いいコンテンツなのに読んでもらえない!そんな悩みを解決する、あなたのコンテンツのファンを作る5つのポイント

コンテンツマーケティング
「せっかく時間をかけて記事を作ったのに、どうして最後まで読んでくれる人が少ないんだろう?」
「内容には自信がある。しかし、読者がいないのが問題だ。その問題を解決するにはどうすればいいのだろう?」
……そんなあなたの疑問とジレンマを解決する「読ませるブログ」カギは、物語にある。つまり、ブログでストーリーを作り出すのだ。
ブログでストーリーを作る?
そう言われても、疑問に思うかもしれない。だが、心理学的な見地から見て、これほど合理的な方法はないのである。その答えがこの記事だ。あなたがこの記事を最後まで読んで実践すれば、あなたの作ったコンテンツやブログは、多くの人に共感してもらえるものになるだろう。以下、Alex Turnbull氏のブログを手がかりに、考えてみよう。
あなたのコンテンツのファンを作る5つのポイント
1. 会話のようなリード文で謎を提示せよ!
読者が一緒に何かを学んでいる感覚をあたえるような仕掛けを、冒頭で行っているブログは、完読率が高い。最良の方法は、「会話のように問いかける」こと。読者をブログの世界に引きずり込む手法である。
推理作家の都筑道夫は、推理小説の構造を論じた名著『黄色い部屋はいかに改装されたか?』の中で、「最良のミステリーは、冒頭で不合理な謎が提示され、論理のアクロバットを駆使して謎を合理的に解決したもの」だと主張した。
ブログの記事にも、この考え方は応用できる。すなわち、読者にとって最も興味を引くフックとして「不合理に思っている疑問点」以上のものはないからだ。
「なぜ、そういうことが起こっているのか?」
「どうすればそれは解決できるのか?」
このような疑問を自然な形で提示できれば、記事の続きを読み進めたくなるだろう。そのひとつの方法として、「会話のように問いかける」方法があるのだ。
2. 魅力的なフィクションを作り出せ!
情報に嘘を混ぜてはいけない。
しかし、事実を提示するとき、それを魅力的なものにするために、フィクションの力を使うことは、人の心を動かす上で有効な手段になる。よく使われる手法として、ある架空のシチュエーションを作り、その中で情報を発信する方法がある。
以前、私は「能力開発」に関する本を書いたことがある。読者に興味を持ってもらうため、私が取った手法は、ドキュメントとフィクションを混ぜた、メタ・フィクションを作り、その中で「能力開発の理論と実践」を語ったのである(その本は、能力開発本は売れないという、当時の出版業界の定説を覆すものとなった)。
売れた理由はただひとつ。読者が追体験できるフィクションを設定したことである。ブログにおいてもそれは同様だ。多くの人に興味を持ってもらえるブログは、情報の羅列だけではない、特別な演出が施されている。
3. 読者の五感に焦点を当てろ!
人間の五感を刺激するような文章は、読者の興味を引く。
視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚。
脳は常にこの5つの感覚を再現しようとしている。もし、五感のどれかを刺激する文章を作ることができれば、多くの人は、興味を持って読み進めてくれるだろう。
【実験】
「マーケティング」を説明するとき、次の2つの文章は、どちらがより読者の興味を引くだろうか?
A. マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
(公益社団法人「日本マーケティング協会」によるマーケティングの定義より)
B. 消費者は商品が欲しいのではない。商品で得られる価値が欲しいのだ。100グラム1万円の高級肉を欲しいのではなく、高級肉を焼いたときの匂いやあふれる肉汁、切り分けて口に入れたときの至福感を望んでいるのだ。肉を売るのではなく、肉を食べる価値を創造し、市場を作るための活動が、マーケティングである。
わかりやすくするため、公式なマーケティングの定義を使って文章を創作してみたが、文章の演出法を考えたとき、より多くの人に興味を持ってもらえる文章表現は、Bのような五感を刺激する文章であることが理解できるのではないだろうか。
4. 人々がすでに知っている話に結びつけろ!
「コンテンツに物語を組み込もう」と呼びかけられても、多くの人は、「じゃあ、どうやったら物語が作れるの? 物語なんて作ったことないよ」と、途方にくれてしまうだろう。
そこで、すでに多くの人が知っている物語を比喩として出すという方法があるのだ。映画やドラマ、小説や格言、ときにマンガやアニメ、ゲームでもいい。よく知られている物語を引っ張り、あなたが届けたい情報をそこに乗せてしまうのである。
例えばこんな風に。
《ビジネスは競争である。競争に打ち勝つためには、変革を恐れない勇気と、一歩先を予測する想像力が問われる。そしてもちろん、アイデアを実行するための資金力。
映画『ライムライト』の中で、落ちぶれた芸人を演じたチャップリンは、希望を失い自殺を図ったバレエ・ダンサーの少女に、こんなセリフを言う。「Life can be wonderful if you're not afraid of it. All it takes is courage, imagination, and a little dough.(人生は恐れなければ素晴らしいものだ。人生に必要なもの、それは、勇気と想像力、そして少しのお金なんだ)」
ビジネスに必要なものは、チャップリンが言うところの「人生に必要なもの」とまったく同じであることに驚く。そう、ビジネスに必要なもの、それは、「勇気と想像力、そして少しのお金」なのだ》
単純に羅列された項目を提示するより、はるかに読者の興味を引くのではないだろうか?
5. 写真やイラストを効果的に使用せよ!
画像は雄弁である。100の言葉を1枚の写真で代弁できる。報道写真を見てみるといい。たった1枚の写真で、あらゆる情景が脳の中で再生されていくはずだ。
ブログのテーマに沿った写真やイラストを上手に配置することで、提示する情報は、より強く読者の心に届くようになるはずだ。
広告表現で、「文字情報のみ」「写真情報のみ」「文字と写真を組み合わせた情報」の3つの中でどれが一番興味を引くか、という実験をCM製作者だった頃にしたことがある。
すると、面白い傾向が出た。「文字情報のみ」に興味を抱いたのは40代以上の年齢層が多く、「写真情報のみ」は30代以下、「文字と写真の組み合わせ」は各年代で圧倒的に興味を抱く人の割合が多かったのである。
つまり、広告表現においては、文章と写真・イラストの組み合わせが、一番効果的な手法だということである。同じことは、ブログでも言えるだろう。何かの表現物を人々に届けるとき、文章だけではなく、その文章のテーマに沿った画像が添えられていると、より人々の興味を引きやすくなるということである。
読んでもらえない情報は存在しないのと同じである
どれほど優れた文章を書こうとも、どれほど有意義な情報を提示していようとも、最後まで読んでもらえなければ、そのブログは人々にとって存在しないのと同じである。せっかくの価値ある記事を、多くの人々に提供したいのなら、最後まで読んでもらえる工夫をするべきである。今回紹介した5つのポイントを使って、試してみるのはいかがだろう?
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