【MarkeZine Day 2014 Autumnレポート#2】「120社の現場から学んだコンテンツマーケティング成功の秘訣」を弊社イノーバCEO宗像が講演しました

コンテンツマーケティング

2014年10月7日、MarkeZine Day 2014 Autumnが開催されました。激変するマーケティング現場の最新動向や先進的な取り組みを実行している企業の成功事例をまとめて紹介するこのイベントで、弊社CEO宗像が「120社の現場から学んだコンテンツマーケティング成功の秘訣」と題し講演しました。

最近よく聞く「コンテンツマーケティングとは?」から、海外・日本での成功事例、取り組みのポイントなど、コンテンツマーケティング入門としてまとまったセミナー内容の重要ポイントをお伝えします。

コンテンツマーケティングとは何か?

一言でいえば「お客さまのために価値のあるコンテンツを作る」こと

【2つの特徴】
・お客さんから興味をもってもらう(プル型)
・購入見込み度を段階的にあげていく(ナーチャリング)

【従来のマーケティングとの違い】 
・伝統的なマーケティング:商品を売り込む
・コンテンツマーケティング:商品に関するアイディアで惹きつける

コンテンツマーケティングの浸透度

【アメリカ】
BtoC企業93%、BtoB企業の73%がすでにコンテンツマーケティングに取り組んでいる

【日本】
宣伝会議アンケート結果では
2014注目の施策ベスト3は
オウンドメディア 2. コンテンツマーケティング 3. スマートフォン最適化markezine-day-2014-autumn-report2_2.png

なぜコンテンツマーケティングが広まっているのか?

【リスティング広告にありがちな課題】

・次第に獲得単価があがっていく
・大手と入札価格・広告費用の競争になると厳しい
・広告費を投下しつづけなければ獲得できない

従来のネット広告は刈り取り型のため、マーケターはすぐに
「これ以上すぐ獲れる新規顧客はない!」
という壁に直面する

【コンテンツマーケティングのメリット】

1. 少ない投資で始められる
制作したコンテンツが蓄積し、広告費のように消えてしまわない
2. ソートリーダーシップを得られる
知名度が低い会社ほど重要
3. まだ顕在化していない市場を攻略できる

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成功するコンテンツマーケティングのブログテーマ・記事タイトル例

【海外事例】mint.com

日本でいえばマネーフォワードなどに相当する個人向けの家計管理サービス。
2007年スタートで会員数500万人。
サービス開始当初は銀行口座やクレジットカード利用履歴を読み込んで
ネットで資産管理するというサービス自体、前例がなかった。
→「顕在化していない市場を攻略できる」コンテンツマーケティングを活用

具体的には…
・結婚式の費用を大幅におさえる方法
・僕が学資ローンを完済するまで
・低予算で夏の旅行を楽しむ方法
といったブログ記事で集客を行った。
https://www.mint.com/blog/

【国内事例】Oh My Glasses

ネットで眼鏡を売っているECサイト。
眼鏡をオンライン通販するというサービスがまだ当たり前に普及していない。
→「顕在化していない市場を攻略できる」コンテンツマーケティングを活用

具体的には…
「OMG Press」というブログを運営。
・眼鏡デザイナーのインタビュー
・映画に出てくる眼鏡や有名人のかけている眼鏡の情報
・眼鏡の選び方
・目の健康情報
などの記事で眼鏡に特に関心の高いユーザを集客した。
http://www.ohmyglasses.jp/blog/

成果:
新規訪問者の3割がリピーター化
新規購入客の2割をブログ経由で獲得

【国内事例】babytopia

社長が自らの子育て体験から、赤ちゃんも親もハッピーになるデザイン性の高い海外製おもちゃを販売するECサイト。
リスティング広告を多数クリックしてもっとも安いサイトを探すようなユーザ層ではなく、高くてもいい物を納得して買ってくれるユーザ層に売りたいため、従来型のネット広告があわない。
→「制作したコンテンツが蓄積」コンテンツマーケティングを活用

具体的には…
・育児ノウハウ関連記事
・赤ちゃんのほっこりする動画
などの記事で集客を行った。
http://www.babytopia.jp/resources/

成果:
アクセス数がブログ開設前の10倍

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コンテンツマーケティング成功の秘訣

・運用体制
・戦略的なコンテンツ
・場所

【コンテンツ制作のポイント】

1.コンテンツ中における、商品・サービス売り込みは原則NG
2.ユーザー視点にたった記事執筆
3.自社販売視点でのポジショントークではなく、ユーザーに対してフラットかつ中立な立場で
4.1記事あたり5時間~10時間程度の執筆時間を確保
5.妥協なきレビューに対して、妥協なき改善を。一定のクオリティに満たない場合には公開時期を遅らせてでも質にこだわる
6.上記を満たそうとすると3000~5000文字の記事になることが多い
7.コンテンツ=資産。大事なのは継続すること。

まとめ

コンテンツマーケティングは「マラソン」です。
リスティング広告のようにすぐに成果がでない一方、継続することで長期的に安定した成果をえることができます。ぜひできることから実践してみてください。

レポートはセミナー全体の一部ですがいかがだったでしょうか?
セミナー参加者で質問がある方はいつでもお気軽に問い合わせください!
また下記eBookでもコンテンツマーケティングについてより深く学ぶことができます。

【MarkeZine Day 2014 Autumnレポート#1】では、イノーバ以外のセッションレポートで最新のマーケティングトレンドをお伝えしています。あわせてご覧ください!
 

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