市場調査をSEOで。企業が内製化すべき理由とCloud CMOの「キーワードサジェスト機能」

マーケティングオートメーション
こんにちは、イノーバ代表の宗像です。
マーケティングの効果を上げるために必要な「SEO施策(検索エンジン最適化施策)」。みなさんは、どのように実践しているのでしょうか。もしも、SEO施策をまるごと外注しているのであれば、それは非常にもったいないことです。SEOキーワードは、顧客理解を深めるための貴重なデータ。自社で管理するのがベストです。
今回は、SEO施策を社内で行うメリットと、それをサポートする「Cloud CMO(クラウド・シー・エム・オー)」の「キーワードサジェスト機能」についてお話します。
SEOキーワードは顧客ニーズのヒントの宝庫
僕自身がWebマーケティングを勉強していくなかで、検索キーワードの有用性を強く感じていました。
最初はSEO施策として取り組んでいたキーワードリサーチ。しかし、どのキーワードがどのくらい検索されているのかと調べていくと、それがマーケティング・ニーズに直結していることがわかってきたんです。
SEOキーワード管理を自社でしていない企業はビジネスチャンスを逃している
しかし、多くの中小企業ではSEO施策もリスティング広告の運用も外注してしまっている。せっかくマーケティング・ニーズを把握するチャンスなのに、これはもったいないと思いました。
もし、社内で運用していれば「最近こういうキーワードが増えてきた」「トレンドが変わっているのかもしれない」などの気づきが得られます。これはまさに、自分たちのビジネスに直結する情報です。
たとえば、そろそろマイナンバー制度がはじまるとなると、「マイナンバー 概要」「マイナンバー 対策」などの検索が増えてくる。マイナンバーの検索量がバーッとはね上がります。そのようなことを知っていれば、自社のサービスに生かせる場面があるかもしれません。
お客さんの関心ごとへの理解が検索エンジン対策につながる
このように、お客さんの知りたい欲求がわかると、「世の中のトレンドがどう生まれて消えていくのか」「そういったトレンドと自分たちのビジネスがどう関連があるのか」などが、リアルにつかめるようになります。
SEOというと、ただ順位を上げるというイメージがありますが、そうではありません。世の中のトレンド、お客さんの興味・関心を理解することが検索エンジン対策につながる、という発想が大切なんです。
SEOの自社管理を可能にする「Cloud CMO」のキーワードサジェスト機能
イノーバが開発しているマーケティングツールの「Cloud CMO」には、SEOキーワードの自社管理を可能にするための機能が搭載されています。その内のひとつが、「キーワードサジェスト機能」です。
「キーワードサジェスト機能」とは、SEOキーワードの組み合わせを洗い出してくれるツールです。たとえば、「SEO」で検索すると、SEOに関連するキーワードが一覧で表示されます。
キーワードサジェスト機能の使い道は2つです。
1. お客さんの欲求や悩みを理解する
1つ目は、お客さんの欲求や悩みを把握すること。たとえばSEOの場合、「SEO 上がらない」や「SEO 意味ない」、「SEO うさんくさい」など。これらはまさに、お客さんが思っていることなんです。
このように、自分の会社に関連するキーワード入れれば、そのキーワードに対するお客さんの反応を知ることができます。いわゆるマーケティング・データとして、市場調査・顧客調査に活用できるんです。
「なぜこういうキーワードで検索しているんだろう」と考えれば考えるほど、顧客視点が身につきます。お客さんの気持ちが理解できるようになると、どのような商品やサービスを提供すればいいのかがわかるようになります。
たとえば、「SEO うさんくさい」というキーワードに対して、そのような誤解を解くコンテンツを準備できたらいいコンテンツになりますよね。もしくは、SEOをうさんくさいと思っている人の課題を、解決するためのサービスや製品をつくるのもいいでしょう。
そこから、新しいビジネスが出てくる可能性も大きいです。
2. ロングテールキーワードを抽出してコンテンツSEO対策をする
2つ目は、出てきたキーワードに対して自社サイトにのせるコンテンツを準備し、上位表示を狙うというもの。つまり、SEO施策として活用できます。
とくに、検索数そのものは少ないけれど、中長期的なSEO施策に効果を発揮する「ロングテールキーワード」の抽出に役立ちます。
キーワードサジェスト機能を使えば、ユーザーが検索するキーワードの組み合わせを、いろいろなパターンでリスト化できるんです。
通常、SEO施策キーワードの選び方は難しく、検索数が多すぎても少なすぎてもいけません。多すぎれば競合が増えますし、少なすぎればそもそも検索されません。
そこで、小規模から中規模程度のキーワードをきちんと狙っていく。そうすると、サイト自体のコンテンツが増えていき、やがてサイトパワーも上がります。
そして、サイトパワーが上がってきたら、より難しいキーワードも狙っていく。そうすることで、またコンテンツが増え、最終的には競合が多いキーワードも狙えるようになります。
今後は、キーワードごとの優先順位や、競合レベルが把握できるなど、機能を追加していきたいと思っています。
顧客理解を促進してマーケティングを効率化する
顧客理解は、あらゆるビジネスの原点です。顧客理解から外れなければ、会社のビジネスはうまくいきます。
くり返しになりますが、SEOキーワードを常にチェックすることは、もっとも効率的で手軽な市場調査です。中小企業では、ノウハウや予算がないために実践されていないケースが圧倒的ですが、「Cloud CMO」の「キーワードサジェスト機能」は、そのような現状を打開するために必ず役立つと思います。
根底にある想いは、予算やリソースがマーケティングのために十分に割けない日本の中小企業でも、SEOを内製化はするべきだ、というもの。
SEOを機械的に検索順位を上げていくだけの技術的施策と捉えるのではなく、顧客理解のためのマーケティング施策捉え、積極的に社内にノウハウを蓄積していくことがこれからのビジネスに求められていると思います。

Cloud CMOについての連載は以下をご覧ください。
- 第一話:「売れないWebサイト」をなくしたい。僕がCloud CMOを作った理由。
- 第三話:顧客のニーズにそったコンテンツ制作を実現するCloud CMOの「キーワード分析機能」
- 第四話:集客力のある企業サイトを作成・運用するCloud CMOの「ブログ作成機能」
- 第五話:サイトの転換率を運用しながら上げていく、Cloud CMOの「LP機能」
- 第六話:サイト訪問者一人ひとりの興味・関心を、データとして取得するCloud CMOの「ユーザートラッキング機能」
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