あのNASAがinstagramに参入!非日常のコンテンツ・マーケティング

コンテンツマーケティング

昨年Facebookに買収されたことも記憶に新しいアメリカの大手画像共有アプリInstagram。

先月初め、1億3000万人いるともいわれるInstsagramのユーザーにあのNASAが加わったことが本国アメリカでは話題になっているようだ。

NASAならではの方法で人気投稿を連発!

9月6日になされた最初の投稿は、歴史的なあの写真から始まった。

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<出典: a="" href="http://instagram.com/nasa" data-mce-href="http://instagram.com/nasa">NASA Instagram>

そう、1969年7月20日に歴史上初めて人類を乗せての月面着陸を成し遂げたアポロ11号からの、月の地平線上に上ってくる地球の眺めを捉えた雄大な写真である。

この投稿は20000件以上のいいね!を集めた。このようにNASAはアカウント開設当初には、9月7日に ヴァージニア州ウォルプス島の「中部大西洋地域宇宙基地(MARS) で行われた月大気探査機(LADEE)の打ち上げに合わせて、月や打ち上げ関連の画像を投稿し、人気を博した。

それ以降も、9月11日には“NASA Remenbers Septenber 11, 2001”と題して、同時多発テロ当日ニューヨーク上空に延々と立ち上る煙を捉えた当時の衛星画像を投稿したり、9月28日には、24日にパキスタン南部で起きた大地震の影響で沿岸に突如出現した新たな「島」の衛星画像を投稿したりと、まさにNASAならではの方法でのニュースバリューのある投稿を続々と行っている。

ソーシャルメディアでの広報が活発なNASA、一方JAXAは......

そんなNASAであるが、元来ソーシャルメディアの活用には積極的だった。

Facebook、Twitter、Google+、YouTube、Ustream、Foursquare、Flickrといったように、ほとんどの主要ソーシャルメディアで公式アカウント開設したり、公式ページを開いて広報活動を行っている。

また、公式サイトの最上部の“CONNECT”というボタンに触れると、ソーシャルメディア以外にも関連書籍やアプリ、そしてNASA長官のブログを含めたNASAの全ての広報媒体がまとめられており、簡単にアクセスできようになっているのが美点だ。

NASAの具体的なソーシャルメディアの活用実態を更に知りたい方は、そちら経由で様々なメディアのアカウントを訪れてみると良いかもしれない。

では、日本のJAXAはどうだろう?

別にソーシャルメディアの利用が遅れている訳ではなく、公式Twitterアカウント「JAXAウェブ」(@JAXA_jp)では公式サイトの更新情報を中心に1日に複数回のツイートがなされているし、ニコニコ動画でも「JAXA宇宙航空最前線」という番組を月一度のペースで配信するなど、NASAと同様に一連のソーシャルメディアを活用しているようだ。

YouTubeでも、JAXA Channelを開設し、以下の「月から見た"地球出"」といった動画コンテンツを配信している。

唯一惜しむべき点は、先述したNASAの公式サイトのように、JAXAの公式サイトではソーシャルメディアマーケティングが活発に行われている様子を確認できなかったことだろうか。

ファン!ファン!JAXA!」というコミュティサイトの最下部にやっとメディア一覧を発見することができた。

折角、活発な運用を行っているのであれば、それを前面に押し出すべくWebサイト設計の領域で更なる改善の余地はあるだろう。

NASAの持つ「非日常的な」リソースとソーシャルメディアの相性

さて、少し脇に逸れてしまったが、話を戻そう。

記事冒頭でご紹介したNASAのInstagramでの一連の投稿が、多くの「いいね!」やシェアを集めた理由はなんだろうか。

それは、NASAの画像の持つ「非日常性」がシェアの誘因となったからではないだろうか。

ソーシャルメディアやまとめサイトなどでは、日常の印象的な風景やユーモラスな一瞬が共感を呼び多くシェアされる一方で、例えば「死ぬまでに行きたい絶景!」といった画像集のリンクがよく流れてくるように、「非日常性」を持ったコンテンツも同等かそれ以上のシェアを誘う力を持っているのだ。

これまで、他のソーシャルメディアと比べてもより「日常」が溢れていたInstagramにおいて、「非日常」であるNASAによる宇宙や地球の画像が注目を集めたのは当然の帰結であり、あらかじめ約束された成功であったとさえ言えるのかもしれない。

まとめ

いかがだっただろうか。

「非日常性」をブログやソーシャルメディアで配信するコンテンツに含めるというのは、それほど容易なことではないかもしれない。

そういう意味では、いささか特殊な事例ではあるが自社で提供できる「非日常性」とは何か探求してみるのもいいかもしれない。

なお、NASAのInstagramアカウントでは、こちらも最近導入されたばかりの動画機能を用いて、夏期に置ける北極圏の氷山の体積変化の様子や、太陽からでるプラズマの様子が投稿されるなど、続々と面白い投稿がなされているので気になった方は、是非フォローしてみてほしい。

参考元:NASA joins Instagram, kicking off with historic moon pics, VentureBeat
Photo:Some rights reserved by tonynetone, flickr