マーケティングを理解するうえで読んでおきたいマーケティング本15選

経営・ビジネスハック

アメリカ合衆国の経営学者、フィリップ・コトラー氏は自著「コトラーのマーケティング・マネジメント ミレニアム版」の中でマーケティングとは「ニーズに応えて利益を上げること」だと定義しています。

つまりすべての営利企業において、マーケティングなくして企業経営は成り立たないということになります。そういった意味では、マーケティング担当者はもちろん、経営者、営業担当者などすべての部署の人間がマーケティングに関する知識を持っておくことは、決して無駄なことではありません。

またこれから就職する学生であっても、マーケティングの知識があるなしによってその後のキャリア形成に大きな影響を及ぼすこともあり得ます。そこで今回は系統別におすすめのマーケティング本をご紹介しましょう。

初心者、入門者向け

1.  コトラーのマーケティングコンセプト

現代マーケティングの第一人者として知られるフィリップ・コトラーが2003年に発行したマーケティングで重要とされるものの中から80のキーワードを選び、それについて解説したものです。「競争原理」、「成長戦略」、「顧客志向」、「販売促進」など気になったキーワードを辞典形式でチェックできるため、これからマーケティングを勉強したいというかたはもちろん、改めてマーケティングについて学び直したいといったかたにも最適な一冊です。

2.  世界一わかりやすいマーケティングの教科書

キリンフリー販売戦略やクックパッドの投稿の仕組みといった国内の事例を元に、マーケティングの基本について解説しています。またマーケティング戦略を実施するための社内外のコミュニケーションの取り方など、マーケティング担当者であればぜひ読んでおきたい一冊です。

3.  マーケティングの基本 この1冊ですべてわかる

マーケティング戦略の基本と言われる「4P」や「4C」の解説はもちろん、マーケティング担当者として企画書やマーケティング計画書の書き方、新商品開発、既存商品の育成など時系列でそれぞれの手法について細かく解説をしています。マーケティングの基本を知りたいかたやこれからマーケティング担当者になるといったかたにおすすめの基本的なマーケティング実践の書です。

4.  ドリルを売るには穴を売れ

学生やマーケティング部門以外の社員がこれからマーケティングを学びたいという際に最適な一冊です。イタリアンレストランを立て直すといったストーリー仕立ての解説で誰でもわかりやすくマーケティングの基本を知ることができます。また売り手ではなく顧客視点でのマーケティングについてまとめられているため、マーケティング担当者が基本に立ち返りたいといった際に読むのにもおすすめです。

5.100円のコーラを1,000円で売る方法

新人商品プランナーを主人公にした小説形式の話の中で、フィリップ・コトラー、キャズム理論、ブルーオーシャン戦略など実例を挙げつつマーケティングの基本を学ぶことができる一冊です。小説形式のため短時間で一通りのマーケティング戦略を学ぶことが可能です。またこの本はパート3まで出ているうえ、マンガ版もありますので、続けて読んでいくことでより深くマーケティングの基本を学べます。

マーケティングリサーチ系

6.マーケティング・リサーチの基本

ビジネスで実践するためのマーケティングリサーチ企画、具体的な調査方法などを体系的に学ぶことができます。また調査した結果の分析や報告書の作成方法まで、リサーチャーであれば知っておきたい基本から応用までが網羅されているため、現担当者はもちろん、これからリサーチを学びたいかたにもおススメの一冊です。

7.現代マーケティング・リサーチ -- 市場を読み解くデータ分析

単にリサーチの手法を解説するだけではなく、なぜその分析が必要なのか、その分析をすることで実務にどう活かしていくのかまでを詳しく解説しています。またタイトルが示すように現代の市場に即したリサーチ手法や理論を知ることができるため、リサーチャーはもちろんマーケティング担当者であれば読んでおくべき情報が満載の一冊になっています。

8.マーケティングリサーチの論理と技法 第4版

マーケティングリサーチを網羅的に学習したいかたに最適な一冊です。計画段階からリサーチ手法、結果分析、応用、そしてマーケティングリサーチの新たなトレンドまでを学ぶことが可能です。ある程度マーケティングリサーチの知識があって、さらに詳しく勉強したいといったかたにおすすめです。

9.次世代マーケティングリサーチ

タイトルが示す通り、次世代のマーケティングリサーチについて解説している一冊です。ソーシャルメディア時代を迎えてこれまでの「質問する」形式から「傾聴する」へと変わっていくマーケティングリサーチの最新手法を学ぶことができます。

実務系

10. いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本

企業としてこれから本格的にコンテンツマーケティングに取り組みたい。広告頼りのマーケティング戦略から脱却したい。現在の商品、サービスの売り込みに限界を感じていて、新たな戦略を模索しているなどといったかたの最適の一冊です。概念だけではなく、実践的な情報が豊富で今すぐにコンテンツマーケティングを始めたいといったかた向けです。

11. 競争しない競争戦略

「ニッチ戦略」、「不協和戦略」、「協調戦略」の3つの戦略を元に「競争しない競争戦略」を解説している一冊です。大きな資源、資産を持たない中小企業ができるだけ競争しない状態をつくり、薄利の奪い合いから脱却して生き残っていくためにはどうすればよいかを、国内の事例を中心に学ぶことができます。

12. 全史×成功事例で読む 「マーケティング」大全

コトラーの「ラテラル・マーケティング」、ムーアの「キャズム」、電通の「AISAS」といった90のマーケティング理論や手法、そして江崎グリコ、村田製作所、一休、東洋水産、ドミノ・ピザ、セブン&アイ・ホールディングスなど誰もが知っている企業の成功事例を解説しています。タイトルの「大全」が示すように、これまでのマーケティング歴史、成功事例を多くの事例から学ぶことができます。

13.P&Gウェイー世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡

日本でも多くの商品を販売している世界的な消費財メーカー、P&Gの社内文書から経営陣や従業員へのインタビューなど、グローバルカンパニーにまで成長した記録をまとめた一冊です。創業当時小さな工場でしかなかった同社がなぜ世界的な企業にまで成長したのか? マーケティングの教科書としてもおすすめです。

14.プロダクトマネジャーの教科書

日本ではまだあまりなじみのないプロダクトマネジャーという職種について解説した一冊です。プロダクトマネジャーとは新製品のサービス開発から商品化、販売、そして販売後までの全体の責務を負うマネジャーのことで、本書では、プロダクトマネジャーの職務を体系的に学ぶことで、マーケティングの基本を知ることもできるようになっています。

15.USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

2010年にユニバーサルスタジオジャパンに入社し、マーケティング最高責任者として同社の業績をV字回復させた森岡毅氏によるマーケティング入門書です。どうすればマーケティング思考を身につけることができるのかについて具体的に解説されているため、これからマーケティング担当者になるといったかたに最適な一冊です。

まずは基本をしっかりと身につけよう

コトラー氏は、「コトラーのマーケティングコンセプト」の序文の中で、「マーケティングは1日あれば学ぶことができる、しかし使いこなすには一生かかる」と書いています。このことからもマーケティングとは、間口は広いものの、自身に落とし込みビジネスで活用するには学び続ける必要があることがわかります。

テクノロジーの進化もあって、日々新しいツールや考え方が登場するのがマーケティングの世界ですが、目先の情報に踊らされることなく、自身のお客様が何を求めているかを考えることがマーケティングの基本となります。今回ご紹介した書籍はテクニカルな内容のものは避け、基本を学ぶ・立ち返るような書籍をピックアップしました。この機会に、初心者の方はマーケティングの基本をしっかりと身につけ、すでにマーケティングに携っている方は改めて知識を整理するためにご活用いただければ幸いです。

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