国産CMSツール「NOREN」とは?機能の特徴やこれまでの実績を紹介

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「NOREN」は、多種多様な機能を備えた高性能CMSツールです。
国産のCMSツールなので使いやすい構成になっていて、利用時のハードルが低いのが特徴となっています。
CMSツールで本格的なWebサイト構築・運用を行いたい場合や、自社コンテンツの運用を効率化したい場合などに利用がおすすめです。
こちらではNORENの魅力や基本的な機能、便利な使い方などについて解説します。
目次
CMSツールについて
CMS(Contents Management System)ツールとは、Webサイトの構築や運用が誰でも行えるようになる専用ツールです。
CMSを導入することで専門知識がなくてもWebサイトのページ更新や、修正・削除が可能となります。
本来Webサイトの作成に必要なHTMLやCSSなどのプログラミング言語を使わなくても、本格的な編集と運用が可能となるのです。
CMSツールは、SEO対策やデバイスごとのページ表示の最適化など、ユーザーを自社サイトに呼び込むための施策にもつなげられます。
自社コンテンツの魅力を効率良く伝えることにもなるので、CMSツールの導入は大きなメリットが見出せるでしょう。
⇒CMSに関する詳しい解説記事はこちら:CMSとは何か? 導入のメリットや選定で押さえるべきポイントとは
NORENとは?
「NOREN」は国内でトップクラスの導入実績を持つがCMSツールです。
CMSツールは国内外を含めて多くの種類が公開されていますが、そのなかでもNORENは日本語による対応や高品質の環境など、さまざまなメリットを持つことで有名です。
海外のCMSツールは言語の違いから直感的な利用が難しかったり、困ったときのサポートを受けづらいといったデメリットがあります。
また、国内のCMSツールでもサービスによっては導入後の使い方に不便を感じたり、サポートが不十分で機能を使いこなせなかったりといったことも考えられるでしょう。
その点NORENは、多くの企業に導入されている実績を持つため、安心して導入が検討できます。
これからCMSツールを社内で使いはじめる予定なら、NORENの活用は本格的に考えられるでしょう。
国内導入実績トップクラスのCMSツール
NORENは、国内でトップクラスの導入実績を誇るCMSツールです。
2002年以降中~大企業を中心にそのシェアを伸ばし、2021年4月時点では750社以上の法人および団体で使用されています。
多くの企業がNORENを使って、自社コンテンツを紹介するコーポレートサイト、ポータルサイト、プロダクトサイトのほか、社内向けのイントラサイトの制作などを行っています。
導入実績の多さからWebサイト運営に関するノウハウも豊富に持つため、はじめてWebサイトの制作・運用を行う場合にも安心して利用可能です。
パッケージ型CMSなので導入がしやすい
NORENは、必要な機能があらかじめまとめられている「パッケージ型CMS」に分類されます。
はじめてCMSツールを導入するときでも、ユーザーに合わせたパーソナライズを行うための機能などがパッケージ化されているので、CMSとしてすぐに活用できる下地が手に入ります。
機能がまとまっているため初期導入の流れもスムーズに進めやすく、「どんな機能を導入すればいいのか分からない」といった場合でも使いやすいのが特徴です。
導入実績の87%が外注を行わず「内製・自社運営」を行っている
NORENの機能は特別なスキルがなくても簡単に使いこなせるため、導入した企業の87%が外注を行うことなく「内製・自社運営」を実施できているようです。
自社の従業員にNORENの使い方をレクチャーして共有すれば、外部のプロフェッショナルに頼ることなく自社の内部だけでWebコンテンツの更新と運用を続けられるでしょう。
専任講師による3日間の充実したトレーニングが実施されるため、NORENの使い方をスムーズに学習できます。
専任担当者によるサポートセンターも完備されているので、社内運用中に困ったことがあってもすぐに相談できるのも魅力です。
Web制作・運用の外注にかけるコストを削減できるため、費用負担を抑えつつその分自社環境の充実や人員の確保にリソースを割くことができます。
現在は「NOREN6 Content Server」を提供中
NORENにはさまざまなバージョンがあり、2021年現在は「NOREN6 Content Server」が提供されています。
基本となるCSM機能はもちろん、小規模サイト向けのライセンス設定などが新規で行われ、より多くの企業に魅力的なツールに進化しています。
NOREN6 Content Serverの特徴
最新のNOREN6 Content Serverには、さまざまな特徴があります。以下を参考に具体的な特徴をチェックしてみましょう。
静的と動的の両機能を備えたツール
NOREN6 Content Serverは、静的と動的の両方を取り入れたツールとなっています。
静的な機能によって万が一CMSのサーバーが落ちても、Webサイトの閲覧に支障が出ることはありません。
マシンリソースも最小限になるため、社内での運用のしやすさにもつながっています。
NOREN6 Content Serverは同時に動的機能を持つページも用意することができ、リアルタイムの情報更新などに利用できます。
注文状況や受付状況をリアルタイムで反映すべきページがあっても、NOREN6 Content Serverひとつで静的・動的な環境を使い分けることが可能です。
外部DBのマスター情報を取り込むDB連携機能や、外部システムと連携できるAPIが採用
NOREN6 Content Serverは、外部にあるデータやシステムと連携できるのも特徴です。
外部データベースの情報を連携して取り込むことで、これまで自社で蓄積していた情報をCMSで活用できます。
外部システムと連携できるオプションのAPI機能「NOREN WebService」もあるため、管理システムを外部プログラムを経由して実行することも可能です。
多種多様な機能が備わっている
NOREN6 Content Serverには、他にもCMSツールとして多種多様な基本機能が備わっています。
以下のような機能が利用できるので、さまざまな使い方を想定できるでしょう。
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サイト内検索
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多言語対応機能
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ブロックを移動させるだけの簡単なコンテンツ入力
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テンプレート機能
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リアルタイムの高速配信機能
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高度なセキュリティ
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ユーザー管理機能
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承認フローの自動化と明確化
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マルチデバイス対応
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バージョン管理
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災害時などの緊急情報の掲載
NOREN6 Content Serverの便利な使い方
NOREN6 Content Serverを利用する際には、便利な使い方を把握しておくことがポイントです。
以下を参考に、NOREN6 Content Serverでどんな使い方にメリットがあるのかをチェックしてみましょう。
オンタイム公開で情報公開のタイムラグをなくす
NOREN6 Content Serverは、設定した時間通りにコンテンツを公開する「オンタイム公開機能」が利用可能です。
新製品の発売時と同時に特集ページを掲載したり、キャンペーン期間が終了したタイミングですぐに該当ページをサイトから削除するといった使い方ができます。
ユーザーの行動パターンに合わせたページ表示の最適化
NOREN6 Content Serverは、ユーザーごとの行動に合わせてページ表示を最適化できます。
初回のユーザーと2回目以降の訪問を行ったユーザーでバナー広告の内容を変更したり、ユーザーの閲覧ページに関する商品や記事をレコメンドすることが可能です。
閲覧しやすいコンテンツの表示
コンテンツに合わせて閲覧しやすい形にページを編集できる点も、NOREN6 Content Serverの魅力です。
例えばユーザーのクリックごとに条件を絞り込む「ドリルダウン」形式で商品を探しやすくしたり、IRライブラリなどを年代別に表示してステークホルダーが情報を取得しやすいようにページを整えたりすることができます。
JavaScriptのフレームワークやライブラリを利用可能
NOREN6 Content Serverはコア技術にJavaScriptをのフレームワークを活用しているため、関連するシステムと親和性が高いです。
世界中にあるJavaScriptのフレームワークやライブラリを使用できるので、例えば数値データを打ち込むだけで簡単にグラフの作成などを行えます。
データを分割して表示速度を高める
NOREN6 Content Serverは、JavaScriptとの親和性を活かしてページに必要な情報を分割して取得し、表示速度を高めることもできます。
パララックス(ページを上下にスクロールすること)やレスポンシブ(ページ表示をスマホ画面に最適化すること)によるサポートはユーザービリティに直結する便利な機能ですが、Webサイトの規模によっては情報量が多くなってサイトが重くなってしまうことがありました。
NOREN6 Content Serverは動的処理を行ってページを分割して読む込むことができるので、快適なWeb閲覧を実現できます。
NORENのライセンス・ラインナップの紹介
NORENの利用料金は、以下のようなライセンスの種類によって異なります。
ライセンス名 |
概要 |
LightPack Page1000 |
NORENの管理対象とするページ数に制限を設けることで低価格を実現したライセンス ※NOREN販売パートナー経由でのご提供のみ |
Entry |
配信先Webサーバ2台までの1法人対象の最小構成向けのライセンス 追加ライセンスの購入が可能(法人数の追加は不可) |
Basic |
配信先Webサーバ5台までの複数法人対応のライセンス 必要に応じて、ユーザ / 配信先Webサーバを追加ライセンスの購入にて増やすことが可能 |
Advanced |
ユーザ数、配信先Webサーバなど、利用制限がない大規模利用環境向けのライセンス |
Intranet Edition |
企業内イントラネットでご利用いただけるライセンス |
Governmentライセンス |
政府 / 公共機関向けのライセンス |
Academicライセンス |
学校 / 教育機関向けのライセンス |
引用元:https://noren.ashisuto.co.jp/noren6/license.html
NORENは「サーバ(OS)単位課金」を採用しているため、1セットのライセンスで複数のWebサイトを管理できます。
必要な規模に合わせてライセンスを選択できるので、無駄なコストを削減しやすいのもメリットです。
NOREN利用時の注意点
NORENは非常に魅力的なCMSツールですが、利用時には注意しておきたい点もあります。
以下からは、NORENの利用時における注意点を解説します。
個別カスタマイズはフォローされていない(APIを使った開発を提案している)
NORENは利用者向けの個別カスタマイズをフォローしていないため、独自性の高いWebサイトの制作には不向きとなっています。
APIを使っての開発を提案されているため、状況によっては自社で必要な機能を準備して連携する必要があるでしょう。
要望した機能は後にアップデートで標準機能として追加される可能性があるので、NORENを使う際にはまずカスタマイズについて相談してみるのもおすすめです。
ECサイト制作やメルマガの配信などを行うには外部ツールとの連携が必要
ECサイト制作やメルマガ配信などは、基本的に外部ツールとの連携によって実行します。
商品ページの作成やメルマガの原稿コンテンツの出力など一部の作業は対応していますが、外部ツールとの連携を前提として利用する必要があるでしょう。
NORENを使ったCMS構築の事例
NORENを使用した事例は、国内で増えてきています。
以下では、NORENを使ってCMS環境を構築した事例を紹介するので、導入時の参考にしてみてください。
株式会社キタムラ
「株式会社キタムラ」は、時代に合わせたWebサイトの作成のために、NORENのCMS機能を導入しました。
本部サイトと店舗ごとに開設されたブログサイトを融合し、各地域の独自性を活かしつつブランドをまとめあげています。
NORENを使ったことで、1ヶ月という短い期間でWebsサイトのリニューアルが完了し、7つのサイトを5人で運営する体制作りにも成功したとのこと。
店舗のタブレットや現場からのコンテンツ更新も可能としたため、より効率的なWebサイト運用が実現しています。
参考:https://noren.ashisuto.co.jp/works/case/1188018_1802.html
AGC株式会社
「AGC株式会社」も、NORENのCMS機能を導入しました。
Webサイト更新の担当者がいなくても急な依頼に対応できる体制づくりや、事業部から送られる新規の掲載依頼を素早く配信するシステムの構築、大規模サイトの運用などにつなげています。
日本国内向けのWebサイトとグローバル向けのWebサイト、そのほか各国の現地法人が使用するWebサイトの運用などをまとめて行うために、CMSによる一括管理を実施しているのも特徴です。
参考:https://noren.ashisuto.co.jp/works/case/1189951_1802.html
まとめ
NORENは、国内で高いシェアを誇る人気CMSツールです。
パッケージ型CMSなので専門知識がなくても簡単に導入でき、すぐに社内の業務に馴染ませることができるでしょう。
この機会にNORENの特徴や使い方を確認し、CMS導入の検討をはじめてみてはいかがでしょうか。
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