これからのマーケティングのカギ!ミレニアル世代徹底分析

EC(Eコマース)

「ミレニアル世代」……アメリカで1980年代から2000年代初頭に生まれた、10代、20代の若い世代はこう呼ばれる。

第2次世界大戦後以降に生まれ、20世紀後半の世界の経済発展を支えてきた「ベビーブーマー世代」に代わり、これからの経済を作り上げていくこの世代。時代の変化とともに、ものごとに対する価値観や生活形態などが大きく変わっていることを知っているだろうか。

新時代のマーケティングで成功を収めるにあたり、このミレニアル世代を深く理解することは必要不可欠となる。そこで今回はその実態を徹底分析し、この世代に効果的に訴えかけることができるマーケティングとは何かを考えてみよう。なお、以下のデータはアメリカのデータだが、日本の10代、20代の若者たちにも共通の傾向がある。

数字で見るミレニアル世代

ではまず、ミレニアル世代の特徴を表したデータを数字で見てみよう(出典:Here Is Everything You Need to Know About the Millennial Consumer)。

1.テックヘビー(Tech Heavy):30%が1日に4種類以上のデバイスを使用(テレビ、スマートフォン、パソコン、タブレットなど)

2.スマートフォン使用回数:1日にスマートフォンをチェックする回数平均は43回

3.セレブより身内:68%はセレブや著名人を使用した広告には興味がないが、およそ60%が友人や恋人のアドバイスを重要視

4.レビュー:93%は購入前にレビュー確認

5.購入はオフライン:50~60%はモバイル端末で商品の閲覧を行うが、実際は70%以上がオフラインで購入

6.Facebook:ミレニアル世代の90%はFacebookアカウント保持。42%は毎日ログイン

7.通話よりテキスト:50%以上が電話よりテキストメッセージでのコミュニケーションを好む

8.ブランド:60%はプロモーション、クーポンやセール情報をキャッチするためにブランドのソーシャルアカウントをフォロー。38%がSNSを使用するブランドは、従来の広告を行うブランドと比較して信用度が高いと評価

ミレニアル世代とこれまでの世代の最大の違いは「テクノロジーの普及」であるのが、上記のデータを見れば一目瞭然であろう。

彼らは家庭や学校にコンピュータが常備され、携帯電話を持ち、音楽のダウンロード、インスタントメッセージや何百ものテレビチャンネルがあるのを当たり前のこととして育ってきたのだ。

言葉で表すミレニアル世代

自信家、リベラル、新しいものへの適応力が高い……。ミレニアル世代を描写するのに使われる言葉はこんな感じだ。

多彩な情報や常に進化するテクノロジーに囲まれ、あらゆるジャンルにおいて選択肢が多いこの世代。だからこそ、今までの世代と比較した際に、どんどん新しいものに目を向けることができる柔軟さを持つのが、その特徴だ。

また、この世代は「NOW! Generation」とも呼ばれることがある。情報やエンターテイメントは、待たずに「今」すぐに手に入れたいのだ。良くいえば好奇心が強いのだが、逆に飽きっぽい面もある。コツコツと長期にわたる努力を続けることや、我慢することは若干苦手なようだ。

では、ミレニアル世代にとって重要なキーワード―すなわち彼らにとって価値のあること―は何だろうか? CEB Iconocultureが最近行った調査、「Inside the Millenial Mind」によると、「Happiness(幸せ)」「Passion(情熱)」「Diversity(多様性)」「Sharing(シェアリング:共有)」「Discovery(発見)」の5つが挙がっている。

楽しく充実した今を送りたい。ワクワクできるいろいろなことに挑戦したい。そしてそれを皆と分かち合いたい。ミレニアル世代からのそんなメッセージが伝わってきそうだ。

ミレニアル世代に訴えるマーケティング手法とは?

では、上記のミレニアル世代の特徴に合わせた効果的なマーケティングとは何かを考えてみよう。

さまざまなメディアを駆使:ブログ、SNS、動画、画像、インフォグラフィックス、アニメなど、クリエイティブで楽しいコンテンツを作成しよう

モバイル端末を大切に:コンテンツを作成する際に、スマートフォンやタブレットでの動作の速度や使いやすさの確認を忘れずに

シェアを促す:友達や恋人、そして家族の意見を重要視するこの世代。フォロワーを増やし、自社のサービスや商品に関する意見をどんどんシェアしてもらおう

耳を傾ける:ミレニアル世代を最も良く理解しているのは、その世代自身。彼らの意見を聞く場を設けよう。この世代が次々と社会人として世間に出始めた今、積極的に雇用してどんどんアイデアを出してもらうのも手だ。

魅力あるブランディング:「気に入ったものをとことん追いかける傾向が強い」という、この世代の特徴に合わせたブランディングを展開しよう。伝えたいメッセージはクリアなものにし、ブランドの個性を確立しよう。自分たちの生活をより良いものにするチャリティーや地域イベントなどに力を入れるのも、ブランドの好感度を上げるのに役立つ。

これからの経済を背負う彼らへ

企業がマーケティングを行う際に決して怠ってはならないもののひとつに、ターゲット顧客を知るということがある。

ミレニアル世代をターゲットに据えているが、「イマイチ手応えのあるマーケティングを行えていない」と悩んでいる企業はないだろうか?

そのような場合はぜひ、今回ご紹介したミレニアル世代の情報を見つめ直し、自社のマーケティングに修正や改善の余地がないかを検討してほしい。これからの経済の発展を背負っているのは、間違いなく彼らなのだ。そんな彼らに軌道を合わせたマーケティングを心がけることは、今後の成功に欠かせないカギなのである。