ロレアルが取り組む動画マーケティング事例

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングでは、もちろんブログが最も身近な手段となり得る。しかしながら、視覚と聴覚に同時に訴えかける力を持つ動画を放置してはいけない。

その動画をマーケティングに使う際に最もおすすめできるのが、日本人の約40%、5000万人もの人が利用しているの深いYouTubeだ。一体企業はYouTubeをマーケティングにどう利用しているのだろうか?

今回は動画を活用している企業として、ロレアルの取り組みを2つ紹介しよう。

1.ユーザーに強力なイメージを提供する

テレビCMでは、15秒という短い時間で視聴者の購買意欲を駆り立てる必要があるため、商品の良さを前面に押し出した「広告感」がどうしても漂ってしまいがちだが、ロレアル パリの最新UVケア商品のYouTube動画はその「広告感」を極限までそぎ落としている。

日焼け止めでアートに挑戦するという斬新な動画をまずはご覧いただきたい。

もちろん動画中に商品も登場しているが、1分38秒の動画でわずか6秒しか登場しない。日焼け止めをアートとして使用する発想と女性の美しさを掛け合わせる構成は、商品の性能を視覚(実証)的にアピールするとともに、強力なイメージを視聴者に与えている。

movie-loreal-paris_2.png

いざ日焼け止めを買おうとする時にロレアル パリの製品がイメージできるかどうか。印象の強い動画はこの購買プロセスに大きな影響を与えているのだ。この動画の再生数も約4万回(※2013年5月17日現在)に上り、多くの視聴者を獲得していることがわかる。

2.製品と動画でユーザーの課題を総合的に解決する

movie-loreal-paris_3.jpg

一般的なテレビCMでは上図のように、「視聴者の悩みを解決する商品です」という構成のものが多いが、ユーザーは複数の連続する課題を抱えているケースも多い。

movie-loreal-paris_4.jpg

ロレアル パリの「失敗しないヘアカラーのコツ」という累計4万再生の動画シリーズでは、実際の商品であるヘアカラー剤をプッシュするコンテンツだけでなく、「色選び」「塗布」「洗い流し」「アフターカラートリートメント」というヘアカラーに関する総合的なアドバイスでユーザーの課題を解決している。

このような製品やサービスに関係する課題をブログやYouTube動画で総合的に解決するスタイルは、コンテンツマーケティングの参考にしてほしい。

動画で製品の「周辺」を伝えてみよう

「商品の良さをもっと言葉でも説明したほうが良いのでは?」

と思う方もいるかもしれないが、「広告感」に溢れた面白みのない動画を視聴者は好んで見ることはない。実際にYouTube動画を再生する際に流れる広告動画をスキップする人も多いのではないだろうか?

広告感を押し出さずにうまくユーザーの印象に残るという点や、文字と画像だけでは伝わりにくいものを伝えるという点において、動画は非常に優れている。YouTubeで自社名やブランド名のアカウントを作れば、関連動画にも自社の動画コンテンツが表示されるようになるので、ユーザーとの接触回数も増やすことができる。

今回紹介したロレアル パリの例のように、商品やブランドの理念・イメージをもっと動的に伝えたい、商品に関連する総合的な解決策を提供してみたいという方は、ぜひYouTube動画の利用を検討してみてほしい。

参考:利用者数ではYouTubeがナンバーワン…日本の動画視聴サイト動向をグラフ化してみる: Garbagenews.com
Photo: Some rights reserved by Rego - d4u.hu, flickr