広告費をかけずに零細企業が大企業に勝つ方法とは?コンテンツマーケティングで成功した海外事例4つ

コンテンツマーケティング

広告宣伝にかける予算がないとお客さんは集められない? いや、そんなことはない。お金がなくても成功したビジネスは世の中にたくさん存在する。そしてその多くはコンテンツマーケティングを使って見込み客を増やしているのである。4つの海外事例を見ながら、コンテンツマーケティングの役割を考えてみよう。

見込み客の疑問に答えるガイドを作成:Magnoliaの事例

Magnoliaは父親と息子が経営する小さなオーディオ機器のお店だった。インターネットはまだなかった時代なので、当然ブログなんてない。親子は代わりに『Buyer’s Guide Place』という小冊子を作る。「どういったものを買うべきか?」「何にお金をかけ、何にお金をかけないべきか?」といった見込み客が持っているであろう疑問の答えをガイドにまとめて配布したのである。その後Magnoliaはどんどん成長していく。そして大手家電量販店のベスト・バイに8700万ドルで買収された。お客さんの疑問を先に解消してあげることが、顧客獲得につながったわけである。

20140044挿入画像1

Magnolia

商品を売るのでなく、商品を使ってキレイになる方法を教えて成功:Lauren Lukeの事例

タクシー配車係をしていたローレン・ルークさんはeBayでメイク用品の販売を開始。売上を上げるために行ったのがメイク方法のハウツー動画を提供することであった。彼女のYouTubeチャンネルはあのエスティーローダーよりも注目を集めている。特にレディ・ガガなどセレブのメイク法を解説した動画シリーズは人気が高い。さらに驚くのは広告に1セントもかけていないこと。にもかかわらず自分のブランドを立ち上げ、本を出版するまでに成長することができた。商品を売るのではなく、商品を使ってキレイになる方法を教えることで成功したのである。

レディ・ガガのメイク法動画:

地元ブロガーの手を借りて売り上げアップ:Good Greens Bars の事例

Good Greens Bars は1人の医者によって作られた、グルテンや乳製品不使用の自然系プロテインバー。ヘルシーなだけでなく、味が良いことも自慢だ。しかしどんなに良い商品でもそれだけでは売れない。おまけにマーケティングの予算には限りがあった。そこで思いついたのが地元のブロガー達と関係を築く作戦だ。彼らの協力を得て、Good Greens Bars の記事やレビューを書いてもらうことに成功する。当然アクセス数が増え、Google の検索順位もはね上がり、売り上げは4カ月で50%もアップしたのである。

20140044m挿入画像2
Good Greens

面白動画を使ったコンテンツマーケティング:Orabrushの事例

Orabrushは舌クリーナーを売っている会社。テレビのCMに5万ドルをつぎ込んでもなかなか売れなかった。しかしたったの500ドルで作った動画『Bad Breath Test』がYouTubeで大ヒット。自分の口臭をチェックする方法を、ユーモアを交えて実演している面白動画だ。Orabrushはその後もユニークな動画を作ってファンを増やし続ける。YouTubeチャンネルの登録者は約20万人、再生回数は4200万回以上。さらにフェイスブックのファンは約35万人、ツイッターのフォロワーは約7000人になる。今では大手のドラッグストアにも同社の舌クリーナーが置かれるようになった。効果があるのは真面目な情報を提供している動画だけではない、という良い例である。

Orabrushの大人気動画『Bad Breath Test』:

最後に

どの事例にも共通しているのは、お客さんのニーズを一番に考えていること。疑問を聞かれる前に答えたり、役立つ情報や喜ぶものを提供している。つまり見込み客が望むコンテンツで、彼らの心を掴むことに成功しているわけだ。

コンテンツマーケティングは、スモールビジネスにとっての切り札。大きな奇跡を起こしてくれる可能性だってある。事例を参考にしながら戦略を練り、最適なコンテンツマーケティングを仕掛けよう。それが見込み客を集め、売上を上げる最短ルートになるはずだ。

人気記事