ。

3.細部の表現に、マクロショットを利用する

小さいスクリーンでも細部がよくわかるように、マクロショットを利用することで、より説得力のある動画をつくることができる。

特に、ストーリーのテーマの意味合いを強めたり、人にクローズアップすることで、似たような経験を思い起こさせたり、より広い文脈をつくり出すのに役立つ。

4.InstagramやVineから、動画づくりのテクニック盗む

15秒や、さらに短い6秒で、人を説得させる動画をつくるのは、簡単なことではない。だが実際に、多くの人がこの制限のなかで、効果的な動画を世に送り出している。

こういったテクニックやアイデアは、モバイル向けの動画づくりに対し、大いに参考になる。Vineの2013年ベスト33を掲載した記事と、そのなかのVine動画1つを紹介しよう。

まず、ベスト33が掲載された記事はこちらだ。 出典:33 best Vine Video of 2013

そのなかの1つは、以下。

「Another pep talk w/ Evancredible」

5.CTAに配慮する

最後のポイントは、ビデオキャンペーンのランディングページのデザインを考慮することだ。

YouTubeモバイルは、動画の説明を見るのが比較的困難だ。YouTubeモバイルでは、戻り先のリンクを配置することができるが、注釈や、最終的なCTAを設置することができない。

そこで、自身のサイト上に独自のビデオランディングページを設置し、上手にCTAを配置している、ジェニパーネットワークのデータラップバトルの例を紹介しよう。

<Juniper Network’s Data Rap Battles動画> https://www.youtube.com/watch?v=ArJcNwJITRI&feature=player_embedded

このように、ストレスなく反応するレスポンスの良いデザインやスプラッシュスクリーン、CTAの設置などを考慮し、どのようなモバイルデバイスからでも、ユーザーが満足するような動画をつくることを心がけていきたいものだ。

参考元:?What You Need to Know About Optimizing Video for Mobile?Shooting for the Small Screen: 5 Tips for Optimizing Your Videos for Mobile Devices

関連記事:?実例付き「スマホで動画制作」~動画コンテンツでコンバージョン率を高めよう!?ランディングページの動画を最適化しよう!

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