ソーシャルメディア活用でビジネスを800倍に成長させた「Pick Your Plum」の成長の秘密

コンテンツマーケティング

「売上を伸ばしたいが、広告費はかけたくない」といった人必見の、サクセスストーリーを紹介しよう。

ケチを自称する経営者のアリソン・プリンス氏が使った広告費は、Facebookの広告費100ドル(約1万円)のみだ。それ以外の宣伝費をかけずにソーシャルメディアの活用だけで、期間限定ディスカウントストア「Pick Your Plum」の売り上げを、3年間で初期投資の800倍にまで成長させたのだ。

ユタ州に住む4人の子供を持つプリンス氏は、まずは2009年に、2人の友人と共にクラフト関係にフォーカスした「How Does She」というブログを立ち上げた。このブログで展開したクラフトのアイデアに対して、読者から「材料をどこで手に入れるのか?」といった反応が多く寄せられた。

そこで、大量に安く仕入れるルートを探し出し、2011年4月に自身で新会社「Pick Your Plum」を立ち上げた。その後、さらに安い商品を仕入れるため中国にまで足を伸ばし、取り扱い商品を拡大させている。

「Pick Your Plum」は、2014年4月で設立から3年目を迎え、40人の従業員と自社倉庫を持つまでに成長した。

その成功の最大の理由に挙げられる、他のサイトやブロガーとのクロスプロモーションなど、巧みな戦略を以下でご紹介しよう。

1.競争よりも協力

プリンス氏は、「How Does She」時代から交流を深めていたブロガーやサイトに協力を要請し、それぞれのブログで「Pick Your Plum」について触れてもらえるようお願いした。

その依頼を受けて、生地などを取扱うサイト「Make It and Love It」などは、すぐに紹介記事を掲載した。

プリンス氏が目指すところは、相互に成長し合うことだ。

例えば、生地やボタンや糸などを自らのサイトで販売するときには、Facebookで「Make It and Love It」のことに触れ、「これらの商品を使える無料のパターンがあるわよ!」といった紹介を行い、「Make It and Love It」のブログでは、「Pick Your Plumのこのステキな色の糸を見た? もうすぐセールが始まるみたいよ!」といった内容を紹介してもらう。

「Pick Your Plum」の宣伝に協力してくれたブロガーやサイトをPinterestやFacebookを使って効果的なタイミングで紹介することで、トラフィックを相互に増やすことに成功している。

協力を要請したサイトの中には、商品が競合するといった理由から協力を断られたケースもあるが、そういったサイトはFacebookの「いいね!」も2万程度に留まっている。

それに対し、「Pick Your Plum」は、2014年7月現在、19万2000「いいね!」である。(出典:Pick Your Plum | Facebook

自分のサイトにだけに閉じこもっていては、ビジネスは成長しないとプリンス氏は語っている。

2.Pinterestを使ってアイデアを紹介する

「Pick Your Plum」で、木製のブロックを販売した際に、初回の売れ行きはさほど伸びなかった。しかし、2回目に売り出した際には、商品の販売ページにPinterestで木製のブロックを使ったアイデアを紹介したリンクを貼ったところ、大ヒット商品となった。

商品を使ったアイデアを紹介することで、商品に興味を持つ顧客が増えることがわかる。

プリンス氏は、「販売する商品でどのようなものが作れるかといったアイデアをPinterestで具体的に紹介することで、商品の売り上げは50~200%アップする」と語っている。

3.プロモーションを実施することでシェアを増やす

「Pick Your Plum」では、Facebookなどのフォロワーたちがシェアしたくなるようなプロモーションを定期的に実施している。

フォロワーたちがその友人をタグ付けするといった内容で、優勝した場合は、フォロワーとその友人共にギフトがもらえるといった仕掛けだ。そういったプロモーションを初め、「Pick Your Plum」では、フォロワーがその友人たちと楽しめるような企画を用意している。

「Winner Winner Plum Dinner」は、Facebookの「いいね!」をクリックするだけで、ランダムに選ばれた20名の優勝者がギフトをもらえる。単純だが、拡散力抜群のキャンペーンだ。

4.顧客作品を公開する場を提供する

PinterestやInstagramは、「Pick Your Plum」の顧客たちが作った作品を紹介するための絶好の場だ。

Pinterestのグループボードの1つでは、「Pick Your Plum」の商品を使った作品をピンすることができる。

2014年7月現在、200人を超える顧客により、ピン数は1000以上集まってきている。(出典:PickYourPlum on Pinterest)  

まとめ

「Pick Your Plum」は同じようなクラフトを取り扱うサイトやブロガーを敵とみなさず、協調・協力し合い、相互にトラフィックを送り合うことで、宣伝費・広告費をかけずに、サイトの知名度を上げることに成功した。

期間限定のタイムセールなどのキャンペーンはすでに当たり前。

インターネットを使ったビジネスで、こういったサイトはすでに飽和状態に思われるが、プリンス氏のように広告費をかけずともアイデア次第で、まだまだ大きく成長できる可能性があることがわかるだろう。

参考元: Five Ways a Business Grew 800-Fold With Social Media Top Lessons From Exceptional Women Entrepreneurs Pick Your Plum Pick Your Plum | Facebook PickYourPlum on Pinterest

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