パラダイムシフト?モバイルファーストで考えるコンテンツマーケティング

コンテンツマーケティング
本格的にモバイルの時代がやってきた。今まではパソコンの大きな画面を想定してウェブサイトやコンテンツを作り、その後にサイズを変え、タップできる仕様に変更し、モバイル版をリリースしてきた企業が多かったが、これからは全く逆の発想が必要になる。2014年は、モバイルファーストでウェブサイトやコンテンツを考える、パラダイムシフトが起こる年となるだろう。
なぜモバイルファーストか
米国では56%の人がスマートフォンを所持し、うち67%が日常的にスマートフォンを使用してインターネットにアクセスしている。日本のスマートフォン保有率も、49.8%(IDC Japan調べ、2013年6月)。これらの数字は急速に上昇しており、パソコンを全く使わないでインターネットを利用する人たちが増加すると予想されている。このトレンドにどれほどの企業が気付き、真剣に取り組んでいるだろうか?
これまではパソコン版を縮小し、デザインをシンプルにしたものをモバイル版としてリリースしていたサイトが多かった。近年では、“パソコンのスケールダウン版”に留まらない、モバイル専用のデザインを提案するデザイナーが増えている。また、画像などがあらゆるデバイスに対応するレスポンシブデザインも人気だ。
しかし、流れはそこで止まらない。インターネット検索の半分がモバイルデバイスで行われ、今後ますますモバイルデバイスでのインターネット利用が増えることを考えると、「まず初めにモバイルでどう見えるか」という視点でサイトやコンテンツを作る必要があるのだ。
ユーザーのモバイル行動を理解しているか
モバイル・ファーストで考える時に、最も重要なことはユーザーの「モバイル行動」を把握しているか、ということだ。単にデバイスが小さくなるだけでなく、行動そのものが変わるのだ。
次の質問に答えられるマーケターは、どれくらいいるだろうか?
・自社サイトへのアクセス数のうち、モバイルの割合 ・タブレットとスマートフォンの割合 ・サイト内での行動 ・サイト滞在時間 ・ユーザーがモバイルで利用しているSNS
モバイルにおけるユーザー行動を深く知れば知るほど、良いコンテンツを提供できる。同時に、モバイルデバイスでどんなサイトやコンテンツが自然に見えるかを理解することも必要だ。
モバイル向けのコンテンツをどう作るか
モバイル向けコンテンツを作る時のポイントをいくつか紹介しよう。
・素早く、効率的に論旨を伝える ・タップしてほしい部分を、レイアウトにうまく組み込む ・読みやすい大きさのフォントを使う ・ビジュアル要素を盛り込む ・文章のみの場合、改行を増やし、読みやすいレイアウトにする
すでにモバイル用コンテンツをお持ちなら、上記のような最低限の基準を満たしているかを確認してみよう。 ビジュアル要素に関しては、ブランドのメッセージやポイントを短時間で効果的に伝えるようなショート動画を、VineやInstagramなどを使って作成するのも良いだろう。
今後は、モバイル版コンテンツを作ってから、パソコン版にスケールアップしてみよう。その方が仕事量も減り、将来的にコンテンツ制作も楽になるはずだ。いかに早くパラダイムシフトをはかり、モバイルファーストの考え方を取り入れるかによって、モバイルコンテンツで他社から一歩抜きんでられるかが決まるだろう。
参考元 Our Mobile Planet The Key Ingredients to a Winning Mobile Content-Marketing Strategy http://www.entrepreneur.com/article/228601 10 Steps To Creating A Mobile-Optimized Content Marketing Strategy Content Marketing: Are you ready to go mobile?
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