ランディングページ(LP)のフォームに入力してくれないわけを教えて!

デジタルマーケティング
サイトにフォームを設置するのは手間暇がかかるもの。苦労してようやく完成したのに、思いのほか、入力してくれるユーザーは少ない……。分析ツールを見てみると、ちゃんとPVはあるのになぜ? この離脱率の高さは一体何!?
今回はその理由を探すべく、Ginny Soskey氏とEric Sloan氏の記事を基に、フォームを改善するための6個のチェックポイントを確認していこう。
1.騙すのはもってのほか、誘導コピーは正確なものを表示せよ!
ランディングページ(LP)への誘導率を高くするよりも、コンバージョン率(CVR)を上げる方が重要、ということを再確認したい。訪問してきたユーザーが「騙された」と感じることがあってはならない。そうなると、途端にフォームへの入力率は激減する。
ソーシャルメディアやブログへの投稿の際、またPPC広告でプロモートする場合でも、注意深くコピーを作成するべきで、正確な情報に導かれたユーザーを獲得するよう心がけたい。
2.ランディングページ(LP)はフォーム入力を促すだけのシンプルなものに
ランディングページ(LP)に余計な情報が乱雑に置かれていないか、確認してほしい。あまりに多くのオプションがあると、訪問者は余計な情報に左右されてしまう。
ましてや、サイト全体の共通フッターリンクがそのまま表示されていたりすると、フォームの内容を送信することから気を散らされて、関係のないリンクをクリックして離脱してしまう可能性も大いにある。フォームのページではフォームに集中させることが重要なのだ。
3.いまユーザーが、何のためにどこにいるのかわかる工夫を
ページを訪れてみたら何のページだかわからない、ということは避けたい。フォームの目的に沿った、明確なコピーをタイトルとして掲げることで、ユーザーを最終目的、すなわち、あなたにとってのコンバージョンに集中させることができる。また、そのためには読みやすいページを心がけるべきである。
大きな写真を背景にしたデザイン性に優れたページをよく見かけるが、これはフォーム入力促進の大きな妨げになる。フォームに入力することによって何が得られるのかを説明した文章が読みにくくなり、ユーザーが入力に集中できなくなるのだ。
4.提供する情報の価値に見合った内容を入力させる
魅力的なランディングページであっても、フォームが長すぎるとユーザーは億劫(おっくう)になり、離脱する可能性が高い。フォームの長さを検討する際に、こちらがユーザーへ与える情報量と比較すると良いだろう。
例えば、1日を費やすイベントに招待する申し込みフォームであれば、1日分の情報量をもらえるユーザーにとって、それ相応の長さのフォーム入力でも苦痛ではないかもしれない。
また、自分のフォームを最適化するにあたって、以下の方法を試してみるのも面白い。
まず、初めのページでは名前と住所といった基本的な2項目を入力させる。その次のページへユーザーが進んだら、オプション項目として追加の項目を自由入力させるのである。2段階の登録プロセスを用意することによって、ユーザーが離脱する項目のタイミングがわかり、分析の大いなる助けとなるだろう。
5.送信ボタンを廃止せよ!
「送信する」ボタンがいかにユーザーを躊躇させるかを、ご存知だろうか。一方的に情報を送信するというニュアンスを含むこのボタンを廃止し、適切な文字に変換するだけで大幅にコンバージョン率が改善した例がある。
その際、ボタンの下に「送信することで得られる利益」を補足する文章を追記すると、より効果はアップする。例えば、資料請求するために個人情報を送信するフォームであれば、以下のボタンに変更することで、ユーザーに安心感を与えることができる。
「資料請求を申し込む」 (この文言をボタンにする)
※ お申込みいただいた住所に迅速に資料を送付致します (ボタンの下に補足文章として挿入する)
6.重要なのはモバイル端末への最適化
モバイルデバイスでフォーム入力を促されて、すぐに離脱した経験はないだろうか。そう、モバイル端末で長い入力フォームを表示されたら、途端に嫌気がさしてしまうものなのだ。自分の指がまるで巨大化してしまったかのような感覚に陥らされ、途中で入力を諦めてしまう。
今や、多くの人にとってWebサイトを見る大半の時間がモバイル端末に移行しているという事実をふまえ、サイト全体のモバイル端末への最適化が必要だ。それに加えて、モバイル訪問者向けのフォームは思い切って削除し、ソーシャル共有リンクへ置き換えるなどの配慮ができれば、一段とコンバージョン率を上げることができるようになるだろう。
まとめ
フォームを設置する理由はWebサイトによって違うため、それぞれの目的に応じた対策方法があるが、まずは今回紹介した6個のポイントをチェックしてみてほしい。
よくよく見ると、このポイントは全てユーザーの立場で考えたときの改善点だということに気づくことができれば、コンバージョン率改善の第1歩を踏み出すことができるだろう。
自分たちが満足するページではなく、ユーザーの立場を第一に考えたページ作りをできるマーケターになりたいものである。
参考元: 6 Reasons People Aren't Filling Out Your Landing Page Forms 10 Landing Page Mistakes You’ll Never Make Again
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