映画製作から学ぶ、コンテンツマーケティングで人々を魅了する方法

コンテンツマーケティング

「コンテンツマーケティングが大切とはわかっているが、どうしたらセールス色だけではない、閲覧者にとって楽しめるコンテンツを作れるのか?」

そのように悩んでいるマーケターやWEB担当者は多いのではないだろうか。

こうしたとき、他のジャンルでの人々を惹き付けるコンテンツ制作のメソッドが、実はコンテンツマーケティングの参考になる。

世の中で支持されているクリエイティブ物は、才能豊かなクリエイターたちがひらめきや感性で制作していると思いがちだ。しかし、

一見「クリエイティブ」に見えるものも、実は綿密なリサーチと設計によって成り立っている。

では、それらは実際にどのようなメソッドをもって設計されているのだろうか。

そこで今回は、そうしたクリエイティブ物のうち「映画」に焦点をあてる。世界中で支持されている「映画」のメソッドから、コンテンツマーケティングへの応用方法を考えてみよう。

1.世間で何が見たいか、知りたいかのニーズを汲み取る

皆さんが最近見た映画は何だろうか。
その映画にはどういうストーリーや要素が含まれていただろうか。

今世の中に出ている映画、特にハリウッド映画は、ストーリー自体はシンプルだったり凡庸だったりするものが多い。

ただ、そのストーリーに対して世の中で「見たい」「体験したい」というニーズをうまく上乗せしているのである。
例えば、ありがちなラブストーリーに現在世の中で憧れとされている体験や世界観を加えたり、「こうなって欲しい」と皆が考える結論や台詞を映画の中にうまく組み込んだり……。

これをコンテンツマーケティングに置き換えた場合、一方的に企業から情報を発信するだけでなく、企業側から発信する情報に、対象となるユーザーが「必要としている情報」をうまく組み込んで行くことが大切となってくる。

例えば、WEBサイトを解析し、人気があるページやコンテンツや日頃の顧客とのやり取りの中で発生しているニーズなどユーザーの「知りたい」ことをうまく組み込んだり、「知っておくと便利な情報」を付加価値としてつけるなどが挙げられる。

2.「最終的に何を達成したいのか」のゴールを明確にしてから初期設計を行う

映画製作の場合でも、賞を取りたいのか、話題性を狙いたいのか、それとも特定の体験を見た人に持ち帰ってもらうことに終始する映画作りをするのか……などコンセプトによって映画製作の方向性が大きく変わってくる。

賞を取りたければ、その狙う賞が選ばれやすい方向性やテーマで映画を製作するだろう。
話題性を狙う場合は、賞や作品性は損なわれる可能性もあるが個性的なテーマの映画製作に向かって行くだろう。
特定体験を狙うなら、大衆性や話題性が薄れるかもしれない。

このように最終的に何を達成したいのかというゴールを明確にすることで、コンテンツの方向性・内容は大きく変わる。

これはコンテンツマーケティングでも全く同じことが言える。
トラフィックやSEOが目的なのか。
バズることが目的か、あるいはソーシャルシェアか。話題性を喚起し、まずは自社を広くアピールしたいのか。
購入など見込みの高い顧客のみを狙っていきたいのか。
ソートリーダーシップを獲得したいのか(ソートリーダーシップとは、特定の分野を先取りした“思想的リーダー”になること。コンテンツマーケティングの重要な目的の1つだ)。

コンテンツマーケティングは魔法ではない。
何か1つの施策を行ったら人も集まり、話題にもなり、売り上げが上がる……というものではない。

まずは自社の状況を見据えた上で、今何が一番大切なのか、何をコンテンツマーケティングという手段を使って行わなければならないのか……といった目的を定めることが大切なのである。

3.多くの人の支持と注目を集める「スター」の登用

クリストファー・ノーラン監督作『インセプション』を覚えているだろうか。
レオナルド・ディカプリオや渡辺謙など国際的なキャストが話題となった映画である。

注目を集める映画の要素として、必ずといっていいほど、出演する俳優が話題にのぼる。

つまりコンテンツマーケティングにおいても、関連する分野における著名人を登用することで、見込み客の興味を引き、集客できる可能性が高まる。

ただここで注意をしなければならないのは、コンテンツマーケティングはあくまで閲覧してくれたユーザーに「価値」「体験」を提供した上で、「ビジネス上の目的」を達成、もしくは補助をしなければならないということだ。

つまり、著名人を登用するだけで話題性のみ喚起をするとか、SEO対策などのために無関係な著名人を登用する……ということは、結果としてコンテンツマーケティングの施策としては誤ったものとなってしまう。

あくまで著名人を媒介としたうえで、企業側が閲覧者をビジネス上のゴールに向け、次の見込みレイヤーに引き上げる施策を行うことが必要となってくる。

まとめ

いかがだっただろうか。
人に支持されるものは綿密なリサーチ、設計があってこそである。
一見クリエイティビティがあると思われるものほど、そこを周到につくりこんでいる。

ぜひ映画製作の例を参考に、より多くの人を惹き付けられるコンテンツマーケティングを実践してみてはいかがだろうか。