秀逸なアイデア連発!コンテンツ作成はVolkswagenに学べ!

コンテンツマーケティング

Volkswagenの勢いが止まらない。

売り上げでも、車のスピードの話でもない。広告の話だ。

世界中のさまざまな国で展開される同社の広告は、どれもユニークなアイデアにあふれていて、見る人を驚かせるものばかり。

今回はその中から、コンテンツ作りのアイデアソースになりそうなものを厳選してご紹介したい。ネタに悩んでいるマーケティング担当者の助けになれば幸いである。

「これが全部入る!」をわかりやすく訴求した「Crafter」キャンペーン

まずは、メキシコの卸売市場で同社が行ったキャンペーンの様子をご覧いただきたい。同社の商用大型バン、「Crafter」の搭載力を訴求するために行われたキャンペーンだ。

Volkswagen Crafter~Orange Crate QR code

次々と積まれていくレモンの木箱、トレーラーの車高をはるかに超える巨大なQRコード……。スケールの大きさに、あっけにとられた人もいるかもしれない。しかし、このスケール感こそがこのキャンペーン最大のポイントなのだ。

卸売市場にやってきたバイヤーたちが「これは何だ」とコードを読み取ると、この大量の木箱が「Crafter」に収まりきる動画を見ることができる、という仕掛けになっている。

これだけ巨大なQRコードなのだから、箱数も相当なものだろう。伝えているメッセージは「ものがたくさん入る」というシンプルなものだが、スケール感とあわせて訴求することで、強烈なインパクトを残している。

また、このキャンペーンが行われた卸売市場には、「Crafter」の見込み客となるバイヤーが多く集まっているということも、特筆するべき事項だろう。

紙専用、ビン専用、プラスチック専用……Polo専用!?

次にご紹介するのは、同社の主力商品である「Polo」を訴求するためのアイデア。

キャンペーンが行われたドイツでは、紙やビンなどリサイクル可能なゴミは、専用のゴミ箱に捨てるというルールがある。そのゴミ箱の隣に突如として現れたのが、「Polo専用」のゴミ箱だ。

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もちろん、こんなところに車を捨てるわけではない。リサイクル専用ゴミ箱の隣に設置することで、「Poloも紙やビンと同じように、リサイクル可能な部品で作られている」ということをわかりやすく訴求するアイデアだ。

この専用ゴミ箱は2週間設置され、周辺に住む約5,000人のターゲット層に「Poloは環境に優しい車である」と訴求することに成功した。

こんなユニークな訴求方法なら、購入の予定がなくてもPoloのことが気になってしまうかもしれない。

Webカメラでエンジンがかかる車

最後にもうひとつ、パソコンのWebカメラを利用した事例をご紹介したい。

同社がブラジルで発売している「Tiguan」には、「Kessy System」という新しいシステムが搭載されている。これは、キーを使わなくてもハンドルのそばのボタンを押すだけでエンジンがかけられるというもの。日本のキーレス・スタートシステムと言ったところだろうか。

この「Kessy System」の便利さをアピールするために、同社は以下のようなバナー広告を作成した。

Tiguan “Kessy” Volkswagen AlmapBBDO

バナー広告に書かれている指示通り、Webカメラをタッチすると、エンジンがかかって「Tiguan」が走り去ってしまうというものだ。バナーには「キーをポケットから出すことなく、エンジンがかけられる(ね、便利でしょ?)」というメッセージが残される。

Webカメラとバナー広告を連動させることで、「Kessy System」を擬似的に体験できるという優れたアイデアだ。この便利さに、思わずファンになってしまった顧客も多いのではないだろか。

メッセージをシンプルに絞ることが、強いインパクトを生むカギに!

ここでは紹介しきれないが、同社はこうしたユニークなキャンペーンや広告を、数多く生み出していることでも注目されている。

そのどれもが、メッセージはシンプルながら、強いインパクトを残しているものばかり。コンテンツ制作に悩む担当者は、同社のキャンペーンを参考にしてみてはいかがだろうか。

参考元:?QR Code constructed from orange crates in Mexico?Volkswagen: Polo 95% recyclable?Volkswagen Tiguan Kessy System: Touch your webcam

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