最新の研究が解き明かす『創造力を生み出す鍵は“騒がしいカフェ”にあった』

経営・ビジネスハック

クリエイティビティに関して、面白い記事を発見したので、ご紹介したい。

最新の研究が解き明かす『創造力を生み出す鍵は“騒がしいカフェ”にあった』

コーヒーのカフェインによる効果もあるかもしれない。しかし、騒がしいカフェでの周囲の適度な雑音もまた創造的認知を掻き立てるという最新の研究結果があるのだ。

問題提起:創造力を最大限に活用するには、仕事場がどれだけ静かだったり、騒がしかったりするべきか?

方法論:ラビメタ氏が率いる研究者達は5つの実験を行うことで、周囲の雑音がいかに創造的認知に影響を与えるのかを理解しようとした。一つの鍵となる実験は被験者にブレインストーミングを異なるレベルの雑音の中で行ってもらい、彼等の創造力をチェックするというもの。プレインストーミングはマットレスの新商品の提案、もしくは、 身の回りのものを全く新しい目的で使うクリエイティブな方法について列挙してもらうこととした。

結果:比較的静かな環境(50デシベル)より適度な周囲の雑音(70デシベル)が、創造力を求められる仕事において披験者のパフォーマンスを向上させた。一方、耳障りな雑音(85デシベル)はパフォーマンスを低下させる結果となった。科学者は言う。“適度な周囲の雑音は、人々が創造的思考を呼びおこすのに必要な分だけの雑念を作り出すのです。”

参考情報

  • 120デシベル ・飛行機のエンジンの近く
  • 110デシベル ・自動車の警笛(前方2m)・リベット打ち
  • 100デシベル ・電車が通るときのガードの下
  • 90デシベル ・犬の鳴き声(正面5m)・騒々しい工場の中・カラオケ(店内客席中央)
  • 80デシベル ・地下鉄の車内・電車の車内・ピアノ(正面1m)
  • 70デシベル ・ステレオ(正面1m、夜間)・騒々しい事務所の中・騒々しい街頭
  • 60デシベル ・静かな乗用車・普通の会話
  • 50デシベル ・静かな事務所・クーラー(屋外機、始動時)
  • 40デシベル ・市内の深夜・図書館・静かな住宅の昼
  • 30デシベル ・郊外の深夜・ささやき声
  • 20デシベル ・木の葉のふれあう音・置時計の秒針の音(前方1m)

まとめ:あなたが創造的なチャレンジをする際は、図書館になんて行かず騒がしいコーヒーショップに足を向けなさい。この論文の中で研究者が言うように、静かな部屋で悶々と解決策を考えるよりも、一歩外に出て、比較的騒がしい場所に行くことが、あなたの脳にとっては枠に囚われることなく、創造的なアイデアを生み出すことができるきっかけとなるかもしれないのです。

記事執筆:(株)イノーバ。イノーバでは、コンテンツマーケティングのノウハウを詰め込んだ無料のebookや事例集をご提供しています。ダウンロードはこちらからどうぞ→https://innova-jp.com/library/


出典:”Is Noise Always Bad? Exploring the Effects of America Noise on Creative Cognition”

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