方向性を間違えると効果ゼロ?SEO対策におけるキーワード選定の重要性

コンテンツマーケティング

自社のWebサイトで効果的に集客するためにはSEO対策が欠かせません。Googleなどの検索エンジンで上位表示されれば、それだけ露出の機会も増えビジネスチャンスにつながります。この記事では、そのSEO対策の基本とも言える、キーワードの選び方についてまとめました。

SEOにおいて、キーワード選定はなぜ重要なのか

SEO対策にはさまざまな施策があります。被リンク対策、モバイル対応、タイトルや見出しタグの最適化(内部施策)など、Web担当者がするべきことは多岐にわたりますが、その中でもキーワード選定はサイトの方向性を決定する重要な施策です。

Googleなどの検索エンジンで上位表示を狙うためには、ユーザーが検索する(需要のある)キーワードに合わせてコンテンツを制作する必要があります。例えば、有機栽培の小麦を使ったパンを作っているお店であれば「パン」「有機小麦」「オーガニック」などがキーワードになるでしょう。こうしたキーワードで検索するユーザーのニーズにあわせて有機小麦を使う理由やオーガニック食のメリットについて説明したコンテンツがあれば、ユーザーの役に立つWebサイトと評価され、上位表示される可能性が高くなることになります。

ただ、誰もが考えるようなキーワードは、それだけ競争が激しいという点に注意する必要があります。先ほどの例で考えると、有機小麦を使ったパン作りをしているお店は決して少なくないため、「有機小麦」や「オーガニック」というワードでは上位表示の難易度が高く、検索結果の中に埋もれてしまうのです。

こうした競争の激しいワード(検索する人が多いワード)はビッグワードと呼ばれており、検索するユーザー数は多いものの上位を狙うことが難しいという傾向があります。

その一方で、あまりに検索ボリュームが少ないキーワード(検索する人が少ないワード)を狙うのもあまり効果的とは言えません。例えば先ほどのパン屋がレトロドールという銘柄の小麦だけを使用したパン作りにこだわっていたとしても、「レトロドール」というワードは検索する人がそもそも少ないと考えられます。仮に検索順位で1位を獲得しても流入数は限られるため、SEO対策という視点ではあまり効果はないでしょう。そのためキーワードを選定するうえでは、それほどビッグワードすぎない、かつニッチすぎない「ちょうどいい」検索ボリュームのワードを探すことが重要なのです。

このキーワード選定が重要な理由は、競争の激しいワードを回避するだけでなく、コンテンツの方向性を大きく左右する点にあります。マーケターが想定したキーワードでは思ったようにアクセスが伸びず、キーワードを変えた途端にアクセスが伸び始めたという例はいくらでもあります。「有機小麦」や「オーガニック」で検索するユーザーが多いと思っていたのに、実は「アトピーの子供に食べさせる安心安全なパン」を求めるユーザーが多かったとすれば、コンテンツの方向性を再検討するべきかもしれません。その場合「オーガニック」よりも「アトピー」「食改善」などのキーワードのほうがよりSEO効果が高くなることが考えられます。

キーワード選定は、コンテンツの方向性やマーケティング戦略を大きく左右する要素でもあります。サイトの方向性を見失って道に迷わないためにも、キーワードはしっかりと選定し、それに沿ってSEOに取り組むことが重要と言えるでしょう。

キーワード選定の手順

キーワードはどのようにして選定すればいいのでしょうか。やり方はいくつかありますが、まずは以下の3つのステップで進めるのがおすすめです。

1.キーワードをリストアップする

2.検索ボリュームを確認する

3.キーワードを絞り込む

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

1.キーワードをリストアップする

まずはユーザーが入力しそうな検索ワードをリストアップしてみましょう。狙うべきワードの絞り込みや検索ボリュームの確認などは次のステップで行うため、この段階ではひとまず思いつくままにリストアップして構いません。

キーワードはWebサイトの方向性やコンテンツ内容から連想されるものを挙げていくのですが、ただやみくもに想像力に頼るのは無理があるかもしれません。その場合は、検索ワードを効率的に抽出してくれるツールやサービスを利用するのも一つの方法です(このツールに関しては後ほど詳述します)。

2.検索ボリュームを確認する

キーワードがある程度リストアップできたら、次はそれぞれの検索ボリュームを確認していきましょう。前段でも説明しましたが、検索ボリュームは多すぎても上位表示が難しくなり、またニッチすぎても流入数が少なくなるため「ちょうどいい」ラインを見極める必要があります。

具体的には、月間平均で100〜1,000くらいのボリュームであれば競合も少なく、SEOに慣れていなくても上位表示を狙いやすいと言われています。ここで適切なボリュームのキーワードが選定できていないと、上位表示が難しくなったり、また上位表示されているのに検索流入がほとんどないといった事態になったりするため、十分に検討するようにしましょう。

3.関連性の高いキーワードを絞り込む

検索ボリュームを確認して有効なキーワードが抽出できたら、最後に自社のマーケティング戦略やサイトの方向性などを考慮して、関連性の高いキーワードを絞り込んでいきます。

検索ボリュームが適切でも、すでにアップされているコンテンツとの相性が悪い(関連性が低い)キーワードはあまりSEO効果が期待できません。コンテンツの方向性をキーワードに合わせて変えるのも戦略によってはありですが、相応のコストや手間が発生するため、まずは自社サイトのコンテンツと関連性の高いキーワードを優先することをおすすめします。

キーワード選定の必須ツール

キーワードを選定する際は専用のツールを利用することをおすすめします。中でもマーケターにとって御用達ともいえる、代表的なものをご紹介しましょう。

キーワード選定の代表的ツール「Googleキーワードプランナー」

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キーワード選定のためのツールとして、まずおすすめしたいのがGoogleキーワードプランナーです。Googleが無料で提供しているツールで、アカウントを登録すれば誰でも使用することができます。

キーワードプランナーでは、想定するキーワードを打ち込むと関連性の高いワード(実際に検索されているワード)をリスト表示してくれます。例えば「SEO 対策」などのようなワードを入力すると「SEO 検索」「SEO解析」「SEO キーワード」などのワードが関連性の高い順に表示されるので、そこからキーワードを拾い集めることができます。表内には検索ボリュームや競合の多さなども表示されるため、上位表示を狙えそうかどうかを検討しながらワードを選定するのに便利です。

より確度の高い情報を集めるなら「ahrefs」

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有料になりますが、より確度の高いキーワード選定をしたいなら「ahrefs(https://ahrefs.com/ja/)」もおすすめしたいツールの一つです。Webサイトの検索パフォーマンスやトラフィック、被リンクなどをチェックするツールとして知られていますが、キーワード選定に関する機能も充実しています。

ahrefsをキーワード選定ツールとしておすすめしたい理由は、Keyword Difficultyという上位表示の難易度をワードごとに表示できる機能にあります。一般的なツールの場合、上位表示の難易度は月間平均検索ボリュームから推測することになります。一方、ahrefsは独自にクローラーを稼働してデータを収集しており、競合ドメイン数も含めた複合的な視点で上位表示の難易度を指標化してくれるのが強みです。

そのため、無数に存在するキーワード候補から、検索ボリュームや上位表示の難易度、Webサイトとの関連性などのバランスを考慮しながら選定できるのが大きな特徴といえるでしょう。より確度の高いキーワード選定をするなら、強くおすすめしたいツールです。

効果的なSEO対策には、キーワード選定が重要

SEO対策におけるキーワードは、事業内容やサイトのコンテンツからなんとなく決めてしまうケースも多いのですが、それでは十分な効果は期待できません。確実に上位表示を狙うためには、それが可能なキーワードを慎重に検討する必要があります。