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イノーバマーケティングチーム2024/03/08 7:38:23< 1 min read

ウェブサイトを制作するならスマートフォン対応は必須!MFIとは?

ある情報を求めるとき、何を使って検索しますか。多くの人は「スマートフォンで検索する」と即答するのではないでしょうか。Googleはこういった最近のユーザーの傾向を反映して、モバイルからの利用を主体とするインデックス対応へ移行することを打ち出しました。言い換えれば、今後、自社サイトを制作する、あるいはリニューアルする場合は、スマートフォン対応を念頭に制作する必要があるということです。今回はウェブサイトを制作するときに気をつけておきたいスマートフォン対応について紹介します。

MFI(モバイルファーストインデックス)とは

インターネットで何かを検索しようとするとき、検索エンジンのデータベースに格納されたデータ(インデックス)から探すことになります。このインデックスはWeb上を自動的に巡回するクローラーと呼ばれるプログラムによって情報収集されたもので、整理された状態で格納されています。これまでクローラーはデスクトップで検索されたコンテンツを優先して評価、順位付けをしてきました。ところがいま、モバイルユーザーに対応したモバイル版のページを中心にインデックスするMFIが適用され始めたのです。

Googleが打ち出したMFIとは

Googleは、現在MFIの導入を発表し、評価基準をモバイル版ページ優先にしていく意向を示しています。

この方針転換は、モバイル版のサイトが別のクローラーによって、別でインデックスされる、というものではありません。あくまで同一のクローラーがインデキシングをしていき、ユーザーの動向に合わせて、モバイル版のコンテンツを評価対象とする方針を指します。

Googleは、モバイル版のコンテンツが、スマートフォンでの閲覧に適しているかどうかを判断してインデックスし、検索順位を決定します。デスクトップ版のコンテンツに対しての評価基準が変わるわけではないため、MFIが打ち出されたからといってデスクトップ版をまったく意識しなくていいわけではない点にご注意ください。ここで大切なことは、「ユーザーにとって最適なものを表示する」ということなのです。

なぜMFIは導入されたのか

Googleがモバイルファーストインデックスを示した背景には、ユーザーの変化が影響しています。スマートフォンはデスクトップと違い、場所を選ばず、様々なシチュエーションで利用が可能です。このことから、近年爆発的にスマートフォンからの検索ニーズが高まりました。ところがインデックスがそれに対応していないことで、デスクトップ版ページの情報だけが評価され、正確な検索結果が得られない問題が発生していました。その問題を解消するためにモバイル版ページの評価を優先させるようなインデックスへの切り替えが打ち出されたのです。

MFI適用後はどうなる

スマートフォンを利用して検索するケースが増加傾向にある現在、ユーザーのニーズに沿わない検索結果ばかりが表示されてしまっては満足度を確保できません。

MFI適用後はモバイル用コンテンツが優先してインデックスされるため、スマートフォンで検索した場合でも、適切な検索結果が表示されるようになります。

このようにユーザー側が使いやすい仕様に移行していくと、サイトを制作する側にとっても変化が起こります。

デスクトップ向けページのみを用意している場合は、今まで同様にコンテンツがインデックスされるので大きな問題はありませんが、現状でモバイル版の検索順位が低いようなら、デスクトップの順位を下げてしまう可能性は考えられます。モバイル向けのページとデスクトップ向けのページを提供している場合は、モバイル向けのページがインデックスの対象となるため、パソコン用のページと品質、コンテンツの量ともに同等のものを用意し、パソコン用で提供していた情報はモバイル用でも提供する必要があります。

MFI適用するときの注意点2つ

では新規にサイトを構築する際にMFI適用させるための注意点2つを紹介しましょう。

レスポンシブデザインにする

レスポンシブデザインとは、サイトを制作する際にパソコンやスマートフォンなど、どのデバイスにも対応できる仕様にしておくことです。つまり内容は同じもので、見せ方を変えるために必要な作業となります。レスポンシブデザインでページを作ると、同じURLで1つのHTMLを配信しても、ユーザーが使用するデバイスによって適した表示形式ができるようになります。

制作、修正、更新のどの段階でも、レスポンシブデザインでページを作っておけば、1つのHTMLだけの作業でよいので効率的です。

ただし、情報量や画像の大きさなどに工夫が必要になる場合もあります。

URLを別けない

MFI適用がされた場合でも、URLが1つしか無い場合はそのURLがインデックスされるので、大きく影響を受けることは少ないと言えます。ただし、デスクトップ向けのページのみの場合は、スマートフォンを使っているユーザーにとっては読み込みに時間がかかる、情報が完全には表示されないなどの不具合が起こるかもしれません。表示までに時間がかかると、検索順位にも影響するので、やはり情報量や画像の大きさには工夫が必要です。

スマートフォン対応のウェブサイト制作のポイント

新規にスマートフォンに対応したウェブサイトを作る場合のポイントを見ておきましょう。

情報配置を意識する

デスクトップ向けのページではサイドバーなどを活用したレイアウトをとり、情報を見やすくする工夫をします。ところがスマートフォンでは縦にスクロールすることは得意でも、横方向に広がったデザインを表示するには拡大縮小を繰り返すことを余儀なくされます。こうしたページは読みにくいと評価され、アクセス数や順位に影響を与えることにつながります。

そこで情報の配置は縦方向で使いやすくすることを意識しましょう。

また指で操作することが基本のスマートフォンでは、リンク先や選択肢などのボタンが小さすぎたり、隣のボタンとの距離が近すぎたりといった構造だと使いづらいものになります。リンクのサイズや余白のとりかたにも工夫が必要です。

さらに、スマートフォンで利用されているアプリケーションのデザインに似たものにしておくと、使い慣れた操作でページを閲覧してもらえるので、ユーザーにストレスを与えないものになるでしょう。たとえば、右片にある三本線のナビゲーションメニューなどを利用するなど、デザイン面での工夫も大切です。

優良なコンテンツを作る

デザイン面での工夫ができれば、次はコンテンツのブラッシュアップです。パソコン向けのページでは情報量の多さや丁寧さが質を担保するひとつの目安でもありました。しかし文字数や情報量が多いだけでは、ただ読みにくいページになってしまうのがスマートフォン向けのページです。

キーワードが設定されており、求められている情報を的確に伝えるページであるかどうかが重要です。そのためには精査された情報が使われており、短文で理解しやすい内容を表示し、何を伝えているページなのかが明確であることが大切です。

まとめ

スマートフォンのユーザーが増え、情報を得る手段としてもスマートフォンが主流となった今、提供するサイトもそれに対応している必要があります。GoogleもMFIへの移行を表明し、今後この方針は加速度的に進むでしょう。自社のWebサイトを見直す、あるいは新規に制作する場合には、MFI適用を意識して作ることが必要になります。多くのユーザーに利用されやすいサイトを構築し、自社のPRやファン獲得につなげていきましょう。

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